紀藤正樹弁護士 が会見に出ていた。
メディアに出ている姿も多いのでご存知の方も多いとは思いますが、いわゆる「霊感商法」などに対し、様々な情報をお持ちになっている弁護士です。
民放連やNHKへ霊感番組を是正する要望が、弁護士の団体からあったようです。
「テレビ番組で霊界や死後の世界などについて断定的にコメントすること」について「霊感商法やカルト宗教に入り、被害にあうきっかけとなっている」などとしています。
一部の「霊能者」や「占い師」が、メディアの中であらゆることが本当の様に話すことで、どのような効果が生まれるのでしょう?
フィクション(虚構)だと捉え、視聴できる方(番組を楽しめる方)には問題は無いのですが、占いや霊を通常の生活に直結させてしまう方には、悪い宗教などにのめり込む可能性があります。
「信じやすい人」というのはどこにでもいます。
それを「利用する人」が、必ずいるのです。
今回、指摘受けた番組とは、どのようなものでしょう?
放送局全体への指摘ですので、これといったものはありませんでした。
私が最近疑問に思うのは、以前にも指摘したこの番組です。
オーラの泉 はスピリチュアルカウンセラー江原啓之さんがメインとなり、生き方などを指摘する番組です。
この方はスピリチュアル(霊的なこと)を前面に押し出し会話をすることを特徴としています。
どのようなことを伝えているのでしょう?
「人間は誰でも「オーラ」という霊的エネルギーを身にまとっています。 不動明王の背後にある火炎や、キリストなどの聖人の背後にある金色の円形はオーラを表現したものとも言えます。 そのオーラには2種類あります。 」(オーラの泉HPより抜粋)
「あります。」と断定していますね。
8色のオーラがあり、一番良いのはゴールドのオーラだそうです。
科学的には証明されていません。当たり前のことですが。
このオーラと守護霊と呼ばれるものを組み合わせ、番組の中で「笑顔」で会話をします。
批判が生まれにくいのは、この「笑顔」の部分です。
信じやすい方が「悪いことは言っていないから良いじゃないか」から、「=正しいことだ」と考えるようになるのです。
某細木さんは、笑顔も出すのですが、「占い」の中では相手を恫喝するような部分が見られます。
「地獄に落ちるわよ?」
この点は、非常に分かりやすいので、疑問を抱く方は多いです。
しかしスピリチュアルカウンセラー江原啓之さんは、方向的には逆です。
疑惑を抱かないうちに、江原信者になっている可能性があります。
本を大量に購入し、コンサートに行き、霊的なものにお金を支払ってしまうのです。
霊感商法を否定的に考える方はいても、なぜかこの部分を考える人は少ないです。
実は、根本は同じなのですけどね。
そして、スピリチュアル(霊的)な世界にのめり込み、別の存在へ興味を抱く場合もあるかもしれません。
霊を利用した宗教団体などに入信する可能性もあるのです。
当然ここから先は、個人の判断によるものとなるわけですが、その判断が出来ない方が多いのが現状です。
事実、霊感商法の被害はまだまだたくさんあります。
冒頭のリンク先を読むと、どれだけ多くの問題があるか、理解して頂けるのではないでしょうか。
宗教は付き合い方によっては、日々の生活の中で心を穏やかにし生きる上での力になり得ます。
しかし、一部にそれを金儲けや、人心掌握の手段に利用している者がいます。
本来スピリチュアリティというものは、宗教には入りたくない方が、別の部分で霊的なつながりなどを考えることです。
人の運命を決めたり、指導するものではありません。
今回、弁護士の方は、「節度のある番組づくりを進めてほしい」と伝えています。
「この番組はフィクションです。」というテロップさえ無いのが現状ですから。
霊感商法で億単位の被害 なんてニュースも最近あったからねぇ。
民放連などに霊感番組是正の要望書
心霊現象や占いを扱うテレビ番組が、霊感商法やカルト宗教による被害を産むきっかけとなっているとして、弁護士の団体が、民放連やNHKなどに是正するよう求める要望書を提出しました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会によりますと、テレビ番組で霊界や死後の世界などについて断定的にコメントすることで、未成年者などが霊感商法やカルト宗教に入り、被害にあうきっかけとなっているということです。
その上で、報道機関としてのテレビ局が番組の中で「科学的実証がされていない」と注意喚起するなど、節度のある番組づくりを進めてほしいと申し入れました。
要望書を受け取った民放連は今後、作業部会などで加盟するそれぞれの放送局に伝えることにしています。(TBS)
↓話しているうちに影響が