昔、議員秘書をずっと続けていた人と話す機会があった。
その人が言っていたことで印象に残っている言葉がある。
「人徳の【徳】を備えていくこととは
やる、と言ったことを必ずやり続けていくことで備わっていくものである。
たとえどんな小さな約束であっても守り続けていくことで
備わっていくものである。
友人との約束の時間を守る、そんな本当に小さなことから
少しずつ少しずつ…
出来もしない大風呂敷を広げないことはもちろん大切だけれども
それ以上に大事なことがそこにある。
そして、実は人間にとって最も難しいことでもある」
ということだった。
継続は力なり、と言う言葉があるけれども
それに通じものだ。
今年亡くなられた十二代團十郎。
彼も團十郎襲名当初は先代と比較され酷評を受け
滑舌が悪いと酷評され…
それを長い年月をかけ精進を続け
江戸歌舞伎を支えるまでの存在になった人。
本当に小さなことからでもとにかく真摯に向き合い続けること。
これが本当に大切なんだろう。
出来そうで、実は中々出来ないことがそこにありますね。
僕はプロレスが好きで、プロレスのことをメインで書きたくて
このブログを始めたので、結局その話になりますが…
そう言った意味で、棚橋は認める部分はある。
「愛してま~す!」
なんて言い続けて、とにかく前向きな発言だけを続けて
今の新日の勢いを作ってきた男。
永田もある意味そうなんだと思う。
プロレスという業界全体が一気に下り坂へと向かう
超A級戦犯扱いをされていた男が
その後真摯にプロレスと向き合い
ファンの後押しでIWGP挑戦に漕ぎつけるまでに至ったわけだし。
地道にでも努力を続けていれば誰かが認めてくれる。
捨てる神あれば拾う神あり。
いつか、ってのはその人のいる立ち位置にもよるだろうし
タイミングだってあるだろう。
でも、必ずあるんだ、ということを体現して見せてくれる。
これがプロレスを長く見続けている中でのファンとしての楽しみ方でもあるんじゃないか。
1回見てプロレスってこんなもんね。
分かりました。チャンチャン。
じゃなくて…
是非一度見た人はその後の足を運んでもらいたい。
長いこと見ていくことでその対象に対する見方が変わったり
試合自体の意味合いや受け取り方が変わってくる。
これは、役者の円熟味が増していくことだったり
見る年齢によって話そのものや舞台から受ける印象が変わる
歌舞伎とも相通ずるものがあるのではないだろうか。
是非、長く見守っていってもらいたい。
プロレスも身近にいる人間も。
今週も頑張っていきましょう!