ララちゃんと無駄に後ろ向きな想像力
昨日、ミミコが小児科の角を通過するときに
絶叫はじめるという話を書いたけど、
実は、似たような目にあったことがある
イヤ、コタローじゃなくってもっと昔
そう、昭和の終わりに近づいた、私が番茶も出花の、カワイーイ高校生だった頃のことである
その頃実家では犬を飼っていた
その犬はペットショップで買ったワンちゃんではなく、我が家に迷い込んできた野良犬、
柴犬サイズの雑種ララちゃん
ララちゃんは一匹オオカミ的な野良犬ではなくって
あちこちのオジサン、オバサンに愛想をふりまいてはご飯の残りなどもらって生きていた
世渡り上手な小型犬だった
高校生の私はある日、ララちゃんを動物病院に連れていくことになった
ララはお散歩好きの動物病院嫌いである
だから
動物病院の角まではシッポブンブンふって上機嫌
でも、その角を通過しようとすると
手足をふんばって、そこを曲がるのは嫌だと全身で表現するのだ![]()
が、しかしララちゃんは雑種の小型犬
高校生の私にズルズル引きずられて動物病院へ連れてこられてしまう
診察の順番が回ってきても最後の抵抗を続けるララ
ぐいぐいひっぱる私
すると・・・
なんと!ひっぱりすぎたせいでララの首輪だけが取れた
完全自由の身となったララちゃんは
すばやい身のこなしで診察室のドアをすりぬけ
愛想をふりまいて野良犬生活を送っていたとは思えぬ
野生の俊敏さで一目散に自宅へと疾走
自分の小屋へ入ってしばらく出てこなかった
ガンコで抜け目のないところはなぜか、十数年後に私の娘に引き継がれている・・(血のつながりはないのに?)
ところで、
コタローはお医者さん、大丈夫だったっけ?と思うと
実はそうでもないのだった
小さいときのコタローは、どこへ連れていくのにも大した苦労はなくて
予防接種でも
ニブいのか?
と思うほどへーぜんとしていた
風向きがあやしくなってきたのは
無駄に後ろ向きな想像力がはたらくようになったここ数年である
(針金と電気
見てね
)
昨年の秋、インフルエンザの予防接種を受けに行ったとき
ミミコが注射されるのを
おびえながら見ていたコタロー
「針が刺される」
と無駄にリアルな想像力を激しくはたらかせて青くなっているが
もう泣くわけにもいかないし必死になって目をそらしながら
オロオロと動揺するしかなかった・・・
今年の予防接種はすんなり受けられるかな・・・![]()











