アーツ前橋で開催中の「加藤アキラ展」 | すいらんぶろぐ

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今日は4月1日ですが、このブログは特に

エープリールフールだからと言って、

嘘を書いているわけではありませんので悪しからず!!(笑)

 

で、もう少し前になってしまいましたが、

前橋に約3年半前に出来た美術館機能を持つ

アーツ前橋で「加藤アキラ[孤高のブリコロルール]」

それでも前衛美術でありつづけること

という展覧会が始まったので観に行ってきました。

 

 

仕事上、無料招待券なるものも送られてくるのですが

僕は、本当に自分が観たいと思って観に行く展覧会は

ちゃんと入場料を払って観にいくべきだと思っているので

受け付けて入場券を購入して入場しました(笑)

 

アーツ前橋は1階は無料で観覧できるのですが

そこは今回同時企画展中の田幡浩一|三宅沙織 の

二人展を開催。

 

 

先ず入場してすぐに三宅沙織さんの作品

フランスに留学経験もある彼女は、フランスのマルシェで見つけた

古いネガに直接描写して、それを印画紙に焼き付けて

作品を作る という制作方法。

アイデアとプロセスは面白い・・・ただ僕には

その先の可能性が見いだせなかったかな~・・・。

 

 

そして田畑浩一さんの作品

目の前にある作品から別の対象や時間、

動きを感じることによって・・・

気持ちは分かるが、僕には大きく感動する方向ではないかな~・・・。

鑑賞者へのゆだねる、想像力を期待する量が多すぎるかな・・・。

 

で、そんな感じでいよいよ地下までのエントランスへ

 

 

まず美しい。会場が持つ環境をとてもうまく使っている。

 

 

 

そして次第に加藤氏の初期の作品から

本当に魅力的です。

元々加藤氏は車の整備工で現在79歳

以前から作品を観るたびに”ドキッ”とする作品で

その細部や部分の美しさに驚いたものです。

 

 

アルミやワイヤーブラシの道具から、仕事場から発見した

数々の美を作品に昇華していった感じがとてもよく分かります。

 

 

クラシックな現代美術という見方もあるけど

日本の枯山水や桂離宮などに観られる

造形芸術の流れそのままでもあるので、とても親近感が湧きます。

 

 

高松次郎や中国人作家の??の作品へのアプローチを

彷彿とさせる作品もあったがこれも美しい。

例えその”美しい”と思う感情が

とても個人的なものだとしても・・・自分勝手に・・・(笑)

 

 

 

今回とてもベタな感動かもしれないし

加藤氏と同じ時代に生きた作家たちの多くが

同じような試みをしていてあまりにも普通かもしれないけど

でも青いラッカー塗装の四角片のサークルはとっても美しかった。

 

 

しばらく見とれてしまった。

 

 

とにかく沢山の人に観てもらいたいと思います。

是非わざわざ行くべき展覧会 ミシュラン3つ星です!

 

加藤アキラ 展は5月30日[火]までです。

その他お勧めは、

4月23日[日]と5月28日[日]13:00-18:00まで開催の

田中 泯 さんのダンス

観覧券があればダンスは無料で見ることが出来ます!!

アーツ前橋:http://artsmaebashi.jp/