夢を抱くことは必要? ブログネタ:夢を抱くことは必要? 参加中

私は必要 派!

本文はここから

もちろん必要だと思いますね~
と、いうか、「夢も希望も無い」なんていいますが、将来の展望と望みが無ければ人間というものは宙ぶらりんで生きている意味に疑問を持ってしまいます。
……まあ、私の場合、『望み』はともかくとして、『将来の展望』なんて、体がこんな具合ですから、なんといいますか全然描けないとゆーか、考えられないんですが(苦笑

さて、しかし人というのは別にどんな“夢”を見ようと描こうと構わない訳ですが、世の中には「本人は良くても、他人には大迷惑な“夢”」というモノもあるわけです。
その代表例が、中共の習 近平が掲げる『中国の夢』でしょうね┐( ̄ヘ ̄)┌


さて、そう考えたのは、先週映画の『GODZILLA』を観にいった時、ついでに本屋に立ち寄りまして石平氏の「中国崩壊カウントダウン」という書籍を買いました。
それを読んでみて石平氏が指摘してるのを見て改めて思ったのが、習 近平が掲げる『中国の夢』というのが、日本を含む中国周辺諸国にとって迷惑なダケでなく、実はというと中国国内でも迷惑がられてるんだなw……という“事実”でした。

――というか、冷静に現実を見据えて内政外交に取り組めば、中国は今、『中国の夢うんぬん』どころの騒ぎで無いということが判ろうモノなんですけどネ(´_`。)
その辺の温度差というか路線の違いが今の中国では、習 近平国家主席と李 克強首相との違いに出ています。
上記の著作の中で、去年9月30日に中国で国慶節が祝られた際、李 克強が述べた祝辞が紹介されていたのですが、この祝辞の中で李 克強首相は、習 近平の「中国の夢」という文言について祝辞の最後の一言で触れてるだけで、祝辞全体を見れば、李 克強が注目してるのは『社会的不公正の是正』などの現実的な問題課題であって、「民族の偉大なる復興w」とかいう大層な夢にはまったく興味が無いというか冷淡なコトが明らかだったというのです。

しかもその李首相の演説全文が載った翌1日の人民日報では、第一面で恒例の国慶節祝賀社説で習 近平の『中国夢』「現代中国のために夢の力を結集せよ」と一大キャンペーンを張りながら、そのすぐ裏面第二面では李首相の『現実路線』の演説が全文載ったんだそーです


よ~するに中共最高指導部内の同床異夢がこーいう所でも見て取られ、李首相は『中国の夢』などという気宇壮大なタワゴトよりも、むしろ昔から中共にある路線――『科学的発展観』に力を置いて祝辞の中で述べていた――といいます。

……実はといいますと習政権が発足以来、この『科学的発展観』という言葉はお蔵入りにさせられていたといいます。
代わりに習 近平が打ち出したのが『中国の夢』だったワケで、よ~するに経済的にも国力的にも力を付けて自信を持ってきた中国が、今、南シナ海や沖縄近辺の尖閣で見せているように、対外的な権益・領土の拡張に乗り出し、その正当化理由付けに「中国古来の版図を今こそ回復し、東アジアから太平洋地域において新たな中国中心の新秩序を打ち立て偉大なる歴史的・未来的意義を築こうでないか!」などという、まことに中国の自分勝手な自己中心的覇権主義をほざいていたワケですが、ハッキリ言いまして過去記事でも何度も取り上げ指摘して来たように、今の中国の繁栄はまさに砂上の楼閣であり、なりふり構わぬ経済成長路線と環境や国土の破壊・汚染を厭わぬ無茶苦茶によって見かけだけ成し遂げられている虚栄です!

国としての背骨(バックボーン)の太さを、日本と中国で見比べて見てください┐( ̄ヘ ̄)┌
明治維新……いえ、それ以前の江戸太平の250年から積み上げてきた日本に比べ、近代以来、清王朝の滅亡を始め戦前の軍閥群雄割拠の戦乱状態に、戦後は中共は毛沢東の権力欲によって引き起こされた大躍進やら文化大革命の惨禍を経て、中国がようやく平穏を取り戻し、国内に大きな内乱もなく国家経済の建設に向き合って来たのは、このほんの三十年――1979年に鄧小平毛沢東の27年間の暗黒政治の三年間の後始末を終えて、改革を始めてからです。
それも、本格的に軌道に乗ったのは、逆説的ですが『天安門事件』で民主化を要求する民衆を踏み潰し、中共のその正統性が揺らいだのを失地回復する為に行った改革開放による「共産党による政治独裁下の資本主義市場経済の全面導入」以来です。

それ以降、「先富論」を振りかざし、中国経済は驚異的な経済成長を果たし、いわば経済繁栄という『黄金期』を迎えた訳ですが……その『黄金期』の光の影で賄賂・汚職が横行し、中国社会のモラルの低さと「儲ける為になら何でもやる」風潮が重なって詐欺に手抜き、ニセモノが横行し、中国社会の社会基盤――インフラから環境に至るまで見せ掛けだけのモノとなっています。

結果、橋や高速道路、鉄道の高架といった公共インフラが完成して一年と経たずして自然崩壊したり、投機目的造った為に水道や電気も通っていない都市丸ごとゴーストタウンと化した鬼城と呼ばれるモノまで生まれています。
特に鬼城と呼ばれるゴーストタウンは十二鬼城などと一年前には言われていましたが、いまや中国全土に大きなモノだけでも二十二も存在するといいます。

こうした不毛な箱物を中国各地に作り上げることによりここ数年、中国は見せかけの繁栄と成長を保って来たわけですが、その結果、中国のGDPに占める固定資本形成は2012年でGDPの46%……実にほぼ半分弱を占めるまでに膨れ上がっています(先進国は20%以下)
しかもそのほとんどが、人も住まぬゴーストタウンだったり、水道電気も通っていなかったり、あるいは工事費の中抜きや汚職が行われて『オカラ工事』揶揄されるような手抜き物件ばかりだといいます┐( ̄ヘ ̄)┌

まさに「虚栄!」
中国の国としての社会としての蓄積は見せ掛けだけ煌びやかでも、その実際は中身がスカスカで、バックボーンとしては薄っぺらいモノでしかありません。


さて、そんな中国の今後について、先に紹介した石平氏の著作「中国崩壊カウントダウン」では、『秦』『唐』『明』の三つの王朝の滅亡を通して、中国歴代王朝の亡国のパターンをまず検証して証明してみせているワケですが、中国で王朝が――国が滅びる時、三つの要素が見られるそうです。
それは――

1.権力者による国家の私物化と人民からの収奪
2.反乱勢力の主力となる流民の大量発生
3.知識人の王朝からの離反


――だというのですが、すでにこの三つは今の中共でどー見ても条件が揃ってるとしか言いようがありません┐( ̄ヘ ̄)┌

まず、『権力者による国家の私物化と人民からの収奪』ですが、これは中共官僚による賄賂汚職はいうまでもなく、“裸官”と呼ばれるような、家族や一族を国外に逃し、不正に蓄財した財産を国外に移し、官僚役人本人は身一つでいつでも逃げる準備万端に整える……現状によく表れています。

そして次の『反乱勢力の主力となる流民の大量発生』は、一番目の項目にも被るのですが、地方の政府、官僚役人は自分の懐を肥やす為、そして実績を上げる為の財源として、その土地土地の農民から農地を取り上げ、投機目的の鬼城を造ったり、工業団地を造成したりして農民の生きる術を根本から奪っています。
それでもコレまでは、中国の経済成長に伴い、沿岸部などの他省で安い労働力を欲する需要があり、そうした地域に農民工として土地を取り上げられ失った農民たちが流れなんとか吸収されて来ました。
しかし、世界がリーマンショックを契機に――主に欧米が中国製品の“市場”から、逆に欧米側が中国に対して“市場”として欧米製品を売り込もうと買わせようとする逆の流れとなり、これに中国内での人件費の高騰も加わって今、急速に中国の成長モデルであった『世界の工場:中国』終焉を迎えようとしています。
さらにこれに中国不動産バブル崩壊が重なり、この結果、二億六千万人を超えるといわれる農民工は路頭に迷うコトになっています。

……と、いいますか、今の中国農村地域には彼らが耕す土地も生計を立てる職もありません。
そもそも中国の耕作面積では今いる7億の農民を食わせることもできないのですから┐( ̄ヘ ̄)┌
そこへ、都市部で「余剰労働力」として吐き出された二億を超える農民工が行き場を失っているワケですから、まさに史上最大規模の「現代流民」が発生しているといえるでしょう。

さらにコレに三つ目の要件に重なる訳でもありますが、大量の若年失業者――「大卒失業者」の存在が加わります!
なにせ毎年700万人もの新卒者が社会に出てくるのに、そうした若者たちの内、職に就けるのが、内定をもらえるのが三割ほどしか居ない……というのですから大変です。
毎年、就職浪人が300万人から400万人も生まれるようなワケで、しかもそうした大卒者には親が無理な借金をしてまで進学させた家も多いというのですから、都市部で夢破れたからといって故郷に帰ることもままなりません。
結果、毎年、数百万単位で職にあぶれた、それも高度な高等教育を受けた若者が路上に溢れることになります。
そして、そうした失業状態、あるいは半失業状態の大卒の若者は故郷に帰ることもできず、暖房もトイレも浴室も無いような狭い一室に住み、自炊でなんとかやっと食べていけるような生活を強いられたりしており、その悲惨な境遇はアリ族とか鼠族などと揶揄され表される有様です。
そしてすでにそうした境遇の若者が中国全土の都市部に一千万人を越えているといいます。

そして、中共が恐れるのが、こうしたアリ族と呼ばれるような大卒失業者の若者たちが、自分たちと似たような境遇にある農民工と結びつくことがあれば、化学反応が起き、『革命』へと向かうかも知れない……というコトです。
その際、知識階層でもある若者たちが、先進的な革命リーダーと不満をたぎらせた農民工の間に立って、中間的組織者としての役目を果たすことになれば、歴代王朝をその王朝末期、倒してきた反政府・革命勢力の大規模蜂起、誕生につながりかねないワケです┐( ̄ヘ ̄)┌

こーした中、李 克強が寝物語のような「中国の夢」に対して冷淡で、現実を見据えて『汚職撲滅・政治改革』を掲げるのも当然でしょう。
しかし、そーした汚職摘発ですら、今の中国では権力争いの“道具”手段に落ちぶれています。



●綱紀粛正で866人左遷=家族海外移住の「裸官僚」-中国広東省

2014/07/26
 【香港時事】26日付の中国各紙によると、広東省当局はこのほど、官僚が家族を香港や外国に移住させていることが不正の温床になりかねないとして全面調査を行い、該当する幹部866人を異動させた。
 習近平国家主席が力を入れる綱紀粛正の一環で、閑職に左遷したとみられる。
 こうした官僚は、単身で本土に住んでいることから「裸官僚」と呼ばれ、共産党中央が問題視。地方当局の不正を調べる党中央巡視チームが2月に広東省を調査した際、「『裸官僚』問題が深刻だ」として、是正を指示していた。
(2014/07/26-17:32)




●コラム:中国の汚職撲滅「第2幕」、成否分ける3つの課題

2014年 07月 16日
[15日 ロイターBreakingviews] -
 中国は汚職撲滅に向けた壮大な戦いの第2幕に突入している。
 汚職に関与した名だたる高官の逮捕は良い幕開けと言える。まだ野放しにされている「悪党」も覚悟したほうがいいだろう。
 最終的には、品行方正であることに対し、汚職高官たちが吸ってきた「甘い汁」に代わるだけの報奨を与えなくてはならない。
 ここからが正念場である。

 2013年3月に習近平氏が国家主席に就任して以来、多くの高官の首が飛び、汚職取り締まりが本物であることが証明されてきた
 この数週間で、中国当局は、軍制服組の最高幹部だった共産党中央軍事委員会の前副主席を軍法会議にかけることを決定したほか、周永康・前党政治局常務委員に近い人物2人を含む元高官3人に対する捜査を開始した
 ほかにも地方政府の幹部や国有企業トップ、官僚など、処罰の対象は「トラ」から「ハエ」まで及んでいる

 汚職撲滅キャンペーンは高官らに不安を募らせることに成功したが、次の大きなステップは、この取り締まりが派閥争いや個人的な恨みによって行われているのではないと示すことだ。

 今のところ、摘発された多くのケースは周永康氏と近しい人物に集中している。
 周氏自身も汚職の疑いで調査されており、現在は自宅軟禁状態にある。
 また、中国中央テレビ局(CCTV)への捜査と、中国銀行が海外送金を通じて顧客のマネーロンダリング(資金洗浄)の手助けをしていたとする同局の報道は時期を同じくしている。

 それでも「ムチ」路線でいくより「アメ」を導入するほうが難しい。
 中国の公務員は他の職業に比べて給料が少なく、年収4000ドル程度の場合もある。
 だが、医療や年金などの面では特権は多い。
 社会主義国家としては、こうしたコストを削減するよりも、他者に拡大したほうが理にかなっている。
 国有企業トップの報酬は増やすが、一方で、その座をめぐる競争を激しくすることを真剣に検討し始める時期だ。

 もう1つの課題は、汚職撲滅キャンペーンが中国の経済成長に歯止めをかけないようにすることだ。
 高級酒や腕時計が賄賂として贈られなかったとしても、たいした機会費用の損失にはならない。
 ただ、投資は影響を受けるかもしれない。
 汚職に関与していない役人までもが、余計な注目が集まるのを恐れてプロジェクトから手を引こうとするかもしれない。
 バンク・オブ・アメリカのアナリストによると、歳出削減は政府年間目標の7.5%をすでに下回っている中国の国内総生産(GDP)伸び率をさらに1.5%下げる可能性があるという。

 こうした3つの課題に取り組めば、習主席は確実に目標を達成することができるだろう。
 しかし、真の文化的変革は、国民が信頼できる公正で効率的な組織の育成を要するため、何年もかかるだろう。
 幸いなことに、それはやらなければいけないリストのかなり下のほうにある。




――上の記事二つを読んでなんとも、何をいわんかやという感じですが、そもそも取り締まりが派閥争いや個人的な恨みによって行われているのではないと示すこと』などと言っても、記事中で摘発された多くのケースは周永康氏と近しい人物に集中しているというように、汚職摘発を錦の旗にした明らかな政敵、敵対派閥潰しですし┐( ̄ヘ ̄)┌

要するに習 近平政権と北京閥が、江沢民の上海閥潰し上海閥の大物周永康が握る石油業界利権を奪おうと汚職摘発を名目に攻勢を強めているダケなのです。

まさに政治闘争を綱紀粛正と言ってるだけですし、根本的な改革やら綱紀粛正になどつながらないでしょう。
もっとも、海外に一族郎党や財産を移し逃す“裸官”に関しては――



●中国公安部が「狐狩り」キャンペーン始動、海外に逃げた汚職官僚摘発狙う―米メディア

2014年7月26日
 2014年7月24日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトによると、中国が「狐狩り」を始動した
 世界各国に逃げた汚職官僚の拘束が狙いだ。

 中国公安部は22日、「狐狩り2014」キャンペーンの開始を発表した。
 海外に逃げた汚職官僚の摘発が目的で、自首の勧告や親族を派遣しての説得などが主要な内容となる。
 また、摘発に貢献した通報には報奨金が支払われる予定。
 北京市公安局は「報奨金の総額に上限はない」と発表し、有効な通報にはすべて報奨金を支払うと強調している。

 中国では汚職官僚の中国脱出が続き、国民の不満の的となっている。
 中国政府は海外政府に引き渡しを求めるなど対策を進めており、2008年以来730人余りの身柄確保に成功したが、この数は氷山の一角にすぎない。
 (翻訳・編集/KT)




……国のトップである習 近平が海外資産は3億7600万ドル 姉夫婦はカナダ国籍で、娘の習明澤は米国国籍でハーバード大通ってたのに親父に戻されて中国一時帰国中だというが、習一族全体で海外資産は兆円単位だというのに――しかし、「狐狩りキャンペーン」とはw
てっきり、今の中共が崩壊して次の中国新政府になってから追っ手が出るか? と思っていたら、現中共政権でネェ……
まあ、カナダとアメリカだけで2万人以上だっけ?
世界規模で追いかけるにしても追いがいがあるだろーなぁw
なにせこれまで中国国外に不正に持ち出された金額は300兆円以上に上るっていうし┐( ̄ヘ ̄)┌


なんにしても、石平さんといえば、祖国中国に絶望して日本に帰化し、中国批判と警句の書物を出し続けてるヒトだけど、なかなかに読みがいがありました!


最後に一つの中国の記事を紹介して〆にしたいと思います――



●習近平の軍の大掃除と平和提案

2014年07月02日
 南海の様々な危機をはらむ情勢に世界中が増々暴発の懸念を深めている時、習近平は6月28日に人民大会堂で開かれた平和共存五原則発表60周年記念式典の談話で「平和共存5原則」を再度提案しました。
「周辺国家への”平和への合図」です。(*参考;http://j.people.com.cn/n/2014/0630/c94474-8748493.html )
 しかし周辺国家は今回の平和への意思をそう簡単には額面通り受け取らず、日本の内閣は7月1日、集団自衛権の行使を決議しました。
 明らかに中国のアジア隣国は習近平の平和五原則への誠意を信じていません
 私は今回の習近平の平和提案には確かに”誠意”があると見ています。もちろん、彼が突然平和主義者になったわけではなく、やむをえず隣国諸国との「平和共存」を選ばざるを得なくなったとみています。

《その原因の1;軍隊の腐敗が戦力を蝕んでいる》

 習近平が再度「平和共存」を提案した翌日、北京は正式に元軍事委員会副主席・徐才厚が取り調べを受けているニュースを正式に発表しました。
 このふたつの事件を関連づけてみれば偶然ではないことはあきらかです。
 それも周到に準備されたことです。
 なぜなら徐はすでに3月に「組織により調査」されていますし、習近平は6月28日の人民大会堂で開かれた平和共存五原則発表60周年記念式典の談話でインドの詩人・タゴールの詩「戦争で友誼がえられるとおもうのか?春はゆっくり目の前から去って行く」を引用しました。
 この詩は中国にケンカ腰になっている隣国に聴かせようというよりは自国軍内部の主戦論を唱える鷹派に聴かせたいとおもっていると私はおもいます。

 ということは習近平は隣国諸国と現在の緊張関係を継続したいとおもっていないのです。
 すくなくとも現段階ではそうおもってないということの説明になります。
 もし彼が戦争をしかけようというなら、今これから兵を動かそうというときに早急に軍隊のご機嫌をとっておかなければなりません。その時に、なんで腐敗高級軍人を罰したりして残りの軍人達をビクビクさせたりできましょうか?軍が乱れたら戦争どころではありません

 唐の代宗の時期に朝廷は連年の遠征で国庫が空っぽになって財政緊縮し皇帝も倹約生活を強いられた時期に名将・郭子儀の家には珍宝が満ちあふれ1000を超す家来が錦繍を飾って人々は目を剥きました。
 代宗は何度か郭をクビにしたりしましたが君臣の関係を絶とうとはしませんでした。
 原因はほかでもありません、郭子儀が役に立つ将軍だったからです。
 これは歴史の故事で、とっくに統治の宝典となっています。

 軍の腐敗事件の暴露ははるかに政府部門の腐敗事件の数に比べれば多くありません
 海軍王事件(*王守業海軍副司令の汚職)や軍総後方勤務部の谷俊山事件は暴露された氷山の一角でその実態を窺うことができます。
 去年、中国軍部の鷹派将軍の羅援が「腐敗こそ中国軍隊の戦闘力を一番ダメにしている」と珍しく公の場で認めました
 香港の東方日報は「胡錦濤が力が弱かったため過去十年、解放軍の指導権はすべて徐才厚の手中にあり、特に人事権は一手に握っていた」と。

 軍の学校や将軍への昇進ははっきりと値段がつけられ、酒色は軍営に満ち満ちでいたと。
 国内の微簿のうえには「マオタイのめば軍威赫赫、三杯呑めば馬上にほら吹き、机上の征戦9万里、砂上の演習五千回」との書き込みがありました。
 軍の対外強硬発言は局地戦をちょっとやってこそ鷹派は自分達の利益になるからです。
 戦争があってこそ各種の製造部門関係が軍事費を口実に最大に軍事利益集団の需要を満たす事ができるからです。

 習近平は軍事委副主席としてすでに数年を経験してますから当然、こうした軍隊が戦争をおこしても勝算がないことははっきり知っていますから、大声で騒ぎ立てるより、まず軍隊の内部を大掃除、ということです。
 香港の星島日報によると徐事件に関しては多くの高級軍人が関わっており、すでに数十名の将軍が調査を受けています。
 なかには前後して秘書を務めた4人の少将や徐の故郷の大連の瓦房店からでている30人以上の将軍も事件にかかわった疑いで調べられています。

 このような大規模の軍の腐敗撲滅をやるということは北京は当分の間、対外的に戦争等できないということです。
 これは当然、習近平が外に向けて放ったサインでもあります。
 彼は政府同様、実状にそくしたやりかたで軍権を掌握しました。それが軍の清掃の理由でもあります。

《原因の2;家に不安を抱えて軽々しく外とは争えない》

 習近平は南海の緊張が緩和されることを希望していますが、これは中共の家宰として現在多くの内憂に直面しているからです。
 「家の中のごたごたは最初に急いで処理しなければならぬ」という通りなのです。
 中共にとって外患にくらべて、つまり尖閣諸島とかそうした中共がかって一度も実際に占領した事の無い「古来当然」中国が持っていた領土を”奪回”するより、多くの内憂に対処して政権安定をおびやかす脅威に対処するほうが大事なわけです。

 また、中共高層内部の矛盾も激烈です。
 「習近平VS大物 腐敗摘発の戦いは暫時休戦に」(http://urx.nu/9QIH)で分析しましたが去年以来3回の「大虎」との戦い(周永康、李鵬家族、曽慶紅をタテとする香港国営機ご油とそのうしろの台湾、香港、マカオ工作委員会)によって、新旧の常務委員達に深刻な危機感を与え、集団で抵抗させて、これらの「老同志達」と妥協を果たす為に中央紀律委副書記の楊暁渡5.6談話によって慰撫しようとし、今後18回大会以後依然として重要な地位にある官僚腐敗に重点を置く、としました。

 習近平からみれがこの種の高層内部の闘争は「腹中の禍」なのです。
 さらに、民間の声を弾圧したことによって各社会の矛盾も引き起こしています。
 十年も護憲人権活動で活躍して来た弁護士グループに弾圧を加えた外、社会的発言を行う知識人や企業家に「黙れ!」と一律に言論を封殺しました。
 これは国内各層の内部に不満を高め、当局の眼中からみたら『身近の疾患」であります。北京はこの自分に対する鎮圧力には自信は満々ではありますが。

 新疆ウィグル、チベット民族の矛盾は乾いた薪の山のようで、小さな火でもいつでも燃え上がるでしょう。
 現地の緊張の具合と穏健な安定がクタクタになっている状況はウルムチの鉄の柵で囲まれた武装警察の警戒ぶりを一目見ればわかります。

 台湾、香港の民間の反対活動は日増しに強烈になっており、かつ互いに連動する勢いです。
 台湾の「反服貿(海峽兩岸服務貿易協議)」は終結したばかりですが、矛盾激化を回避するために北京は「台湾の社会制度を尊重する」と、つまり台湾にたいする”平和統一”はしばしその歩みを緩めるということです。
 香港の普通選挙要求7.1デモの勢いも大きく広がり、北京側は10万にも満たないと宣伝しましたが、そんなことをいっても「オキュパイセントラル」運動のもたらした面倒は軽減できません。
 下手に手をだせば香港は内地ではありませんから、『扉をしめ切って中でこてんぱんにやっつける」といった弾圧はできませんし、ほおっておくとますます広がる、ということです。

 内部矛盾がこのようにおおく、どれもがひとつまちがうと「内乱」にすらなりかねないし、軍隊内部は腐敗しだらけ切っているようなときに外の敵とことを構えるというのは中共の宗主自ら火で焼かれるのを我慢するようなものです。周辺の弱国とことをかまえても中共内部では勝って当たり前、負けようものなら宗主は声望をうしなうばかりでなく、政敵に自分の弱みをわざわざ進呈するようなものです。 

《なぜアジアの隣国諸国は平和共存を信用しないか?》

 習近平が周辺緊張緩和をマジメに望んでいることは、韓国訪問の内容からも窺えます。
 これまでずっと観察してきた者の目には韓国訪問が北朝鮮訪問より先になったということでこれまでの旧来のモデルが打破されたことが注目されます。
 北京は「老朋友」(*北朝鮮)が不機嫌になろうともまず韓国と手を握りました。
 ということはいかに韓国と友好をむすびたいという願いが強いかということです。
 7月3日に習近平にお供した300人余のうち200人以上が財界関係者でしたし80人の御付きの役人のうち三人の副総理級と4人の大臣級がいました。
 この規模はこれまでの中国国家元首の韓国訪問にはなかったことです。

 アジアの隣国が習近平の表明を信じていないのは完全に長期にわたる”歴史的経験”のなせるところです。
 中国はかって国民党と中国本土で権力を争った時には「時に友人、時に敵、戦争しながら話し合い、話し合いながら戦争する」というオポチュニズム戦略をとり最後に国民党を台湾に駆逐しました。
 鄧小平は改革開放の初期には「韜晦戦略」をとって、人々は最初よくわからなかったのですが、2005年に中国が「平和的勃興」をへてのち、世界はやっとその意味は「力の不足時は爪を隠し、牙をかくし、強くなったら爪も牙もむき出す」だと分かるに至ったのです。

 隣国諸国と相互信頼の関係をつくるのは中国にとって容易な事ではありません。
 周辺の民主国家の首脳にしてみれば唯一のいい所と言えば、中国の習元首が「オリーブの枝(平和の印」を差し出している間に自分達の任期を終え、面倒な事は時代に先送りしておけばいいというぐらいでしょう。(終)

(日本語全訳;何清漣氏)




……上の記事は、中国の内情を良く言い表してますw
中国が、習 近平が「平和を求める」のは、あくまでも自分勝手な都合によるもので、中国国内の腐敗と内患が外憂よりも大きく厳しい為に、「平和を求めて」いるのです┐( ̄ヘ ̄)┌

ですので、過去から繰り返されて来たように中国国内の問題が片付き、外征の余裕が出来れば、再び中国は平然と周辺諸国の領土や領海を侵し、踏みにじろうとするでしょう。
ですので、ベトナムの領海から石油採掘リグを載せた移動採掘船を引き上げさせたのも、国際的な世論や圧力に屈したのではなく、中国国内がそれどころでなくなったから……というだけでしょう。

しかし、上の記事で指摘されているように大規模の軍の腐敗撲滅をやるということは北京は当分の間、対外的に戦争等できないということです。
まさにどれもがひとつまちがうと「内乱」にすらなりかねない し、軍隊内部は腐敗しだらけ切っているようなときに外の敵とことを構えるというのは中共の宗主自ら火で焼かれるのを我慢するようなものです。周辺の弱国と ことをかまえても中共内部では勝って当たり前、負けようものなら宗主は声望をうしなうばかりでなく、政敵に自分の弱みをわざわざ進呈するようなものなので中国は盛んに対外的に周囲の国に――フィリピンやベトナム、インドはもとより、日本にも軍事的威嚇と脅迫を繰り返しているようでいますが、全部いわば“ハッタリ”だと言い切れるでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

しかし……「マオタイのめば軍威赫赫、三杯呑めば馬上にほら吹き、机上の征戦9万里、砂上の演習五千回」とは、中国も、人民解放軍も末期的状態ですナァ。
無論、油断は禁物ですが、中国恐れるに足りず!――というか、逆に心配になってきます。

記事中に軍の対外強硬発言は局地戦をちょっとやってこそ鷹派は自分達の利益になるからと、戦争があってこそ各種の製造部門関係が軍事費を口実に最大に軍事利益集団の需要を満たす事ができるからこそ、偶発的な戦争や、前線の部隊や艦、パイロットの暴走がありえるというか起こりかねないんです┐( ̄ヘ ̄)┌

実際に、インドとは国境付近で銃撃戦を交えるような紛争を起こしていますし、自衛艦が中国艦から射撃レーダー照射を受けた件や、中国機の異常接近もありましたし。
あまつさえ、米艦船との正面衝突を中国艦は起こしかけています。

実際に今の中国に対外戦争などしてる余裕も余地も無くても、そんなコトも判らない下っ端や前線の部隊が勝手をやらかし、思わぬ大火事を引き起こしかねません。

まさに火薬庫の中でファイヤーダンスを踊って、「みんなに注目されている!」と喜んでいる馬・鹿のようなモンでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌


いずれにしても今の中国は確実に自滅、自壊の道を突き進んでいますナァ……
「中国の夢」というより、「亡国の夢」の真っ只中にいて中国本人だけが気付いていない、あるいは見ない振りして、権力争いと国家を私物化して財を蓄積して逃げるタイミングを図っている? そんな感じですナァ┐( ̄ヘ ̄)┌
本当に救いようが無い連中だと思いますね!


あ、あとそんな中国に擦り寄る韓国はマジで「常に最悪のタイミングで最悪の選択を選び続ける」ミンジョクですなぁw

で、そんな韓国がこんなコトを言っていますw



●韓米連合司令部のソウル残留 まだ結論出ず

2014/07/27
【板門店聨合ニュース】
 スカパロッティ韓米連合司令官(在韓米軍司令官兼務)は27日、在韓米軍のソウル・竜山基地から平沢への移転後、韓米連合司令部をソウルに残すかどうかについて、「現在、検討しているが、何も決定していない」と述べた

 スカパロッティ氏は同日、軍事境界線がある板門店の韓国側施設で行なわれた朝鮮戦争休戦協定61周年記念式の後、記者団に対し「米韓政府は現在、両国同盟の指揮統制のための最高の態勢をどのように整えるかについて協調し話し合っている」と発言した。

 韓国と米国がすでに合意した「竜山基地移転計画」によると、竜山基地は2016年までに、すべてソウル南方の平沢に移転することになっている。
 これに先だち、韓米連合司令官から韓国軍への有事作戦統制権移管に従って、連合司令部は2015年12月までに解体される予定だった。
 ところが、このほど両国が有事作戦統制権移管の時期を再延期することで事実上合意したため、竜山基地の移転後も韓米連合司令部は解体されないことになった。
 米国側は統制権移管の再延期を踏まえ竜山基地内の連合司令部を移転せずにソウルに残すことを希望しているとされる。

 両国は9月に開かれる韓米統合国防協議体(KIDD)会議で統制権移管の条件と時期に関する輪郭を明らかにすると予想される。
 移管の時期は、北朝鮮の核ミサイル発射兆候を探知して先制攻撃する「キルチェーン」と韓国型ミサイル防衛(KAMD)の構築時期などが重要な要素となる。

 このため移管時期は2015年末から、キルチェーンとKAMDが構築される予定の2020年代前半になるとの見方が出ている。




……なんというか、韓国側の希望・妄想爆発という感じの観測記事ですなぁ(棒
ソウルに残す事を米国が希望してるのに、米国は未定って答えてるの? あるいは事実上合意って――統帥権返還は米軍再編の一環としてもう議会のスケジュールに乗ってしまってるんだし、オバマが国防総省に節約以外の対応指示をだした様子もないんだけど? ほんとに延期できてるのかな?
米軍は在韓米邦人保護のために司令部は残すだろうが、米軍の撤退は既定路線でくつがえることはないでしょう。
韓国側は2015年以降も米軍が駐留すると言いたいようだが、統制権返還というより米韓同盟解消という事実を国民の目から隠したいだけなんだろうねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌

と、いうか韓国国連軍司令部は横田基地に異動のハズで、その後、数か月後に解散という予定のハズw
現に韓国政府が必死に引き留めようとしてるケド、アメリカ側はもう結論出してて、有事作戦統制権移管の時期を再延期に関しては、アメリカ側が明確に「お断り」していたしねぇw

だいたい東アジア防衛の根本的枠組みの日米韓ミサイル防衛システムには、中国の顔色見てはコソコソしては絶対入ろうとはしない上に中韓二国間でホットラインを結んだりと中国寄りの姿勢を見せておいて、イザとなれば助けろだなんて、虫が良すぎる!

まあ、このままだと統帥権返還延長はなく、ソウルからは完全撤収する、という流れになるだろう。
今後は米韓相互防衛協定をどうするかになるが、一説によるとそれも破棄される、といわれてるw
だって統帥権返還=韓国軍が自国は自軍の力で守る! というのと同じだものw
韓国側は最初、「これで在韓米軍は韓国軍の指揮下に入るニダ!♪」とかと、たわけた勘違いをしてたみたいだがw 他国の指揮下に米軍が入った例は無いし、ましてや韓国軍の指揮下に入るワケがないんだよねぇ~w
そうなると、在韓米軍の全面的撤退で、たとえ朝鮮有事が起こっても航空戦力と海上戦力で空爆……程度しか支援はないんじゃないの?

と、いうか今のアメリカの紛争地帯への対応見てると、軍は動かさないけど非難決議くらいはしてくれるんじゃね?w
統帥権返還で事実上、朝鮮戦争時に結成された国連軍も解体されることになるだろうから、朝鮮戦争再開時には、再び『朝鮮派遣国連軍』を結成しなくちゃならないけど、中国もしくはロシアが拒否権発動させたら通らないしね~(棒w


……2016年以降、韓国って国が何年存在できるんでしょうかね?w
本日見てきた通り、中国共々、特亜の国々の命脈は、すでに尽きてるんじゃないでしょうか?
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