ちょっこし思ったことの覚え書きです。
(ちょっこし→最近「ゲゲゲの女房」のDVDをレンタルで観てはまってます)
高校の3年間、仲良しだったAちゃんがいた。何を話しても打てば響くように会話がはずみ、毎日飽きずにいつまでもいつまでも語り合ってた。恋バナもいっぱいした。 Aちゃんは、別の高校に通う幼馴染の子にずっと思いをよせていた。地元の仲間で集まったときのその子の様子や、頼まれてその子のバイト先や高校の文化祭に付き合って行ったりもした。その子のことを話すAちゃんはキラキラ☆して、とってもかわいかった。
私はそのころ遠距離恋愛をしていて、彼に会えるのは数ヶ月に一回だった。「全然会えないのさびしいな~。学校にもう1人、平日用の彼氏ほしいよ。」とナニサマ?鏡を見てみろ!な発言をする私に、Aちゃんは「本当に好きな人とだけ付き合わないと疲れるよ。自分がなくなっちゃうよ。」とたしなめてくれたのだった。
私は大学は地元を離れたが、Aちゃんとは手紙のやりとりを続けていた(メールのない時代)。ずっと好きだった子に、勇気をふりしぼって告白したがふられたことなど教えてくれた。
卒業後、地元に帰ったときにAちゃんに再会したが、OLのAちゃんは垢抜けて(笑)とてもきれいになっていて、話の内容も都会に遊びに行った話・こんなグループと合コンしたという話・いろんな男の子とのデートの話。
ある時、私の中学時代の友達とスキーに行くことになり、Aちゃんも誘った。そこにきていたB君(私と同じ中学)は、Aちゃんに一目ぼれ。果敢なアタックを繰り返し2人は付き合うようになった。B君を小さいころから知っていた私も自信をもってAちゃんに「B君はいい子だよ。」と伝えた。でも、Aちゃんは相変わらずB君には内緒で合コンに出たり、いろんな人とデートを続けてる(私には教えるww)。
かたやB君はAちゃん一筋で、とても真面目。2人の付き合いも長くなったころ、Aちゃんに「B君と結婚するの?」と聞いてみた。Aちゃんの答は「B君はいい人だけど、収入が安定しないし、結婚なんて考えられない(B君はまじめに働いてたけどそのころは大不況だった)。B君をキープしながら、いろんな人に会いたい。」みたいな返事だった(この通りの言い方ではないけど、こんな感じの言い方だった)。
私はたまらず「Aちゃん、高校のとき、私に「好きじゃない人と付き合うと疲れるよ。自分がなくなっちゃうよ。」って言ってくれたことあった。Aちゃんの、そういう真っ直ぐなところ、嘘がつけないところが大好きで尊敬してたんだよ。」と伝えた。
Aちゃんはびっくりしていたが「人はずっと同じじゃないよ。変わるんだよ。」と言った。
そのあと、AちゃんとB君は離れたり、くっついたりしていたが、結局めでたく一緒になった。
2人の結婚式に御呼ばれしてスピーチもしたが、私は、大好きだった高校のころのAちゃんが変わってしまったことが受け入れられなくて、徐々にAちゃん・B君夫婦と距離をおき(誘われても断ったりを続けて)、今では年賀状だけのお付き合いになってしまった。
でも、最近になって(Aちゃんが変わったとがっかりしてから20年もたって)少しは分かるようになったけど「たくさんの男の子と付き合いたい。」「その中からいい人を選びたい。」というAちゃんは、高校時代からずっといたんだと思う。でも同時に、私が見ていた「一人の人だけを一途に愛し続けたい。」というAちゃんも、昔から変わらず今でもいるんだと思う(だからB君と一緒になり、今も仲良し夫婦なのだ)。
たまたま、私の見る角度や、そのとき深く印象に残った姿が、その時その時によって違っただけで。どちらも、ずっと変わらないAちゃんなのだ。
私自身も、本当に子供のころから全く変わらないと思う(外見は年くったけど)。
ずるいところもあれば、優しいところもあるし、
ケチなところもあれば、気前のいい部分もあり、
一言で「私はこういう人間です!」とはいえない。
他人がその時その時、他人の観方で映した部分によって違う私を見るのだろうし、違う部分をみれば私が変わってしまった、と思われることもあるだろう。
私は思い込みが激しいので、「この人はこういう人」と思い込んで、違う部分をみると「変わってしまった、、」とがっかりして、それがきっかけで疎遠になってしまったり、ということがAちゃん以外にもある(vv)。
これからは
「この人は変わってしまった。」とがっかりするのではなく、
「この人にはこういう部分もあるのだな。」とその人をより深く知るきっかけとして、受け入れていけたらいいなと思う。
この年になってやっとこういうことに気付く私、、、遅いかな?
Aちゃん、B君元気かな~??
また仲良くお話できる機会があったらいいな~と思います