中学2年のとき「日韓友好の翼」のメンバーに選ばれ、韓国を訪ねたことがある。
経済大国「日本」は、世界で最も裕福な先進国である。
と授業で習ってきた僕は、初めてみた海外・韓国に度肝を抜かれた。
どんな貧しい暮らしをしているのかと思えば...
県庁のようなガラス張りの建物が並び、東京を彷彿させる大都会・ソウル。
迷子になりそうな大きなホテルの前には、西表ではまずお目にかかれない高級車がズラリ。
同い年の韓国の学生はネクタイを締めブレザーを羽織り(制服)、流暢な英語で迎えてくれた。
俺:「あんにょんは、は、はわゆー。」
(せっかく韓国語で挨拶覚えたのに・・・)
国家間の複雑な問題が多々あるにも関わらず、韓国の皆さんはとても温かく、案内してくれたパクさんは、親戚のおばさんのように優しく親身に接してくれるバスガイドさんだった。
あれから20年ちょい。縁があるのだろうか。
東アジア交流使に選ばれ、明日から韓国に出発する。
経験から、先入観を持って伺うのはよろしくないと学んだ。
でも、やっぱり何も知らないで行くのは論外だ。
手にした本の中に、
『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国アメリカだった』
とタイトル買いをした本がある。
勉強してきた世界史はなんだったのだろう。
と、思わず疑うような本だ。
それでも、この本の方が真実味がある。
歴史とは、権力者の都合のいいように記されている。
だから、民が歌った民謡であったり、作家が主人公や物語に思いを託したフィクションの方が、より真実に近いという話を聞いたことがある。
また、真実を語れない背景があったりする。
フェイスブックやネット上でいろんな情報が飛び交う今日。
全てが真実ではない。
本当のような作り話も多かったりする。
で、嘘のような真実もあったりもする。
片方の事情しか知らずに、一方的な意見が圧倒的に多い。
そもそも、真実とは誰の都合か?
自分にとってどれが必要な情報で何を信じるか。
その能力が一番大事になってくると思う。
そのことを知って、何を思い、自分に何ができるか?
書いたモン勝ちの世の中にしないように。
『操られて、戦争をしないように。』
今年の夏、沖縄に台風が接近したとき、
「あいつの島は大丈夫だろうか?」
と韓国の人に思ってもらえるような交流ができたらと思ってます。