シンガポール発。タクシー配車&カーシェアアプリで躍進を続けるGrabが続々と新サービスを投入 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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■今号のスゴい★PR事例■

 

 

 

 

シンガポール発。

 

タクシー配車&カーシェアアプリで躍進を続ける

Grabが続々と新サービスを投入

 

 

|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》

 

 

 

 

 


読者の皆様、こんにちは。

 

 

 

「Grab」もしくは「GrabTaxi」をご存知ですか?

 

 

 


東南アジアからシェアを拡大しているタクシー配車アプリのスタートアップです。

 

 

去る2014年には、ソフトバンクが300億円を出資し話題になったことで記憶にあるという方もいらっしゃるかもしれません。

 

直近では、ホンダが同社と東南アジアにおける二輪車シェアリング分野において協業を検討する旨の覚書を締結したこともニュースとなりました。

 

 



Picture:Screen shot from Stuff

 

 


ハーバードビジネススクール卒のAnthony Tan氏とTan Hooi Ling氏が、マレーシアで2012年にGrabTaxi(マレーシアではMyTeksi)としてサービスをスタート。

 

 

その後、ユーザーからの支持を受けて東南アジアで急速に事業を拡大。シンガポールに本社を置く同社は現在、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンの六か国でサービスを展開しています。

 

 

 


日本ではさほどでもありませんが、アメリカ発のUberをはじめ、Lyft、Arro、イギリス発のHailo、アメリカ、イギリス、ロシア、イスラエルをはじめ欧州でサービスを拡大しているGett、インドのOla、中国のDidiなど、世界各地でタクシー配車アプリビジネスは近年大盛況。

 

 

東南アジアでは、常日頃からのタクシーのつかまえにくさ、安全性への不安面といった利用者の不満を解決してくれるサービスとして、瞬く間に利用者が急増しました。

 

 

 

 

さて、今月からGrabShareというサービスを新たにシンガポールでスタートさせた同社。

これで、同社がシンガポールで提供するサービスは、GrabTaxi、GrabCar、GrabHitch、GrabShareの4つとなりました。

 

 



Picture:Screen shot from Business Insider

 

 


GrabTaxiは、タクシーの配車アプリ、GrabCarは、一般人が運転する乗用車をタクシー代わりに使うもの、GrabHitchは、一般ドライバーの車に相乗り(ライドシェアリング)をするシステム、そして新たに登場した GrabShareは、Grabhitchの拡大バージョンです。

 

同じ方向へ向かう利用者が、一般ドライバーの車に相乗り&最大もう一人の利用者とシェアするもので、Grab Carのエコノミープランでの利用料金よりも、およそ3割ほど安くなるのだとか。

 

 

 


そして、新サービスの導入に合わせて、GrabShareのアピールのために同社がリリースした動画https://www.facebook.com/Grab/videos/729097793908874/)には、シンガポールの国民的大スターが登場し話題になりました。

 

 


一般ドライバーの運転する車で、後部座席を誰かとシェアすることで、よりリーズナブルに目的地へ早く向かうことができる。

 

そんな新サービスのアピールのために、ライドをシェアしたのは、先のリオデジャネイロ五輪で、男子100メートルバタフライの金メダルを獲得して国民的大スターとなった、Joseph Schooling氏です。

 

 

 

偶然にも(?)乗り合わせた乗客からの質問にフレンドリーに答え、夢をどうやって追いかけてつかめばよいのか、そんなアドバイスをするSchooling氏。

 

 


Picture:Screen shot from Marketing Interactive

 

 

こちらの動画は、去る12月10日土曜日に同社の公式Facebookページで公開されました。公開から1週間余りで、35万8千回以上再生され、3100超のリアクション、852シェア、167コメントを達成しています(2016年12月20日時点)。

 

 

 


GrabShareに関してはこちらの動画の他にも、同社の先行サービスGrabHitchとの違いを説明したものも、サービスへの理解を深めてもらうために準備されました。

 

 

 


" Check out the differences between GrabShare and GrabHitch  "

 



https://youtu.be/uXy6I3tZ68o
 

 

 

 

また、この他にも新サービスの利用促進を図る施策として、12月9日金曜日には行き先がどこであっても一律料金5ドルで利用可能とし、さらに12月16日の金曜日にはGrabShareの利用が5ドル引きになるプロモコードを配布していました(先着3万人)。

 

 

そして今週12月19日から22日の木曜日にかけては、通勤等のピークにあたる午前7時から10時と、午後5時から9時の間のGrabShare利用が5ドルオフになるプロモーションを展開しています(先着2万人)。

 

 

 

 


Picture:Screen shot from Grab Official Facebook Page

 

 


Picture:Screen shot from Grab Official Facebook Page

 

 

 

 

先行したUberに追いつけ追い越せと次々にサービスや施策を導入している同社。一部利用者からは、Uberよりも配車までに要する時間が早い(すぐにつかまえられる)と評価もなかなか上々のようです。

 

 

先日からは、Grabの提供するサービスの利用でポイントを貯め、無料乗車や利用料金のディスカウント等のリワードと交換できるGrabRewardsもスタート。顧客の囲い込みにも余念がありません。

 


アジア圏でのGrabの勢いは、これからまだまだ拡大しそうですね。

 

 

※Grab Official Website
https://www.grab.com/sg/

 

 

 

※ニュースソース

 

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/fans-share-a-backseat-with-joseph-schooling-in-grab-campaign-video/

※The Straits Times
http://www.straitstimes.com/sport/schoolings-share-grabs-20000-gift-with-blind-masseur-and-singapore-para-swimmer

※Stuff TV
http://www.stuff.tv/sg/news/grabshare-grabs-brand-new-affordable-answer-ride-sharing

※Business Times
http://www.businesstimes.com.sg/transport/grab-introduces-grabshare-sharing-paid-car-pooling-market-with-uber

※Paultan
http://paultan.org/2016/12/14/grab-launches-grabrewards-making-rides-rewarding/

 

 

 

 

 

■編集後記■

 

 

読者の皆様、こんにちは。

 

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 

 

 

皆様は、「タクシー配車アプリ」を利用されたことがありますか?

 

 

日本では、全国でサービスを展開する「全国タクシー」が最も認知度、利用度ともに高いのでしょうか。

 

その他にも、LINE TAXIや東京であれば、Uberや東京無線などもありますよね。

 

 

筆者も、東京に在住していた時には、年に数回のピーク時には都心部でタクシーがつかまらずに苦労をした経験がありますが、その当時はこうしたサービスはありませんでした。

 

 

そしてアメリカでは田舎に住んだこともあり、そもそもタクシーを使う機会がほとんどなく今に至ってしまいましたが、日本であれば忘年会のピークとなるこの時期などにはありがたいサービスかもしれませんね。

 

 

 


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