新メニューお披露目に合わせて「キラキラネーム」企画を採用した米カジュアルダイニングの取り組み | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■

 



新メニューお披露目に合わせて「キラキラネーム」企画を
採用した米カジュアルダイニングの取り組み
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》

 


 


読者の皆様、こんにちは。

 




今回は、アメリカ20州で163店舗のレストランを展開している、


 

"BJ's Restaurant & Brewhaus/ビージェイズレストランアンドブルウハウス"


 

が放ったユニークな企画をご紹介します。




 

Picture:Screen shot from Food Beast.com



※BJ's Restaurant & Brewhaus Official Website
http://www.bjsrestaurants.com/



 


BJ's Restaurant & Brewhaus(以下BJ's)は、アメリカのコンフォート
フードと自社醸造のビールを含むアルコール類の提供をメインにした
カジュアルレストランダイニング&ビアハウスです。


 

 

Picture:Screen shot from Glassdoor.com


 

Picture:Screen shot from LA Times

 

ハンバーガーやピザ、サラダ、パスタやビールと相性抜群のスナック・
アペタイザー類から各種デザート類までフードメニューが豊富で美味しく、
また常に数十種類の生ビールがそろえてあるため、男女問わず人気が高い
スポットです。

私が何度か訪れた時も、特に週末やフットボールシーズンなどを中心に常に
混雑して、待ち時間があるほどでした。



 


さて、今回ご紹介するとんでも企画は、同レストランチェーンが
"EnLIGHTened Menu"というメニューラインに新しくお披露目した
2つの新メニューをアピールするために実施
されているもの。


先ごろ登場した2つの新メニューでは、スーパーフードの一つととして
数年前から欧米のセレブや美容家などからブームとなり、現在では
スーパーマーケットなどでも購入できるようになった「Quinoa/キヌア」
主役となっています。


 


 

Picture:Screen shot from IRPINA24


 


キヌアと言えば、南米アンデス山脈の高度3000メートルくらいの高地で
生育している、栄養価が非常に高いことで知られる穀物です。

古くはインカ帝国の時代には、人々は「母なる穀物」と呼び主食と
していたという話もあります。



また、他の穀物に比べて、熱量と糖分量が低く高タンパク質という
特徴があるので、ダイエットにも適しているとして近年は注目を
集めています。





そこで、このヘルシー志向の人たちや若い女性を中心に人気の高まっている
キヌアを、高カロリー低栄養になりがちな外食先での新メニューとして、
今回登場させたというわけなのです。


 

その2つの新メニューと言うのがこちら。




"Roasted Chicken with Spinach Quinoa Bowl"

 

 

Picture:Screen shot from BJ's Restaurant & Brewhaus Official Website




"Roasted Salmon Quinoa bowl"

 

 

Picture:Screen shot from BJ's Restaurant & Brewhaus Official Website



 


どちらも800kcal以下のメインディッシュとして登場しました。

 

 

そして南米ペルー産のスーパーフード「キヌア」を用いたメニューのアピール
だけに、今回同社が放った企画というのが、



 

「子どもを「Quinoa/キヌア」と名付けたら1万ドル!」



 

という「キラキラネーム(もはやDQNネーム?)」奨励(?!)
イベントです。




 

Picture:Screen shot from CNBC





企画の詳細はというと、2015年の10月21日(レイバーデー)までに
「キヌア」と名付けた子供の出生証明書を届け出た両親のうち一組に、
1万ドル分のBJ'sのギフトカードが進呈されるのだとか。

 


食べ物にインスパイアされた(を想像する)英語圏の名前としては、女優
グウィネス・パルトロウが実子に名付けた「Apple/アップル」ちゃんや、
チーズの種類の「Brie/ブリー」、そして野菜の「Kale/ケール」などが
あります。



ちなみに"Bon Appetit"のレポートによれば、アメリカで「ケール」と
名付けられた赤ちゃんは、336人(内325人が男の子)もいるのだとか!


 


 


とは言え、子どもの名前を「Quinoa/キヌア」と名付けてしまうことで、
その子の人生を左右したくない!という人や子どもが生まれる(産む)
予定が無いという人は、7月6日までに自分のTwitterのファーストネームを
「Quinoa/キヌア」と変更することでイベントにエントリーが可能

なっています。

ラッキーな当選者には35ドル以上の食事で会計から10ドルオフとなる、
BJ'sで利用できるクーポン券がもらえるのでご心配なく。



 

 

賛否両論吹き出しそうな企画ですが、実際にレイバーデーの締切日
までに、どれだけのベイビーが「キヌア」と名付けられ、両親からの
応募があるのか・・・結果が気になります。

 



 

 

※ニュースソース

※CNBC
http://www.cnbc.com/id/102784783

※Huffington Post
http://www.huffingtonpost.com/2015/06/26/name-baby-quinoa_n_7673364.html

※Los Angels Magazine
http://www.lamag.com/digestblog/name-your-kid-quinoa-and-get-10k-in-bjs-food/

※PR Newswire
http://www.prnewswire.com/news-releases/name-your-baby-quinoa-300104123.html

 

 



■編集後記■



 

読者の皆様、こんにちは。

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 



「キヌア」、「チアシード」、「アサイー」、「ココナッツ」、「カカオ」、
「ゴジベリー」、「ケール」etc。



これらは、巷で「スーパーフード」などと呼ばれ、栄養バランスに大変
優れた食品でありながら、低糖質、低カロリーなどダイエットや健康管理に
嬉しい側面を持ち合わせていることで人気となりもてはやされている
食材たちです。

 



我が家でも、「キヌア」は数年前から食卓に登場するようになりました。



例えば、ステーキやポークソテー、お魚のソテーなどの付け合せとして、
バターたっぷりのマッシュポテトの代わりに、炊いたキヌアを添える
といった具合です。




その他にも、アメリカ人の大好きなマック&チーズをキヌアでアレンジして、
満足感は保ちながらカロリーを落としたり、その他の野菜類、豆類などと
あえて、主食サラダに仕立てたり、またスープの具材として加えたりと
その淡白な味わいもあって、様々な用途に使えます。




日本のスーパーでも見かけるようになっているようですが、アメリカでの
販売価格と比べるとかなり高値の印象を受けました。

実はアメリカでも、キヌアは決して安い食材というわけではありませんが、
それでも500g~800g程度の箱で4ドル位でしょうか。




栄養価が高く低カロリーとなれば、もちろん食卓に取り入れたくなりますが、
そこは懐事情との相談もありますよね。



その点、ケールは1束で1ドル以下とリーズナブルで使いやすいので、こちらは
ソテーやおひたし、ケールチップスなどで大活躍しています。

 



読者の皆様は、どんなスーパーフードに興味がありますか?そして何を
試したことがありますか?

 



最近流行りの「ココナッツ/ココナッツオイル」は、私は昔から「大嫌い」な
食べ物のため、いくらスーパーフードと言われても、一生好んで食卓に
取り入れたり、食べたりすることはなさそうです。。。

 



 


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