五輪スポンサーの金メダルは誰の手に?一方、スポンサーにならず成功を得たNikeの取り組みとは? | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴいPR事例■



先週日曜日、四年に一度のスポーツの祭典ロンドンオリンピックが閉幕した。


英国50年の音楽の歴史を振り返るかのような去る日曜日夜の閉会式には、
伝説のバンドクイーンのギタリストや、ジョージ・マイケルなどが登場し、
パフォーマンスを披露。


さらには、あの「スパイスガールズ」が限定復活を遂げ、彼女らが登場した
直後には、各ソーシャルメディアでツイートやポストが殺到。1分間に11万
6000ツイートという熱狂ぶりがメディアで報告された。


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例


さて、このメルマガでもロンドン五輪開幕前に、いくつかの企業のスポンサー
としての取り組みを紹介した。


※過去の該当記事はこちら
http://ameblo.jp/sugoipr/entry-11295576089.html



しかし、オリンピック閉幕後気になるのは、一体どの企業の取り組みが、
最もマーケティング効果が高かったのかということだ。


そんな各社の取り組みへの評価が、ここ数日の各国のマーケティング関連メディア
で紹介、分分析されているので、今回はそれらをいくつか紹介したい。



1)Facebookで最も人々の評価を上げたスポンサー企業はどこ?


<順位> <スポンサー>  <ソーシャルスコア>


1位  COCA-COLA    100.0
2位   SAMSUNG      80.5
3位   VISA         78.7
4位   MCDONALD'S 67.6
5位   GE 51.5
6位    ACER 51.0
7位   OMEGA 50.7
8位    PANASONIC 50.1
9位    P&G 50.0


これは、マーケティング&PRエージェンシーであるSocial Code社によって
発表されたもので、当該スポンサー企業ページの、Facebookファン数の増加、
Likeボタンやコメント投稿、シェア等によるファンの参加度数の増減割合から
算出したものだ。
(ちなみに、ファン数が25000以下のスポンサーは除く)


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

※Social Code Website
http://www.socialcode.com/



余談ではあるが、アスリート個人としてのスコアが最も上がったのは、フランス
の競泳選手、カミーユ・ムファット選手なのだそう。。。彼女は、女子400M
自由形で金メダル、同200Mで銀メダルを獲得した。


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例



2)最もたくさんのメダルを獲得したアスリートのスポンサー企業はどこ?


<順位> <スポンサー>  <獲得個数>

1位     adidas 21
2位 edf energy 14
3位 OMEGA 11
4位 bp 8
5位 British Airways 3
6位 BT 3
7位 LLOYDS Banking Group 3



これは、8月10日付のBloombergオンライン版で、「London 2012: Battle of
the Brands」というタイトルで掲載された記事のデータだ。


※Bloomberg「London 2012: Battle of the Brands」
http://go.bloomberg.com/multimedia/london-2012-battle-of-the-brands/


このランキングは、「チーム●●」など、チーム全体のスポンサーとなっての
メダル獲得数ではなく、あくまでも企業が、個々のアスリートに対して
スポンサーとなっている場合の、同オリンピックでの当該選手のメダル獲得数
でレースを争ったものだ。


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例


さて、このランキングで1位になったadidas。開催地イギリスのチームGB(Great
Britain)を応援する「Take the Stage」というキャンペーンの一環で、一般
サポーターが応援メッセージを送るブースに、突如「デビッド・ベッカム」が
登場し、サポーターを驚かせるという企画があった。


この模様を活用した動画は、イギリスで好評価を得、youtubeでは300万を
超える視聴数を獲得している。


※adidas David Beckham pops up at the #takethestage photobooth
http://youtu.be/g0OzSpzYe6I




3)アスリートのシューズブランドのカスタマー調査、好感度1位はどこ?
オフィシャルスポンサーを務めたアディダス!!??それとも?


さて、あるメディアによると、ロンドンオリンピック期間中、選手がパレード
などを行うオリンピックパークに集まる子供たちに対して、Olympic Delivery
Authority (ODA)は、こんな通達を出したとも言われている。


「wear “comfortable, unbranded or adidas shoes”」


つまりは、「ノンブランドの靴を身に着けるか、もしくは、(オフィシャル
スポンサーである)アディダスの靴を身に着けてほしい」と言っているのだ。


オリンピックに便乗して、スポンサーでない企業などが、金銭面、その他
の面で、なるべく恩恵を受けないようにしたいという意図なのだが、こうした
ODAの努力(?)の結果は、人々のブランド評価に何らかの影響を与えたの
だろうか?


ブランド調査、ブランディングなどを行う「Brand Keys」によると、ロンドン
オリンピックを経た、最新のシューズブランドランキングは下記の通りだそう。


1位 New Balance
2位 Nike
3位 Skechers
4位 Brooks
5位 Adidas
6位 Reebok/Asics/Converse
7位 Fila


※Brand Keys Website
http://brandkeys.com/



ちなみに、オフィシャルスポンサーであったアディダスを差し置いて、今回最も
マーケティング的に成功したのはナイキだという評価も多くある。


ナイキは、今回のロンドンオリンピックのオフィシャルスポンサーでは
なかったのだが、オリンピック開催期間中、「LONDON」をフィーチャーした、
動画や各種広告物の展開を積極的に行っていた。
(あくまでも、「LONDON OLYMPIC」ではない。)


また、同ブランドの「Volt Nike Footwear」は、オリンピックゲーム中、
陸上競技やボクシング、フェンシングに出場した選手の400人以上が
着用し、そのうちの41人がメダルを獲得したのだそうだ。(さらに、
陸上競技のメダル獲得者のうち、なんと43%が同ブランドのシューズを
着用していた。)


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

読者の皆さんの中にも、いくつかのオリンピックゲームを観戦、また
ニュースなどでそのハイライトを視聴する中で、一部の選手たちが履いている
「ネオンカラー」の靴をなんとなく記憶している人もいるのではないだろうか?


この目に鮮やかな「ネオンイエロー」のシューズは、同ブランドが戦略的に
選んだ色だったのだ。同ブランド曰く、


「虹の7色の中で、人間の目や色彩感覚が最も敏感に反応するのが、黄色/緑
色のゾーンなのです。」


「特に、背景色がちょうど反対色でコントラストが引き立つ場合には、より
一層のアイキャッチ効果が望めるのです。」



ご存知の通り、オリンピック会場の(特に陸上競技の会場)をカメラが捉えた際の
背景は、トラックの「赤茶色」であることも多い。

そうすると、絶好のコントラストを得たネオンイエローは、より一層引き立つ
という仕組みになっていたのだ。


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

※Nikeの同シリーズ発表時のリリース(2012年8月3日)
http://nikeinc.com/news/nike-unveils-a-volt-collection-for-track-and-field/



ちなみに、オフィシャルスポンサーではない企業は、オリンピック会場等での
広告活動などの規制を受けるが、個々の選手が何を身に着けるかという点に
おいては、さすがに規制がない。


こうして、オリンピックのオフィシャルスポンサーではないにも関わらず、
その際立った露出、視覚効果で観客や視聴者に強く印象を残したナイキは、
マーケティング関係者、各メディア上でも、今回の業界のゴールドメダリスト
として評価されている。


※ナイキの取り組みを評価したNBCニュースの記事
http://bottomline.nbcnews.com/_news/2012/08/10/13205163-nike-takes-marketing-gold-with-neon-yellow-shoes?lite


オリンピックやワールドカップなどの国際的なスポーツイベントとなると、
各企業の取り組みも、開催期間前から様々に活発となる。
こうした多くの成功・失敗事例から、今後の自社のマーケティング戦略
立案のヒントを得てみるのも一策ではないだろうか?



■今号のPRの切り口■


1)
「アンブッシュマーケティング(便乗広告)」はトラブルや批難と隣合わせ。
ただし、個人(選手やサポーター)まではコントロールできない。


2)
人間の「五感」が持つ、本来の能力に最注目。「目にとまる」「耳に残る」
etc商品で、ブランドアピールを。



■今号の目ウロコ度■


 4ウロコ
  
  「There are more ways to the wood than one.」


  =森へ行く道は一つではない


■More News and Trends/Editor's Eye■


・チームGreat Britainの活躍を祝って、郵便ポストが「金色」に変身!
英、Royal Mail。
http://www.wimbledon.com/en_GB/news/articles/2012-08-09/201208081344443656812.html


【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例


・twitterでアイディアを一般募集したスワロフスキーのショーウィンドウでの
「ロンドン」パフォーマンス。オリンピック期間とも相まって、Facebookファン倍増。
http://www.thedrum.co.uk/opinion/2012/08/13/who-will-take-home-gold-olympic-store-marketing


・新車が一台売れるごとに、$250を寄付。スバルの「Share the love」
キャンペーンがFacebookでスタート。
http://na.sage.com/sage-nonprofit-solutions/product-support/resource-center/nonprofit-industry-news/article-detail?title=Subaru-launches-2012-%2527Share-the-Love%2527

-event-on-Facebook&id=8f0f8709-e04c-4565-addd-7a3c20ea7c77


・大統領選挙を見据えた新商品「2012 Presidential Burrito Bowls」が
米ファーストフードチェーンに登場!
http://www.qsrmagazine.com/news/california-tortilla-gets-political-presidential-burrito-bowls



■編集後記■

 
 メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。


2週間にわたったロンドンオリンピックもついに閉幕となりました。

 私は、ライブではあまり観戦することはなかったのですが、最後2日間
 に放映された、「女子バレー3位決定戦」と「男子マラソン」だけは、
 放映時間がちょうど夜の19時ごろと良かったこともあり、TVで観戦・応援
 しました。


 読者の皆様の中には、サッカー男女や、体操、ボクシングなどなど、様々な
 競技の観戦で、連日寝不足気味だったという方もいらっしゃるのではないで
 しょうか?


 時差とは、なかなか厄介なものですよね。


 ちなみに次回の開催地ブラジルのリオデジャネイロとの時差は12時間。
 観戦に熱中し、気づけば朝だった。もしくは、会社に行き遅れたなどと
 いった事態が、また起こりそうですね(笑)。


 さて、アメリカでは只今「Back To School Sales」の真っ只中です。


 学校関連用品、お弁当アイテムをはじめ、まあ、それにかこつけた
 様々な便乗セールが展開されています。


 この時期、アメリカのティーン向け衣料なども、もちろんセールになったり
 するのですが、この「ティーンサイズ」が、私たち小柄な日本人には
 意外にぴったりだったりするんです。


 今時期にアメリカにいたなら、TargetやSears、Walmartなどで、喜び
 いさんでお買い物をしていたのになあ、とちょっと残念です(笑)。

 それでは皆様、また次号で。



 ※マーケティングPR ~PR/広報のお役立ちコンテンツ~
   http://www.interbreed.co.jp/prtop/  


■インターブリードからのお知らせ■


○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
<□
/> 「良い商品なのに思うように売れない。どうしたら売れるのか?」
「会社のブランド力を上げるためには、どうしたら良いの?」
    「せっかくの新商品、雑誌やTVでもっと紹介してもらいたい!!」
           

    ★「マーケティングキャンペーン」「ブランディング」をサポート
                 
         http://www.interbreed.co.jp/prtop  

     
      <インターブリードのWebマーケティングツール>

    ★『行列のできるMEO』(MEOオートマチックサービス/成果報酬制)

    やってる所はやっている。実店舗向き、最新の検索エンジン対策です。    
Googleマップ版のSEOサービス。SEOよりも効果があると言われています。     

http://www.marketing-agent.jp/meo/


★定額制SEOサービス『自分でできるSEO』     

月額9,800円から利用できる、全自動のSEOツールになります。    
1申込みで3キーワード3URLの設定が可能。
申込み6000件突破。販売数国内トップ。     
 
http://www.marketing-agent.jp/seo/

★オートセキュリティメール     

添付ファイルに自動的にパスワードをかけるセキュリティ製品です。    
一度の操作で、2通(2通目はパスワード送信)送信の優れものです。    
※5名までは無料!(フリーミアムプラン有り)     

※詳細はinfo@interbreed.co.jp 宛てご連絡ください。(サイト準備中)   


<インターブリードの人材エージェントサービス>    

★マーケティング領域の人材をご紹介いたします。    

企業と人の出会い(人材の発掘・確保)をプロデュースしています!          

http://www.interbreed.co.jp/jinzai/index.html    


★【スゴい★PR】最新更新情報は、twitterでフォロー♪            

http://twitter.com/SUGOI_PR   


<その他>    

★【オフィスコンビニ(飲料50円~)】      

料金は飲んだ分だけ、面倒な手続きも不要。オフィスグリコの50円版!
     
コーヒーや水などを50円でオフィス内で購入可能です。     
週に一度、オフィスコンビニスタッフが補充に伺います。      

※詳細はinfo@interbreed.co.jp 宛てご連絡ください(サイト準備中)