競合航空会社を利用すると必要になってしまうアイテムを切り口に自社エアラインの快適性をPR | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



ホリデーシーズン目前!各企業の消費者へのアピール合戦も、ますます盛んに
なっているアメリカで、ユニークな「ギフトガイドブック」を配布し、話題に
なっている航空会社がある。


その航空会社は、「Jetblue Airways(ジェットブルー航空)」。


※Jetblue Airways Website
http://www.jetblue.com/



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同社は、アメリカの低価格を売りとするLCC(格安航空会社)、その設立は
1999年7月。その後、2000年2月11日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ
国際空港とフロリダ州フォートローダデール間に就航し、現在は、主に
アメリカ国内線および、バハマ、ドミニカ共和国への国際線を就航している。


本拠地はNYにあり、CEOは、オランダ系アメリカ人のデビッド・ニールマン
(David Neeleman)氏。航空業界の不振の中でも、数少ない利益を得ている
企業としても有名だ。同社の低コストで高い生産性は、業界でも注目
されており、また消費者にとっては、その価格の安さと後半席のシートピッチ
の拡張やシートのグレードの向上で人気がある。



さて、そんな同社が自社のエアラインの利用拡大を訴えるために、
ユニークな試みを展開している。


去る12月8日、同社はNYにおいて、「The Flyer's Collection」という
ギフトガイドのサンプリングを実施した。



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ターゲットは、主にウォール街のビジネスマンや、経営層などの常連旅客。

では、具体的にどのようにギフトガイドのサンプリングを行ったのか?
街頭配布によって?それともDM?


今回同社では、同じくNY市で主に空港などへの高級リムジンサービスで
知られる、「Big Apple Car Inc.」の2300に及ぶリムジン(タウンカー)
のネットワークを利用して、およそ35000人に対し配布を行った。

ちなみに、こちらのタウンカーの約80%は空港への送迎として利用されて
いるというのだから、その配布場所としてのメリットは絶大だ。


※Big Apple Car Inc. Website
http://www.bigapplecar.com/



要は、飛行機を利用する顧客が、その利用過程において、必ず接する場面
=空港までのアクセスに利用する交通機関を、そのアピールの場として、
自社潜在顧客との接点の場として選んだのだ。




では、航空会社の提供する「ギフトガイド」とはどんな内容なのだろうか?
その遊び心あふれる企画が、また面白い。


「A Joke」、つまりは「冗談」がテーマとなっている今回のガイドブック。
その表紙では、以下のようなコメントが踊る。


「For those times when you're not on Jetblue」

=ジェットブルーに搭乗していない時のために



要は、同社の航空機に搭乗せず、他のエアラインを選んだ場合には、
こんなアイテムが必要になる(なってしまう)というグッズを、セレクト
してあるのだ。


たとえば、その一つが「knee jockey」。



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これは、ひざパッド(カバー)を意味しており、このアイテムを使えば、
たとえ他社の狭いピッチのシートに座っても、前の座席のシートに膝
をぶつけることがなく、快適に過ごせますというメッセージとともに
ガイドブックで紹介されている。価格は、$79。


ちなみに、Jetblueは、そのピッチの広さ、シートの快適さが、航空機
の特徴の一つであり、また売りになっている。そんな他社との差別化
ポイントを、逆説的に際立たせようとしているのだ。


他にも、「機内持ち込み用スーツケースとして利用できるセーター」
などもギフトのラインナップにあがっている。


このセーターは大きさが通常の二倍、それをスーツケースとして
機内に持ち込むことができるため、搭乗者は追加手荷物として
余計な25$を払わなくても済むというものだ。


ちなみに、15アイテムが紹介されている中で、最も高額なのは、
なんと$2700もする(笑)、「YUMBRO」という、ロボットのような
見かけのアイテム。このキュートな面立ちのフレンドリーな
ロボットは、「You look cute!(君、可愛いね)」などという、
嬉しいメッセージを発信してくれながら、その懐から、機内で
食べるスナックを提供してくれるものだ。



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さて、今回のギフトガイドの配布に合わせて、同社はNY市のアップルストア
の側に、実際の店舗も準備した。また、SNSサイトFacebook上にはファンページ
を開設。そこでも、今回のギフトガイドが閲覧できるシステムになっている。


ちなみにそこでは、引き続きユニークなアイテムのアイディア募集も
行われているので、皆様是非アイディアを競ってみてはいかがでしょうか?
日頃のフライトの不満をぶつけるまたとない機会やもしれません。




【今週の目ウロコ度】


 4ウロコ
  
  「A maid that laughs is half taken.」科目


  =娘が笑えば口説き落としたも同然

(人を笑わせてしまえば、心をある程度開いてくれたことを意味し、
   より深い関係性を構築する可能性が大きくなる)


  


【編集後記】



皆さん、こんにちは。メルマガ担当の秦泉寺 明佳です。

今回の取り組み、ユーモアのセンスが重要な国民性ならではの仕掛け
で、私自身とても楽しくそのギフトガイドを閲覧しました。
(Facebookでも早速ファンとして登録しました!)

ちなみに、私のお気に入りは、「Depth Coggles」。このゴーグルを
装着すれば、狭いシートの空間が、イリュージョンでまるで広くなった
かのように見え、快適に過ごせるというもの。価格は$145。商品紹介
の注意書きには、「事故を避けるため、機内を移動したり、食事のとき、
またトイレに行くときにははずしてください」などとあるのも、また一興。

皆さんもお気に入りの一品を探してみては?


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