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【読書日記】「新しい大人消費」が日本を変える!―『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』

おはようございます。
本日の1冊はコチラ↓


『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』 阪本 節郎 日本経済新聞出版社


成人人口の半数以上が50代。
日本はすでにそんな社会です。

100歳以上の人の数は、
1963年に153人だったものが、
2015年は63,000人です!

つまり、言い方は失礼ですが、
「なかなか死なない時代」
になったと言えます。

これは、老後リスクがある一方、
人生で楽しめる時間が増えたという
ことも意味します。

今のお年寄りも若いですが、
もっと手前の世代を見ても、
昔より若々しい人が増えています。

サザエさんの波平さんは、
設定年齢が54歳だそうです。

現代でも50代で祖父というのは、
珍しいことではありませんが、
今の50代はもっと若く見えます。

50歳以上の芸能人を見ても、
それは明らかですよね。
明石家さんまさんは還暦ですし。

つまり、今の日本では、
50代以上の劇的変化が起きている。
その変化に対応できていないから、
シニアマーケティングは失敗する。
というのが、本書の内容です。

先日、本書の著者の阪本さんに、
直接お話を聞く機会がありました。

その中で印象的だったのは、

「新しい大人のライフスタイルの可能性」

という言葉でした。

欧米ではさまざまな文化が成熟し、
多様なライフスタイルが認められ、
自分なりのライフスタイルを追求
していく方が多いそうです。

日本はといえば…
退職後、老後という言葉は、
どこかネガティブな響きがあり、
心配や不安を想起させます。

老後の心配を20代からする人も、
少なくないんだとか。
気持ちはわからなくないですが。

若い人が心配する世の中で、
年配の方が安心できるのか?
とも思ってしまいますよね。

ところが、実際の50代以上の方は、
さまざまなことに挑戦したり、
楽しんだりされている方が、
どんどん増えているそうです。

今までは、消費といえば、
若い世代が中心に語られました。
しかし、今は50代以上の方が、
個人消費の60%を占めています。

以前に比べると、
50代以上の方も若い世代の方と、
さまざまなことを共有できる
世の中になっていると思います。

子供世代、孫世代とともに、
消費行動をしていることが、
どんどん増えているそうです。

この50代以上の世代こそ、
新しいボリューム市場であり、
唯一の成長市場だと阪本さんは
おっしゃっていました。

特に大きな変化があるのは、
男性よりも女性。
女性の学歴は若くなるほど、
どんどん上がっています。

ちょうど朝の連ドラで、
おなごの女学校の設立について
やっているところですが…

戦後はそれがどんどん進み、
知的好奇心の高い人が増えて、
消費行動が変化しているそうです。
びっくりぽんですね。

昔は「無個性な老人」だったのが、
今は「自分らしくありたい」と
思う人が増えている。
人生の捉え方が大きく変わったと、
著者の阪本さんはおっしゃいます。

こういったアクティブシニアを、
「新しい大人世代」と定義し、
本書では分析しています。

マーケティング担当者はもちろん、
世の中の流れを知ることができて、
非常に興味深い1冊となっています。

ぜひチェックしてみてくださいね!










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シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか ―新しい大人消費が日本を動かす