【読書日記】働く女性が輝く秘訣は、冷静さとしなやかさと心強さ-「あきらめない」 | ほぼ日blog~通勤読書で継続力を高めよう!~

【読書日記】働く女性が輝く秘訣は、冷静さとしなやかさと心強さ-「あきらめない」

おはようございます。
本日の1冊はコチラ↓


「あきらめない」 村木厚子 日経BP社


郵政不正事件での立件、そして無罪。
村木さんはこの事件で一躍有名となりました。
記憶に新しい方も多いと思います。

「働く女性の希望の星」と言われ、
労働省入省当時、ほとんど女性のいない
職場からの局長への出世。

高級官僚になるまでの道のりを、
女性のライフサイクルとリンクさせて
実話に基づき本書では描かれています。

今では女性が働くことは、
私たちの世代では一般的なことです。
入社時の待遇に差はありません。

ただ、管理職以上となると、
まだ男女間の差があることは、
残念ながら否定できません。

私の部署でも働くママさんがいますが、
職場復帰したあと今でも時短勤務で
お子さんを送り迎えしています。

村木さんをはじめ、
女性の社会進出が進んだことで、
ロールモデルもできつつあり、
環境整備は進んできています。

ただ、ここまで来る道のりは、
とても大変だったんだな・・・
ということが、村木さんご自身の体験を
読むことでわかります。

まず、職場に女性が少ない。
出産経験のある人も少ない。
育児を巡る環境も整っていない。

何もかもが手さぐりで、
仕事着としてのマタニティウェアもなく、
大きめのスーツを着用していたという
エピソードまでありました。

ただでさえ激務の職場なのに、
家事と育児もしなければならない。
大変な生活だったと思います。

それでも両方でバランスを取って、
お互いでお互いのストレスを解消する
という術を身につけられたとか!

当時を振り返って、
村木さんは次のように語っています。

『不思議だと思います。日々の仕事と子育ての大変さなど事態は何も変わっていないのに、考え方一つで楽になれた。大切なことが分かっていれば、判断は楽だし、ぶれない。自分にとって何が一番大事かを考えることは、間違いのない選択をするためにもとても重要なのかもしれません。』(P89)

とても心強いお言葉ですね。
考え方一つで受け止め方が変わる。
まさに陽転思考です。

そこには、事実を受けとめる冷静さと、
柔軟に対応できるしなやかさを併せ持つ
女性ならではの強さがあると思います。

冷静さとしなやかさから来る心強さ。
これを最大限に活かしたことで、
村木さんは「働く女性の希望の星」で
あり続けることができたのではないでしょうか。

しかし、青天の霹靂の事態として、
例の逮捕劇が村木さんを襲いました。
キャリアが寸断されてしまったのです。

最終的には無罪を勝ち取り、
職場復帰も見事になされて、
今も活躍されています。

それでも、検察やマスコミの対応に
怒りや悲しみを覚えるどころか、
許せないと言っても言い過ぎないくらいの
感情をお持ちでもおかしくないはず。

ですが・・・

この方の懐の深さを感じたのは、
「国民から疑われる公務員の姿」と
「あきらめてしまう姿勢」への反省を
されているところでした。

確かに、公務員はよいイメージがないし、
残念ながら不祥事も多いのが実態です。

でも、それでよいのか?
村木さんは自戒の意味も込めて、
こう投げかけています。

『「検察」も「マスコミ」も・・・それから、「役人」や「役所」も、「どうせこんなもの」と国民があきらめたら、そこで終わってしまう。こうあってほしいと言い続けることが大切なのかもしれません。』(P249)

だから『あきらめない』なのか。
納得してしまいました。

会社でも、家庭でも、それ以外でも
「自分が動いたって変わらない」
と思ってはいけない。

「変えられる」と信じる人が増えれば、
本当に変えられるかもしれません。
あきらめたら、試合終了なんですよね。

柔和さの中に感じる力強さ、
村木さんの言葉にパワーをもらいませんか?
ぜひチェックしてみてください!






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