日本酒1合売りから「0.7合」売りへ「量よりも質」の時代 | 伊豆の中心で愛を酒ブログ★杉山商店日記

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伊豆の国市で酒屋の店長をしている、すぎちゃんこと杉山雅一がお酒や趣味のアレコレ、そして伊豆の魅力をお伝えします。

こんばんは! 伊豆の国市にある酒屋、
「お酒と食」のセレクトショップ 杉山商店の杉山雅一です。

12月も残り半分に差し掛かりました。
今日はワインや日本酒に関するお問合せが多く、
年末を肌で感じた一日でした。

さて、今日の読売新聞のコラムに気になる記事が掲載されていました。

題名が「日本酒0.7合の不思議」。

少し文章を抜粋させてもらいます。

最近、1合(180ml)ではなく「0.7合」とか「0.8合」とか、半端な分量で日本酒を出す居酒屋が目立つ。店に尋ねると、「1合だと飲みきれない」「いろんなお酒を飲みたい」というお客様が多いんです。(中略) 「1合で売ると生ビールより1杯あたりの価格が高くなる。もっと気軽に日本酒を飲んで欲しくて」と。

日本酒の出荷量はピーク時の3分の1。酒好きの男性が高齢化したことなどから伸び悩んでいるという。そこで注目されているのが女性。近年、日本酒を楽しむ女性が増えてきた。地酒イベントに行くと、女性の数が男性を上回ることも。分量を少なく、おしゃれな酒器が登場する背景に、女性客の支持を得たいという思いもある。

(読売新聞 日曜の朝に)


確かに少量売りのお酒を販売されているお店を見かけた事があります。

私的には1合でも足りないくらいなので、
2合とか頼んじゃう時もあります・・・(笑)

量を飲んでしまう人からすると見落としてしまいがちですが、
少しの量で味を確かめたい、料理をメインで少しづつお酒を楽しみたい時にはイイかもしれません。

特に女性はオシャレな酒器で少量のお酒を楽しむシーンは、見ている男性もなんか素敵に思えます。

コラムの文章の中で懸念された・・・
日本酒のピークの出荷量と言っても、大半は「質よりも量」の日本酒。

つまり、価格相応に造られた「三増酒と呼ばれるまがいモノのお酒の割合が多かったんです。

なので、「日本酒離れ」という言葉が言われるようになってからもうだいぶ経ちますが・・・

確かに日本酒を飲む人は減ったけれど、「まがいモノの酒」の製造も減ったのです。

というワケでこれからは、量は飲まないけど・・・
「少量の美味しいお酒」を飲みたいという、そんな方たちが益々多くなる時代が来ると思います。

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健康や嗜好にこだわるのが当たり前の昨今。

自分にあった酒量や飲み方のコツ、お酒の味わいを知っている人の方が、昔よりも圧倒的に多くなりました。

だって、これだけのネット社会ですから、調べようと思えばいくらでも簡単に興味のある情報を手に入れるのが出来ます。

わざわざ、マズイお酒を調べて買って大量に飲もうとも思わないし、親しい人にそれを薦める事もないワケです。

社会環境や生活環境はこれからも日々変わっていくでしょうが、
ひとつ言える事は、日本酒の「質よりも量」という時代は絶対に来ません。

よって、提供する側がそれを意識して量だけを追い求めるのではなく、少量の美味しさでどのような幸せを感じてもらえるかを考えていく必要があるのではないでしょうか。



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