あさイチ(NHK) 2015年1月8日(木)放送
新感覚!冷凍卵 「冷凍卵のおにぎり&天ぷら」
今ネットなどで「冷凍卵」が話題になっているそうです。生卵を冷凍し、
解凍すると、白身は元に戻りますが、黄身は水分が抜けてうまみが凝縮
され、ねっとりとした食感に変わるそうです。
食品冷凍学が専門の東京海洋大学大学院 鈴木徹さんによると、黄身の中にあるタンパク質が凍る時に、タンパク質同士が集まってくっつくことで、ネットワーク構造が変化するとのこと。そのため全く熱を加えていないのに、ねっとりともっちりした食感になるんだそうです。
そこで話題の冷凍卵の作り方と、冷凍卵の特徴を最大限に生かしたアレンジレシピをご紹介します。
冷凍卵の作り方
1 新鮮な生卵をジッパー付きの保存袋に入れる。※卵は凍らせると膨張
して殻が破裂するので、必ず袋に入れる。
2 冷凍庫で一晩ほど凍らせたら完成です。温かいご飯にのせて、冷凍卵の卵かけごはんにするとおいしいですよ。
<解凍法>
常温で40分ほど自然解凍する。電子レンジを使うと、卵が爆発してしまうので、絶対にレンジで解凍しないでください。
<保存期間>
東京海洋大学大学院の鈴木さんによると、ご家庭の冷蔵庫の温度が約18℃であれば、数か月くらいは問題ないとのことです。
ただ、あくまでも加熱していない「生」の卵ですので、使うのも食べるのもできるだけ早めに消費するようにしてください。
冷凍卵のしょうゆ漬け黄身入れおにぎり
材料(6個分)
・冷凍卵の黄身 6個
・しょうゆ 黄身がかぶるくらい
・だしパック 1袋
・お米 2合
・塩 適量
<作り方>
1 黄身のしょうゆ漬けを作る
冷凍卵の殻をむき、常温で約40分ほど解凍する。※冷凍卵の殻は一度流水にさらすとむきやすくなるそうです。
2 黄身をボウルに入れ、黄身がかぶるくらいのしょうゆにつけ込み、20分ほどおく。
●ポイント
生卵ではしょうゆに味をしみこませるのに、2日ほどかかりますが、冷凍卵は20分で味が浸透します。その理由は黄身の周りにある薄い卵黄膜は冷凍して解凍することで、ダメージを受けます。するとその組織がゆるみ、膜にすき間が生まれるので、しょうゆなどの調味料の成分が中に入りやすくなります。
3 ご飯を炊く
お米にだしパックを加え、普段通りに炊いておく。
4 おにぎりを握る
お茶わんより小さめのコップに、炊き上がったご飯を入れ、真ん中をくぼませる。
5 くぼんだ部分に黄身のしょうゆ漬けを入れ、その上からご飯をかぶせる。
6 手に塩をつけ、普段通りにおにぎりを握ったら完成です。
冷凍卵の天ぷら
材料(3個分)
・冷凍卵(凍らせたまま使う) 3個
・小麦粉 適量
・天ぷら粉 大さじ2
・水 30ml
・サラダ油 適量
<作り方>
1 冷凍卵は殻をむき、解凍しないで、凍らせたまま使う。
2 1の卵に小麦粉を薄くつける。
3 天ぷら粉(大さじ2)を水(30ml)で溶き、2の卵の表面につける。
4 サラダ油を160℃に熱し、衣をつけた冷凍卵を入れ、3分ほど揚げる。
途中で触らない。
5 裏返してさらに3分揚げたら完成です。
1位
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2位
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3位
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4位
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