15番目の月 | 鳥肌音楽 Chicken Skin Music

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負けました。安藤に早々と見切りをつけたのにあそこで江草を引っ張るのが理解できません。いつものようにフォア・ボール出しそうになってストライクとりにいって青木に打たれた時点で交代、それもアッチに交代だったんじゃないでしょうか。結果的にアッチ-藤川が出てもどうにもならない試合だったのかも知れませんが、そのくらいしてもいい本当に大事な試合だったのに。もし阪神がCSいけないとしたらこの一敗が原因になるでしょうね、嗚呼。


松任谷由実/14番目の月


昨日、帰りの電車の中で『Shout at YUMING ROCKS』というオムニバスを聴いていました。
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-yおうみんg
Shout at YUMING ROCKS

J-POPのアーチストがユーミンのカバーをしたものを集めた一種のトリビュートものなのですが、その中のスピッツが歌う「14番目の月」を聴きながら、あたらめてユーミンの歌詞の面白さに感じいってしまいました。

普段の態度からお互いの気持ちが惹かれあっているように思えるのだけど、”好きだ”という言葉で微妙な距離感が失われ恋の終わりの初めが始まる。そんな男女の関係を”つぎの夜から 欠ける満月より 14番目の月が いちばん好き”と歌うユーミン。言われてみりゃ、そうやなぁと思うのだけど、僕らが言葉として思いつかない”そうやなぁ”を他人が共感できる言葉につむぐことができるからアーチストと言われるんですよね。

そしてふと思えば10/3は中秋の名月、ということはその前の晩の2日は「14番目の月」の日ではありませんか。電車を降りた僕は早速夜空を見上げたのですがあいにくの曇り空で月は見えず。なんとも残念でした。明けて今日はいよいよ中秋の名月の日、朝はピーカンだったのですが今空を見るとどんより曇ってしまっています。果たして月は見えるのか(果たして阪神は勝てるのか・・・)。

夜になっての晴れた空と晴れ晴れとした真弓監督の笑顔を祈って月に関連した曲のミニ特集といきます。


VAN MORRISON / MOON DANCE → ★試聴はコチラから
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-vm Moondance

「大人のロック」というのはこういうのを言うんじゃないでしょうか(笑)。時に熱すぎるくらいの歌唱をみせるヴァン・モリソンですが「ムーン・ダンス」のスタジオバージョンではその熱き思いをしっかりと封じ込め実にクールに歌ってくれます。このブログでも何度か書いていますが 1. And It Stoned Me~2. Moondance~3. Crazy Love~4. Caravan~5. Into the Mysticというアナログ時代のA面の流れはピーター・バラカン氏をして”史上最高のアルバムA面”といわしめたくらいの名唱/名演です。必聴!


Cat Stevens / Moonshadow → ★試聴はコチラから
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-cat Teaser and The Firecat

僕は月影を追い続ける 月影を 月影を 月影を
飛んだり跳ねたり 月影を 月影を 月影を

という導入に続き”もし両手を失くしたら 鋤を失くし 大地を失くす 両手を失くしたら 仕事を失くしてしまう”といった風に”もし両目を失くしたら””もし両足を失くしたら””もし・・・”という四行詞が繰り返されていきます。良く分りませんが伝承歌なんかのパターンなのでしょうか。日本ではこの曲の収録された『ティザー・アンド・ファイアキャット』の中の「雨に濡れた朝」がたびたびCMで使われ有名ですが、この曲や「ピース・トレイン」といった佳曲にももっと光が当たってほしいものです。

The Beatles / Mr. Moonlight → ★試聴はコチラから
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-べあtぇs Beatles for Sale

ひょっとすると日本で最も有名な「月」の洋楽はこの曲かもしれませんね。ビートルズが来日した際に武道館のコンサートを中継する特番がありました。冒頭に台風一過の7/296/29未明に羽田空港に降り立ったビートルズがハイヤーに乗りパトカーに先導され首都高を一路ヒルトン・ホテルに向かうシーンが出てきます。宵闇を切り裂き鳴響くくパトカーのサイレンの音が突然消えジョンの切ない♪ミスタァ~ムゥ~ウンラァア~イト♪の声、ビートルズの来日と聴くとこのシーンが頭に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。

記事を書くため再確認しようと当時日テレで放映された武道館コンサートのビデオを見直したのですが、短い番組ですよね、CMをはさんだとしても1時間の特番だったんでしょうね。まぁコンサート自体が30分という短い時間ですしね。でももし現在この特番が放映されるとしたら「ついに実現、世界のスーパースター・ビートルズ夢の武道館公演完全放映!!! ホテルでくつろぐ普段着のビートルズに完全密着取材!!! 今明かされるビートルズ誕生秘話!!!皮ジョンのロカビリー・バンドが世界のスーパースターに!!!」みたいな長いタイトルで賞味30分のコンサートをどーでもいいような話題でひっぱってひっぱって6時半くらいから11時までの特番にしちゃっているでしょうね。しかしこの武道館公演含む特番は90年代には市販のビデオになっていたのですが今は廃盤状態。アンソロジーなどで一部が見れますがぜひ完全な形でDVD化して欲しいものです。

しかしDr.Feelgood&The Internsというふざけた名前(具合はいいです教授ってなぁ)のグループの平凡な元歌(→試聴はコチラ)をここまで情熱的にしてしまったジョンの歌声、まさにR&Rな声です。

レベッカ / MOON [PV] - 1988 → ★試聴はコチラから
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-pおいそn POISON

聴いてもらえば分りますが、まんまマドンナの「パパ・ドント・プリーチ」ですね。反抗期の娘という歌のテーマも同じですね。真似すんなよなぁというのは簡単やけどレベッカにはレベッカの魅力があるんですよね。フォルクスワーゲンもいいけどスバルもいいみたいな・・・違うか。

戸川純/蛹化の女 → ★試聴はコチラから
$鳥肌音楽 Chicken Skin Music-tあま 玉姫様(紙ジャケット仕様)

これはタイトルに「月」はついていませんが、月の持つ妖しい力がカノンの美しいメロディで歌われています。純ちゃんの歌声はワン・アンド・オンリー、こういう歌は純ちゃんじゃないと歌えないですね。林檎も近いけど・・・

ラストはこれまた大人のロック(笑)なニール・ヤングの「ハーヴェスト・ムーン」。この人には「ヘルプレス」という月の名曲もありますが、こちらも負けず劣らずの名曲であります。

Neil Young - Harvest Moon (2000)



おまけ 
戸川純をYOUTUBEで検索していたら、こんなん出てきました。これって昭和30年代くらいの日本映画のパロディって気もしますがどうなんでしょう。セリフとか間の取りかたとか。にしてもやはり昔のタモリは凄いですね。

『今夜は最高』シュールコント