ジブリ映画が好きなきよくん。
定期的に見直していて、先日は久しぶりに「風の谷のナウシカ」。
この作品は、もともと長いお話だったとか。
原作が長いものを映画化すると、どうしてもワンシーンに多くの情報が入り、短いセリフに効率よく状況背景が詰め込まれるため、大人が集中して見ていれば問題ないシーンも、小さい子には内容も難しさも相まって、全てを理解しながら見るのは大変。
わからないながらも、4、5歳くらいから何度も繰り返してみてきたきよくん。
今回8歳後半ということで、今まで理解できなかった国と国との関係や人物像が
前よりはわかってきたよう。
セリフひとつひとつを聞いて、わからないときは私に質問しつつ、なんとか内容を全部把握しようとしてるみたい。
久々に私も一緒に見ていたら、以前は素通りしていたナウシカのセリフに、突然ギクッとした。。。
「いったい誰が世界をこんな風にしてしまったのでしょう」
汚れた空気、水、植物、生き物たち・・・
本当はそれらの汚染の源は土の汚染だということをナウシカは自分で調べだし、そしてなぜ、土がこれほど汚染されなくてはいけなかったのか?と疑問に思い、嘆いているシーン。
若いころ、ナウシカを見ていたときは、「お話の中の出来事」として、聞き流していたセリフだったのに。。。今は、とても他人ごととは思えない、、、
世界のどこ、とも、だれ、とも特定できないナウシカの世界。
可愛く美しいジブリの映画を見ながら、「もしかして、あんなふうにナウシカが嘆くような最悪の汚染を、自分の国から初めてしまったかもしれない」という恐怖が、心に重くよぎっていった。