関鉄パープルバス さよなら乗車記念券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

去る3月31日の運行を持って、「関鉄パープルバス」の路線バスの「下館駅~筑波山口」と「下館駅~真壁駅」が廃止となり、3月22日から運行最終日の31日まで、乗客に対して「さよなら乗車記念券」が配布されました。




JR下館駅北口に到着した、筑波山口発下館駅行のバス。





このバスが、折り返し下館駅発真壁駅行のバスとなります。





バス車内に掲示された、路線廃止のお知らせ。





下館駅から約30分程で、終点の真壁駅に到着です。





真壁駅は、昭和62年3月に廃止となった筑波鉄道真壁駅跡です。

バス停は筑波鉄道廃止から21年を経た今も「真壁駅」を名乗っており、現在線路跡はサイクリングロードとなって、駅はホーム跡を生かして公園として整備されています。






真壁駅のバス停です。

バス停に示された行先のうち、既に下妻駅行は廃止されており、今回、3月31日限りで下館駅行と関東鉄道バスが運行する岩瀬中央公民館行が廃止となります。岩瀬中央公民館行は筑波鉄道線の代替バスで、鉄道廃止から21年目にして真壁~岩瀬間の公共交通機関が廃止となる事となり、4月1日以降、真壁駅に発着するバスは関東鉄道バスが運行する土浦駅行3本のみと、大変寂しくなってしまいます。






筑波鉄道線の代替バスの「真壁駅~岩瀬中央公民館」間廃止のお知らせです。

お知らせには「路線維持が非常に困難な状況となりました・・・」と書かれており、鉄道代替バスを残したかったものの、乗客の減少により如何ともならなかった状況が伺えます。






バスは真壁駅で折り返して下館駅行となり、元来た道を戻ります。





JR下館駅北口に到着、折り返し下館発筑波山口行のバスとなります。

実は、今回廃止となる「下館駅~筑波山口」と「下館駅~真壁駅」は、1台のバスと1人の運転士さんで、両線の1日の運行便を全て賄っておりました。






後日、筑波山口で撮影した下館駅行のバスで、この日は大型のバスが運用されておりました。





前置きが大変長くなりましたが、今回配布された乗車記念券です。


  

A型硬券の2枚セットで、台紙裏面には沿革と券番が記載されています。




硬券部分のアップです。



「下館駅~筑波山口」はBJR赤地紋券となります。





もう一方の「下館駅~真壁駅」はBJR青地紋券となります。





硬券の裏面です。



券番と、台紙裏面にも表示されていた、乗車券では無い旨の(ご注意)が記載されております。


今回の券は乗車記念券として乗客に配布されましたが、A型硬券の2枚セットの大変立派なものであり、記念乗車券として発売しても充分通用したもの思われます。