東武鉄道硬券に見る略字体
テーマ:活字中毒ネタ東武鉄道の硬券は「足利印刷株式会社 」の調製ですが、「州」の文字に略字体と思われる活字を使用した券が見られます。
越生線武州長瀬駅の例です。
表面と裏面では若干文字に違いがあり、左側の縦棒が表面の発駅部分に用いられている文字は直線なのに対し、裏面の発行箇所部分に用いられている文字は下部が左に曲がっています。
こちらは宇都宮線野州平川駅の例です。
裏面の発行箇所部分も独特の文字ですが、こちらは武州長瀬駅の券の発行箇所部分の文字とは異なり、左側の縦棒の部分が直線となっています。
同様の往復乗車券ですが、宇都宮線野州大塚駅の例です。
こちらの券は裏面の発行箇所に用いられている文字が野州平川駅の券とは異なり、正しい「州」の文字が使われております。
この独特の文字は辞書で調べましても載っておらず、勿論パソコンで表示する事も出来ません。一種の略字体では無いかと思われますが、東武鉄道の券以外では見かけない文字で、印刷会社独自のものかも知れません。


















1 ■卅について
この「卅」という字は古い新聞(戦前)などで時々見た記憶があります。
これは「州」ではなくて「30」をあらわす漢字ではないでしょうか。
「廿」の「30」バージョンといったところです。
廿と同じように下線が入り、「丗」と表記することもあることかあら、線がまっすぐなものと、川のように逸れているものがあるのではないでしょうか。
入力方法はIMEでは手書きで記入することが出来ました。
しかしこれは結構多くの場所で見かけたんですね。
州の代わりに使うような文字ではないのですが、なぜ使われてしまったのか、非常に気になります。