正直、映画館で初めて予告編を見たときは、ビックリしましたからね～（思っていたのと違う～って感じだったよね） プロデューサーの鈴木敏夫さんが「宮崎駿の遺言？」と言っていたように、ものすごい作品なのかと覚悟して？（心して？）見てきました…
美しい飛行機を作りたいという夢を追いかける堀越二郎とカプローニの、夢の中での男の友情物語もなかなか素敵な話だったし…（これはファンタジーでしたよね～ っていうか、今回は実在の人物を描くということで、宮崎アニメらしいファンタジー的要素はここしかないって感じ？）
堀辰雄さんの原作「風立ちぬ」がベースと言うこともあり、ちょっと古くさい（懐かしい？）感じのラブストーリーも素敵でしたよね～（「風立ちぬ」の主人公・節子さんと名前が違うということで、同じ堀辰雄さんの「菜穗子」という小説も、もう一つのベースになっているみたいですね… 病院を抜け出して逢いに行くなんていうのは、こちらの小説の話みたいですよ…）
新婚初夜の儀式？なんて、ちょっと厳かな感じで素敵でした… そして、彼の元から黙って消えていく菜穗子さんにも、感動しちゃいました… これは、完全に瀧本美織さん効果かもしれません…（完全にひいき目で御座います！ わたくし、瀧本美織さんは、日本一性格の良い女優さんだと思っております…）
みなさんが、違和感感じる～と言っていた庵野さんの声ですが、正直、第一声めはビックリ…（あの若そうな顔から、あの声ですからね…） でも、慣れました…（笑）
シネマ・トゥディの解説より
宮崎駿監督がゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメ。
美しい飛行機を製作したいという夢を抱く青年が成し遂げたゼロ戦の誕生、そして青年と少女との出会いと別れをつづる。
主人公の声には『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明監督を抜てき。ほかに、瀧本美織や西島秀俊、野村萬斎などが声優として参加する。希代の飛行機を作った青年の生きざまと共に、大正から昭和の社会の様子や日本の原風景にも注目。
予告編の衝撃に比べたら悲壮感がなく、淡々と描かれた作品でしたが、なんか、昭和を感じる（あれ？大正ロマンなのかな？）、懐かしいラブ・ストーリーは、結構お気に入りです… 美しい飛行機を追いかけるあまりに、女性を不幸せにしちゃったような感じが残るのが、ちょっとどうかと思いますが… 男の夢と恋のバランスって、難しいものですからね… わたしは、確実に夢を諦めますが…（笑）
欲を言えば、ラストシーンに「ひこうき雲」をかぶせて欲しかった気がします… そんな終わり方だったら、泣けたかも…（ラストがちょっとあっさりだったかな？）