今から丁度三ヶ月前に引退を発表したばかりのニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt が五日亡くなった。この数年で、古楽復興に尽力してきたグスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt 、フランス・ブリュッヘン Frans Brüggen が相次いで旅立ってしまった。


自分が最初にアーノンクールの音楽に接したのはレオンハルトで共同制作したバッハのカンタータだったが、「マタイ受難曲」の演奏は外すことは出来ないだろう。

バロック時代を超えてモーツァルトのオペラを振ったり、古楽を飛び越えてモダンも振るようになったり、賛否両論はあったが古楽とモダンの垣根を取り払ってくれた先駆者だと思う。


マタイもいいけど今夜はモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の演奏を聴きながら追悼したいと思う。