ある休日。
虎ノ門のレジデンスでの持ち寄りワインホームパーティ。
(このパーティの写真は例によって・・・・
撮るのわすれましたっ・・・)
お開きとなって帰る道すがら、
ある事があって、とても落ち込んでいた友人が
もっと飲みたいのと言うので。
友人たるもの、こういう時こそつきあうわよ!!と
その友人、私と、もう一人の友人宅へとタクシーで
もう結構な夜分遅くにおじゃました私達に
そのもう一人の友人があけてくれたのがこのワイン。
ソッフォコーネ・ディ・ヴィンチリアータ
Soffocone di Vincigliata 2002
こんな夜中にこんないいワイン開けてくれてありがとう
って私にじゃないね
彼もまた、言葉はそっけなさげだけど友人を励ましたかったのだと思う。
酔いが覚めるほど濃く香る、熟した果実とスパイス。
夜更けにふさわしい静かで調和のとれた深い味わい。
思わず友人を見ると、
彼女も一口飲んで笑みがこぼれていました
おいしいワインは心も癒してくれる力がある、
それは私も経験済み。
ワインだけでなく、話、気がすむまで聞くから。
気のすむまで一緒にいるから、飲もう
と、そうして夜は更け、朝方もう一本あけてくれたんだけど、
ごめんなさい、そのワイン、なんだっけ・・・・・
友人ともども、ひさしぶりの朝帰りでした。
さて、ソッフォコーネ。
2002ヴィンテージは去年「アートなイタリアワイン 」講座を開催した時に
すごく探したけど、その時にはどこも売り切れだった一本。
結局2005のグリッリ・デル・テスタマッタをお出ししたのでしたが。
トスカーナ、ヴィンチリアータの地で
あのテスタマッタで名を馳せる
ビービー・グラーツBiBi Graetzによるワイン。
ソッフォコーネはテスタマッタのセカンドワインである
グリッリ・デル・テスタマッタの"アートラベルバージョン"。
ラベルの絵はビービー・グラーツが
美術学校の学生時代に描いたものだそう。
(絵の女性の背後にいるの、なんだろう。わかる方募集中)
つまり、中身のワインはグリッリ・デル・テスタマッタと一緒。
2002ヴィンテージはセカンドであるグリッリが生み出された年で
まだこのときはセカンドといえどもテスタマッタと樽の選別までは同じ造り。
2002ヴィンテージを探していたのはそんな訳で。
あの時かなり探していたのに思いもかけず出会うなんて
ワインはやはり出会いとタイミングですね