パリからマドリードへ。感動凝縮の小旅行。 | オトコのパリ事情。毎週更新!を目指してます。

パリからマドリードへ。感動凝縮の小旅行。

日本国内なみに移動が楽なヨーロッパの国々。

パリから外国へ旅に出かけるたびに貴重な経験をするわけですが、

その感動の大きさは、場所によってやはり微妙に違ってきます。

 

 

だいぶ遅めの夏休みは、このたび4回目となるスペイン旅行。

これまでスペインは「バルセロナ」「セビリア&グラナダ」、

そして「バスク・ビルバオ」へと訪れましたが、毎回ハズレがありません。

 

 

そしていよいよ今回は、首都マドリードへ。

 

 

プラド美術館ソフィア王妃芸術センターなど、

アートの聖地としても名高いこの街への旅が

後回しになっていたのにはちょっと訳があります。

 

 

それは、スペインの中でもとりわけ治安が悪いと聞かされていたから。

 

 

肩掛けバッグを無理矢理引っ張られ、引きずられ、骨を折った友人が2人。

グループツアーではバスがホテルに着くや、

スリに遭わないようにそこからロビーの数十メートルを走るというウワサ。

旅慣れたフランス人の友人さえ「マドリードは危ない」と言う始末。

 

 

「それって、どんな街よ・・・」

 

 

肝っ玉の小さな日本人としては、当然のごとく躊躇です。

しかし昨年、数々の友人に脅かされたローマも、結局何事もなかったし、

もう我々もかれこれ6年以上も軽犯罪のメッカであるパリにいるんだから、と

弱い心を奮い立たせ、憧れの国の首都へと旅立ちます。

 

 

パリ、マドリード間の飛行機は、今回はじめてエールフランスを利用。

早めに申し込んで日程をうまく都合すれば、片道50€くらいの切符も。

東京から京都に行くよりずっと安く、飛行時間は2時間程度。

 

 

マドリード・バラハス国際空港に着いてからマドリード都心までは、

 

ー 地下鉄8号線

ー パリのRERのような近郊高速鉄道「セルカニアス」

ー バス

ー タクシー

 

の4つの手段があります。

 

しかしまだまだ我々にとって「一寸先は闇」のマドリード、

スリとぼったくりの可能性が少ない空港エクスプレスバスを選びます。

 

 

美しい市役所のあるシベレス広場で降りて、

そこから荷物を引きずりながらホテルへ。

 

 

部屋で迎えてくれたのは、二羽の白鳥でした。

 

ここは、ラ○ホテル?

 

 

マドリードの中心「ソル広場」の近く、繁華街の中のHostel Alexis。

立地よし、対応よし、清潔感、静けさ、利便性、価格、

すべてにおいて高得点なおすすめホテルです。

 

 

さっそく街へ繰り出すと、

ホテルのスタッフが丁寧に教えてくれた

マドリード散策の「黄金ルート」を辿って、

 

ソル広場から

 

ヨーロッパの街によくある方形のマヨルカ広場

 

マドリードの旨いものを一堂に集めたサン・ミゲル市場

 

そして王宮へと向かいます。

 

その途中、お腹をすかせた我々は、

Google Mapの星印と自分の嗅覚を頼りに、

タパスが美味しそうなレストランへ。

 

スペイン語で書かれたメニュー。

フランス語から類推できる料理もありますが、

基本的には何がなにやらさっぱり。

英語で見ても「いも」「卵」「ピーマン」など材料の名が並ぶのみ。

 

これまでの人生での数少ないスペインバルの記憶と自分の想像力を駆使して

スペイン気分と空きっ腹を同時に満たす最高のひと皿に思いを馳せます。

 

最後は給仕さんに英語で聞きますが、

「これは名物」「おいしい」くらいの返事しかきません。

 

 

知らない国の食事はつねにある種の

「賭け」が伴いますが、

今回は賭けに勝ちました。

 

ゲルニカピーマンの揚げ物 Pimientos de Guernica

 

ひよこ豆のロパビエハ Ropa Vieja

 

 

そしておきまりのトルティーヤ(スペイン風じゃがいも卵焼き)

イベリコハムのコロッケを。

 

 

求めていたスペインらしい料理が現れ、

そのすべてが想像のレベルを超えた美味しさ。

 

すでに午後3時。結局その夜は食事をしなくて済むほどお腹いっぱいになり、

腹ごなしに王宮へ向かう、というまさに旅の王道。

 

 

 

入場料の高い王宮は、壮麗な外観を眺めるだけにし、

 

 

 

 

翌日から雨、という残念な天気予報もあったので、

晴れているうちに

ホテルスタッフが話してくれた夕焼けスポットへと向かいます。

 

 

王宮の北にある、デボー聖堂(Templo de Debod)の丘へ。

 

 

マンサナレス川へと向かう斜面の下に広がる、

壮大な平原のようなカンポ公園の奥に沈む夕陽。

 

赤く染まる王宮が美しいなぁと思っていたら、

日没後にマジックアワーが訪れました。

 

 

古代遺跡のようなデボー聖堂の水盤に、

燃えるような空の夕焼けが鏡のように映り込みます。

昼と夜の境目を彩る、ほんの数分の出来事。

 

集まってきていた大勢の人々が歓喜の声をあげます。

 

 

予想しなかった美しさに満足して、下界へ。

雨模様の翌日は、美術館めぐりにあてます。

 

 

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