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2016-06-18 04:00:04

スタジアムにスコップ持ち込み?

テーマ:フランスのオトコ

サッカーのUEFA欧州選手権まっさかりのフランス。

 

ヨーロッパはもちろん、世界中からファンが集まってきていますが、

同時にやってきているのは、

フーリガン

 

かつてはイングランドが、その道では有名でしたが、

今回の注目は、ロシアからやってきた屈強のフーリガンたち。

そのために日頃から身体を鍛え、トレーニングを積んでいるといいますが、

何のためのトレーニング?意味がよくわかりません。

 

 

日本でも報道されているようですが、マルセイユの会場ヴェロドロームでの

イングランド vs ロシアの試合では、このロシア人フーリガン集団が

警備が厳しいはずのスタジアムで信号弾をイングランドサポーター向けに撃ち込み、

乱闘事件に発展。選手権開始早々、とんでもない惨事になりました。

 

 

その後、乱闘中の模様を映したある写真に、

フランス中が注目。

 

 

問題の写真がこれ(出典:France 3)

 

スタジアムの観客席なのに、なんと大きなスコップをふりかざし、

しかも下着でいる大男の姿。

 

 

「なぜスコップを持ち込めるのか!」

「これで他国のサポーターをなぐったのか?」

 

 

と話題騒然で、テレビでまで報道されたりしたようですが、

実はこれ、フランスのソーシャルメディアでは有名なおじさん。

 

元ネタはこれ。(出典:France 3)

 

フランスのある地方で、鳥の密猟を阻止、告発しようとした

自然保護団体が、密猟行為をしている地元民に暴行を受けたという事件。

このときに出てきたのがこの「下着姿のスコップ男」だったのです。

Un homme en slip (下着姿の男)あるいは

Un homme à la pelle (スコップをもった男)として知られています。

 

ちょうど多くのメディアがこの場面に居合わせたので、

テレビや新聞で取り上げられて有名になったのですが、

この衝撃的でやや滑稽な姿がウケて、

いたるところに切り抜き合成されてソーシャルメディアに出回っているわけです。

 

あるときは、スターウォーズの戦士たちと一緒に、

あるときは、植樹するオランド大統領の隣に。

 

というわけで、サッカースタジアムの写真も、

ソーシャルメディアをふだんから使っていて

この男を知っている人には笑える画像だったのですが、

知らない人にはちょっと衝撃の姿だったわけです。

 

スタジアムや町中でのフーリガンの衝突が問題になっている時に、

ちょっと人騒がせな悪戯でした。

 

 

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2016-06-04 01:29:12

ルーブルのピラミッドを消す!

テーマ:アート
JR

日本人の方にはJapan Railwayにしか見えないかもしれませんが、
世界的には、ある美術家の名前。


フランス出身。写真を大きく引き延ばした紙を壁に貼るストリートアーティスト。
18歳の時、パリやその郊外で始めたプロジェクトは、たちまち世界へ。
特に普通の人々の顔写真をまさに「コラージュ」(フランス語で「貼り付けること」)
していくスタイルで脚光を浴びてきました。


犯罪者のイメージを与えられたパリ郊外の移民たち。

分断され、憎しみ合うイスラエルとパレスチナの壁の両側で、
それぞれの側の同じ職業の人を並べておいた『Face 2 Face』シリーズ。
道行く人々は、どちらがイスラエル人かパレスチナ人かさえ答えられませんでした。

社会の中で埋もれがちな、時に差別や弾圧の犠牲になりがちな
女性たちの存在を街に浮かび上がらせた『Womans are Heros』シリーズ。

世界で市井の人々をコラージュし、
日本でも東日本大地震で被災した人々の内面をあぶりだした『inside out』シリーズ
などなど・・・


「ストリートは、いちばん大きなギャラリーだ。」
という彼が、今回コラボレートしたのはルーブル美術館。






ルーブル宮殿の前にどーんと建った美術館のシンボル、
イオ・ミン・ペイ設計のピラミッドを消す!というアクション。


確かに「消えた」?





かつては、パリ市の建物やパレ・ド・トーキョー、
フランスの賢人たちが眠るパンテオンでもインスタレーションを手がけた彼は、
すでにストリートパフォーマーというよりは
世間公認のアーティストで、
「Galerie Perrotin ギャラリーペロタン」の所属作家。
日本人なら、村上隆やMR.、タカノ綾が名を連ねる、
世界で最も成功しているギャラリーのひとつです。


「アートで世界を変える」という想いが共感を得てきた
これまでの彼とは何かちょっとスタイルが違う感じはしますが、
だまし絵アートとしてのインパクトは十分。


一説によれば40000€かかったという費用は、
彼自身の過去の作品販売と、ルーブル美術館が別の作品を買うことから生みだされた
ということで、このプロジェクトのためのスポンサーはいないとのこと。


雑誌で見たパリそのものを見たい観光客の反応は賛否両論。
この際だから、と写真と建物がぴったり合うポイントで写真を撮りたい人たちは、
行列をつくります。





アートは、我々がふだん見ない、見られないものを見せてくれる。
アートは、世界の見方や常識を変えることができる。
そしてアートは、その違った見方や考え方を共有することで、人と人をつなぐ。


彼は33歳。まだまだ新しい世界の見方を僕らに見せてくれそうです。




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2016-04-24 02:33:39

アパート探しはつらいよ。

テーマ:フランス生活

パリの賃貸アパルトマンには、2つのカテゴリーがあります。

 

それは「家具なし」と「家具付き」

 

学生や仕事で赴任など、

短期で暮らす人には家具はあったほうがいいわけですが、

少し長く住んでいると、

家をもうちょっと自分らしいスタイルにしたい

という思いも生まれてきます。

 

わが家も今は「家具付き」なのですが、

さほど大きくもないアパルトマンに、

大きなソファと椅子が10個以上

しかも椅子はロシア人の大家の趣味で、クラシックな大きめのデザイン。

 

友人が集まるときには都合が良いですが、そんなの月に1度あるかないか。

要らない家具に家賃を払うのもどうか、ということで、転居を決めました。

 

といっても、我々は外国人

日本で多くの外国人が直面する困難が、我々にも待ち受けていました。

 

 

日系の不動産屋さんもパリはいくつかありますが、

フォローがあったり、安心だったりするぶん、多くの場合は割高です。

 

なんとかそこに頼らずに乗り切ろうと、

まずは今フランスでもっともポピュラーな不動産ポータルサイト

「seloger」を使います。

 

不動産屋や不動産エージェントが情報を掲載。

借りたいほうは、サイトに登録して条件を入力しておけば、

毎日のように自分にあった物件がメールで送られてきます。

 

「これぞ」というのがあれば、visite(訪問)の約束をとって、アパルトマンを見学。

しかし自分に良い物件というのは、他人にも良い物件であるわけで、人気が集中。

 

日時を指定されて行ってみると、

同じ物件に20組もの希望者が集まって行列をつくっていたことも!

image lapoule 

 

ふだんは遅刻をあまり気にしないフランス人が、

時間ぴったりか、それより前に来ていてびっくりします。

 

 

こうなってしまうと、弱いのは外国人。

 

最初に不動産屋さんに電話するときに

「フランス人ですか?正社員ですか?」

とふたつの質問をされて「Non」を重ねた時点でアウト!ということもざら。

 

特にこの2つめの「正社員(CDI=無期限雇用契約)」は、

なにかのおまじないのように効くようです。

我々のように長年自営業者をしていると、

CDIのどこが偉いのか?と不思議ですが、

こればかりは日本で「正社員」が

不動産ローンや賃貸契約で有利なのと同じで、仕方ありません。

 

またいずれ別の機会に書きますが、フランスではこの

CDIEDF

が、契約や書類条件によく出て、よく効く、「頻出頭文字」の筆頭です。

 

 

そんなこんなで、新居選びは思いのほか難航。

いい物件だと思って書類を出しても、

競り負け、拒否 の連続。

 

忙しいなか15回を超えて見学していると、やる気も失せてきて、

「それなり」の物件でも、ともかく数多く書類を出してみたり、

競馬か宝くじを買うような心境になってきます。

 

やがて、正攻法で普通の不動産屋さんを通していると

無理だということがわかってきました。

 

新居探しの当初からPAP(Particulier à Particulier)という

大家さんと賃貸希望の人が直接やりとりするサイトを見てもいたのですが、

これも見ている人が多く、なかなかゴールに辿りつきません。

友人たちの情報提供、励ましも受けながら茨の道をかき分け進みます。

 

そして出てきたのは Le Bon Coin(ル・ボン・コワン)というサイト。

 

これは、どちらかと言うと

「売りたい、買いたい人」掲示板サイトのようなもので、

電化製品や家具などありとあらゆるものを

売りたい人や貸したい人が情報を載せていて、

ここにアパルトマンの賃貸情報もあるのです。

 

おとり物件情報も多いと言われるこのサイト。

アパルトマン探しも、だんだん怪しい領域に入ってきます。

 

不動産屋さんのようにプロではないので、写真も暗かったり、数が少なかったり。

でもそれだけに競争率が低い可能性もあります。

 

何軒かこのサイトで見つけた物件をあたっていて、

あるとき、今のアパルトマンから歩いて行ける、大きさも手頃な物件を見つけました。

 

電話をかけると大家さんらしき人が

「ああー。まぁ見たいのなら、来てもらってもいいけど・・・」

と、あまり乗り気でないご様子。

 

一瞬萎えそうになるのをこらえ、約束をとって夫婦で見学に行くと、

ちょうど大家さん夫婦が壁を塗りかえたり、キレイにしたり、

改修の真っ最中でした。

 

しかし部屋に入るなり、我々二人は気づきました。

 

「ここは相当良い!!」

 

もう15回もまわっているので、話をせずともお互いの気持ちはわかります。

 

広さ、明るさ、間取り、設備はほぼ理想通り。

そして大家さんが大切にしているアパルトマンということが伝わってくる雰囲気。

収納も十分で、Cave(地下倉庫)もあって、

家賃は想定よりもちょっとだけ高いけれど、今に比べればずっと抑えめ。

 

ところが!

実は、すでに我々の前に別の訪問者があって、その人を大家さんが気に入ったらしく、ほぼそこに決めようと思っていたとのこと。電話でのそっけない対応は、それが理由だったのかもしれません。

 

我々も負けじと気に入っていることをアピールし、

おそらく彼らが心配している「外国人」「自営業」のあたりの不安を払拭しようと、

書類を見せ、やる気を見せ、できるだけ好印象を持たせようと賢明の努力。

土足でキッチンに入るのをわざとためらって

「日本人なので靴で部屋を汚すことができないんですー」

と笑いながら言ったりして、「キレイ好き」もアピール。

大事なアパルトマンを大事に使う姿勢を見せます。

 

和やかな雰囲気になって大家さんも

「じゃもしもう一人のほうがダメなことがあれば、連絡しますから」

と言ってくれて、家を後にします。

 

後日、

電話をして状況確認すると、

「もう一人のほうの書類が出てきていない」とのこと。

心の中でガッツポーズしながらも、そんな雰囲気は見せず

「自分たちは相当気に入っているのでぜひお願いしたい」と懇願。

「じゃもう一人の方に連絡をとって、もし明日の昼までに音沙汰がなければ、

お宅にしましょう」と言われ、

またもや心の中でガッツポーズ。

あとはもう「相手が忙しくて書類を出しませんように!!」と

ひたすら祈るばかりです。

 

そして相手に指定された翌日の午後2時。

 

電話をすると相手の書類は出ていなくて、無事、わが家に第一順位が移りました。

大家さん曰く

「約束した14時ちょうどに電話してくれたから、あなた方が時間にきちんとした人だということもわかったし」

・・・我々はつねに試されています。

 

 

その後の話し合いで、保証金を多めに積むなど、

外国人がアパルトマンを借りるときによくある

幾つかの条件がついたけれど、ほぼ想定の範囲内。

契約書を締結する日時も決まり、

探し始めて2ヶ月以上経ってようやく転居が決まりました。

 

フランスに来て6年。

慣れたと思いきや「外国人」であることを再確認させられた私たち。

パリ生活の新しいページをひらくことになります。

 


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2016-03-24 17:43:11

YOKAN フランス上陸。

テーマ:フランス生活
こんどはブリュッセルで、また悲劇が起きました。
ベルギーはフランスのおとなり。ブリュッセルはフランス語圏。
言葉が通じるので、ビジネスや文化交流、人の行き来も当然多いです。
今回のテロも、まったく人ごとではありません。

推移を見守りつつ、またこちらの様子をご報告したいと思います。


さて、パリでは先週、
YOKAN COLLECTION
なるイベントが開催されて、
通訳としてお手伝いしました。

YOKAN、そうあの「羊羹」です。


実はここだけの話、甘い和菓子がちょっと苦手・・・

パリで上映された映画『あん』(仏題『Delice de Tokyo』)も見ましたが、
いまひとつ感情移入できなかったのは、
きっと「あん」への思い入れが足りないせいだったのかもしれません。


「そんなあなたが通訳をするのはどうか?」
という声もありましたが、
ともかく一から餡の作り方、羊羹の作り方、その種類を勉強し、
さまざまな菓子用語を復習して、いざ出陣。


日本全国11の羊羹店のご主人やスタッフ、職人さんがパリに出展。
そのほか24の羊羹が商品を披露しました。




なにしろすべて、
トップクラスの羊羹。

初日にいくつか試食をさせていただきましたが、
どれもおいしくて目からウロコ。
さすが一流は、「好き嫌い」のレベルを軽々と超えていきます。


しかし、問題はフランス人。

彼らはまず黒いものをあまり食べません。
そして豆は煮て食事になるものであって、
「豆が甘い」ということにもまったく慣れていません。
しかも羊羹、たいていは四角く黒い塊。
知らない人には、若干不気味・・・。

いろんな意味でハードルが高く、時々羊羹をお土産に買ってくると、
約55%くらい(イメージ)のフランス人が、躊躇なく難色を示します。


パリ、マレ地区の会場。
初日から好奇心に充ちあふれたたくさんの人々がやってきます。
11の羊羹店は、デパ地下を凌駕する試食を用意。
さらに、一日3回のデモンストレーションでは、
お菓子職人たちが次々と作る美しい和菓子を、これまた試食できる。
とっても贅沢なイベントでした。






すでに日本文化を好きな観客が多かったせいもあって大好評。
初めての人も、見た目の不思議さと食感のハードルを越えれば大丈夫。

餡も、小豆、白小豆、栗など、多彩な種類と、
寒天を中心にした色鮮やかなお菓子もあって、
食の好奇心がいっぱい、そして「タダ」の食べ物が大好きなフランス人の心は釘付けです。




アートのような美しさと、和菓子独特の繊細な甘さという
視覚と味覚で愉しむ羊羹を、2000人以上の人々が味わっていきました。

出展店舗

回進堂 www.iwate-kaishindo.co.jp
とらや www.toraya-group.co.jp
小布施堂 http://www.obusedo.com
青柳正家 http://www.aoyagiseike.jp
廣榮堂 http://www.koeido.co.jp
標津羊羹 http://shibetsuyoukan.com
鈴懸 http://www.suzukake.co.jp
よねや http://www.nagomi-yoneya.co.jp
巌邑道 http://www.ganyuudou.com
村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
つちや http://www.kakiyokan.com



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2016-02-25 23:26:34

名字を変えたくなるフランス。

テーマ:フランス生活
1ヶ月の日本滞在、その後ロンドンでアートフェアに参加。と
動いているうちに、また久しぶりの投稿になってしまいました。


アレクサンドル3世橋

パリはだいぶ日が長くなってきました。
いまは日没が午後6時30分くらい。


さて今日は、フランスにおける日本人の「名字」のお話し。


日本国内でも、名字がわかりづらくて困っている方、いると思います。
聞き慣れない名字。何か別の名字に似ていて微妙に違う名字。下の名前みたいな名字・・・。


当たり前ですが、フランスでは、
トヨタさん、マツダさん、ホンダさん、カワサキさん、
スズキさん、カワイさん、ムラカミさん、オノさん
 以外は
ほぼすべての日本人の名字が「聞き慣れない名字」です。


住んでいれば、名字を伝える機会がどうしてもあるわけですが、
これがなかなか厄介。

最近は、スーパーやお店でポイント制になっているところが多く、
こっちも毎日すべてのショップカードを持ち歩くのは面倒なので、
レジで「当店のアカウントはお持ちですか?」「お名前は?」と聞かれるのですが、
それを答えるときに、普通のフランス人よりちょっと時間がかかります。


ちなみにうちの名字は、SUGIURA。

日本でもそれほどメジャーではありませんが、みんな知っているし、
漢字も「杉の木の杉に、浦和の浦」とでもいえば、通じます。

(以前、あるお店の人に「浦島太郎の浦ですか?」と言われた時はびっくりでしたが)


しかしこれがフランス人相手にはツライ。

日本語そのままの発音では、まず言った途端に
文字通り「お手上げ」されます。


アルファベットで綴りを言おうとしても「S」がいきなり「F」と伝わったり、
日本語の「う」はフランス語の「E」に近く、
「G」は英語と違って「ジェ」と発音し、
「R」は舌の奥でノドを震わせる日本人最大の難関発音。

ようやくアルファベットが伝わったところで、向こうが
「あー、シュジユラ。」

「シュジエラ」だの「筋裏」だの、もう言いたい放題ですが、あきらめるしかありません。

フランス人にある程度きちんと発音してもらうなら
S-GUI-OU-LA とでも書かなければいけません。

最近はもう自分から「シュジユラ」と言って、危険を回避。
レストランの予約では、名字の代わりに下の名前「TAKESHI」を使います。

これなら
「北野武」
「風雲たけし城 Takeshi's Castle」
を知っているヨーロッパ人にはよく通じる、というわけ。



「世界の北野武」さまさまです。



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