頁7_生死の戦い ~パンダの皮は非常に厚い~(北京)_ ”中国ヘンテコ百科事典”
皆さん、こんにちは。北京で暮らしている、 ”まん・げんこ” です。
ここでは、中国国内の、愛らしい”ヘンテコな物・事・人”などをどんどん紹介していきます。
中国は、本当に奥が深いです。知れば知るほど、はまっていきます。
では、ヘンテココーナーを、お楽しみくださいませ。
中国ヘンテコ百科事典 頁7
生死之战(生死の戦い)
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(ション スー ジ ジャン)
~パンダの皮は非常に厚い~
先日、2008年4月30日。ある事件が、日本中を悲しみの渦に巻き込んだ。
それは、上野動物園のアイドル、”リンリン死亡”の衝撃なニュースであった。
参考記事:<パンダ>リンリンさようなら 悲しみの「上野」 (yahoo)
以前から体調を崩していた動物園のジャイアントパンダ ”リンリン” が亡くなったのだ。享年22歳7ヶ月。死因は高齢による心不全との事だった。
このニュースを聞いたとき、私は涙をこらえるので精一杯だった。かなりの動物好き、ではないのだが、私はパンダが大好きなのだ。見るだけで、心がとても癒される。(特に”タレパンダ”が好き)。
リンリンは、檻に入れられて、そして人目にさらされていたが、日本という安全な場所で、比較的ストレスなく、楽しく生きていたのではないかと思う。(そうであってもらいたい)。
リンリンの冥福を、心からお祈りしたい。
さて、パンダは、実に私たちを癒してくれる、かわいい動物である。
しかし、ここで気をつけてもらいたい!それはあくまでも、”檻の外から”見たパンダだ。
一歩彼等の檻の中に入ると、恐ろしい事件に巻き込まれる。
こちらの写真を見ていただきたい。
彼の名前は”张さん”という。当時29歳の、中国河南省出身の男性である。
実は彼、北京動物園のパンダ ”グーグー”との死闘で、ボロ雑巾のようにされてしまったのだ。
張さんとグーグー。人科と動物科の戦い。同じ哺乳類とはいえ、何故に2人は戦わなければいけなかったのか?その事実、戦いの様子を、下記にまとめてみた。ご覧いただきたい。
生死之战
張さん VS グーグー
・お互いのデータ:
グーグー:180cm、110kg、7歳、雄、四川省出身
張さん :不明、 不明、 29歳、男、河南省出身
・死闘場所:動物園の檻の中
グーグー:ホームでの戦い。実に有利である。
張さん :アウェイでの戦い。観客の前で檻を乗り越える。(泥酔の為)
・死闘直前:
グーグー:気持ちよくお昼ね。
張さん :泥酔状態。(直前にビール4本飲む)
・攻撃方法:
グーグー:乗っかり攻撃。かみつき(足に)。
張さん :押し飛ばし。かみつき(首に)。
・死闘後の状況:
グーグー:水をかけて気を静めさせられる。
張さん: 近くの病院に即入院。
・死闘後の身体の状態:
グーグー :無傷。多少興奮気味。
張さん :重症。右太腿に大傷を負う。酷い流血。
・死闘後のコメント:
グーグー:グゥルルル、グゥルルル。
張さん :パンダの皮は非常に厚い。
観客 :激しい戦いだった。
・死闘後の出費:
グーグー:無し。
張さん :4千元(約6万円)。入院費として。動物園が立替える。
参考記事:
泥酔男がパンダと格闘「まさか人間にかみ付くとは」 (サーチナ情報局)
游客酒后跳入熊猫馆围栏 厮打中与熊猫互咬 (南方都市網;中国語)
戦評:
皆さんの予測どおり、グーグーの一方的な攻撃で幕を閉じた。もし途中で飼育係が戦いを中断させなければ、張さんの命は無かっただろう。
彼には気の毒だが、この結果は誰が見ても ”自業自得”だ。(可哀想だが)。
考えて欲しい。檻の中は、グーグーにとっては”実の家”なのだ。もし貴方が居間で昼間をしているときに、変な酔っ払いが勝手に侵入し、あなたに近づいて来たら?不気味なこと極まりないだろう。
このグーグー、実はその後もまた別の人間に噛み付いたみたいだ。理由は彼の檻への”不法侵入”かららしい。
参考記事:
荒少年被大熊猫咬伤 北京动物园称其违规入园(新華網;中国語)
パンダに罪は無い。パンダを見るときは、遠くから見守ってあげよう。(まあ、日本では柵を飛び越える人間はいないと思うが)。
最後に、うれしいことに、今後2頭のパンダを、中国から貸してもらえるようだ。これにより、日中友好が更に深まることを、心から期待している。
中国ヘンテコ百科事典 頁7
sheng1 si4 zhi1 zhan4
(ション スー ジ ジャン)
ヘンテコ度 ★★
皮の厚さ度 ★★★★★
激しいバトル度 ★★★★★
注意:最高は5つ星。最低は1つ星。
頁8へ続く・・・・
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