先日、バレーボールのオリンピック最終予選をやっていたが、この大会から(?)か、チャレンジというシステムが導入されたのだが、これが素晴らしい。

見ていた方には説明は不要だが、判定に疑問がある場合にビデオ判定を要求できるシステムだ。1セットに2回までだが、チャレンジが成功(つまり判定を覆せば)続けて行使が可能となる。


どう見ても判定通りと思えるプレイでもタイムアウトと同じ意味合いでチャレンジを利用する場面もあったが、多くの場合はかなり微妙な判定ばかりであり、チャレンジが成功(判定が覆る)することも度々あった。


時速100キロ前後のスピードで動くボールの動きを、いくらレフリーの動体視力がよくても限界があろう。これだけはっきり判ると、今迄は随分誤審もあったであろうが、それは致し方ない過去のこと。これからはこういう文明の利器が登場したのだから、選手も審判も見ている方も誰もが納得できるので、非常に気持ちが良い。


野球でもこのシステムが導入されているらしい。以前は、誰がみてもおかしいと思う判定でも、一度下された判定は絶対に覆さないと頑なだったが、本塁でのタッチプレイで判定が覆ったのテレビでみた。ホームランか入っていないかビデオ判定もやっているようだ。塁上のアウトセーフのビデオ判定は見ていない。バレーボールのような何回まで行使できるシステムにはなっていないようだが、野球は微妙な判定が多いのでもっとシステム化して、すっきりして気持ちで楽しませてほしいと思う。


ところが格技はそうはいかないことがあるようだ。過去にオリンピックで篠原選手が一本負けで金メダルと取り損ねたことがあった。そのビデオを何度もみて確認はできるので、我々日本人には篠原選手の勝ちと見えても、、微妙な場合は最終的には審判の解釈になってしまう。機械が全能という訳にはいかない世界だ。


あと私が気に食わないの大相撲の判定だ。現在は審判部でもビデオで確認しているし、テレビの前でもスローでどっちが先に土俵を割ったか、どっちが先に手を付いたか、などはっきり見ることがでる。なのにどう見ても負けているのように見える方が勝ち名乗りを受けることがある。この場合、テレビの解説者は毎回、首をかしげながらも、渋渋(にみえるのだが)「流れがあるからそれで」というようなことを言う。しかし、土俵下の審判部長はそういう説明をしたことは一度もないと思う。柔道を違い、どっちが先に出た、倒れたの白黒は明白だと思うのだが。


いずれにしてもスポーツでビデオ判定が生かされてきたことは疑惑の判定から解放される、本当に画期的なこと。もっともっと活用して、選手だけでなく、我々観客をストレスフリーにして下さい。