日本語では分子整合医学と訳されているOrthomolecular medicineですが、日本語でそれに関する
文章は、ほとんどが分子整合医学支持者によって肯定的に表現されているものばかりでした。

自分たちのやっていることに信念があれば、そういう表現になるのは致し方ないでしょう。
が、わたしとしてはもう少し中立的な観点での歴史や現状の評価などを知りたいと考えました。

というわけで、英語版ウィキペディア Orthomolecular medicineより抜粋してみました。
ウィキペディアの記事の信頼性については常に絶対視するものではありませんが、この文章は
7月6日時点で、英語版ウィキペディアに載っているものを抜粋したものです。

チョー拙い日本語訳です。
固有名詞なんかが微妙にあやふやなのはご容赦の程を(´・ω・`)
ですが、正反対の意味の言葉や文脈にはしていないつもりです。
万が一の誤読の可能性も考え、訳した部分の原文を併記しておきます。

なお、省略した部分には、分子整合医学のこれまでの歴史やその他が載せられています。
また論拠となった参考文献の名称やリンクなどもあります。

興味のある方は、(わたしの非常に拙い日本語訳などではなく)リンク先の原文を一度は
お読みいただくことを、是非ともおすすめします。

ほんとはSafetyの項目も訳して載せたかったんだけど、気力体力集中力の終了のお知らせがきました('A`)
また機会があればそちらに関しても別記事で。
久々に和訳なんてしたので、もう今夜はぐっすり寝られそうです<なんなんだかな


 <序文前半略>

Nutrients may be useful in preventing and treating some illnesses,
(栄養素は、いくつかの病気の予防と治療において有用である可能性がある。)
but the broad claims made by advocates of megavitamin therapy are considered unsubstantiated by available medical evidence.
(しかしビタミン大量療法の支持者が一般的に主張している考えは、一般的に通用している医学として
 確証されたものではないと考えられている。)
Critics have described some aspects of orthomolecular medicine as f、ood faddism or quackery.
(分子整合医学のいくつかの側面に関して、フードファディズム、いんちきであると批判する意見もある)
Research suggests that some nutritional supplements might be harmful;
(一部のサプリメントは、有害となりうるという結果を示唆する研究がある。)
several specific vitamin therapies are associated with an increased risk of cancer, heart disease, or death.
(ビタミン療法のいくつかは、発がん性、心疾患、死亡率上昇との関連を指摘されている。)

<おもいきり中略>

Methodology(分子整合医学の方法論)
Orthomolecular therapies have been criticized as lacking a sufficient evidence base for clinical use:
(分子整合医学による治療は、臨床適応に充分な論拠を欠くとしてこれまで批判されている。)
their scientific foundations are too weak, the studies that have been performed are too few and too open to interpretation, and reported positive findings in observational studies are contradicted by the results of more rigorous clinical trials.
(分子整合医学の科学的根拠は弱すぎ、これまで行われてきた研究数は少なすぎ、また結果に解釈の
 余地が多すぎる。そして観察研究で報告されている肯定的な結論は、より多くの厳密な臨床治験の
 結果により、その矛盾が指摘されている。)
Accordingly, "there is no evidence that orthomolecular medicine is effective".
(結論としては「分子整合医学が有効であるという医学的根拠はない」ということになる。)
Proponents of orthomolecular medicine strongly dispute this statement by citing studies demonstrating the effectiveness of treatments involving vitamins,
(分子整合医学を支持する立場からは、ビタミン投与を含む治療の有効性を示す研究成果を引用して
 その結論に強く異議を唱える声もあるが)
though this ignores the belief that a normal diet will provide adequate nutrients to avoid deficiencies, and that orthomolecular treatments are not actually related to vitamin deficiency
(しかし通常の食事が欠乏症を防ぐだけの充分な栄養素を含んでおり、分子整合医学的な治療が
 ビタミン欠乏症と実際に関連してはいないという意見を(支持者側は)無視している。)
The lack of scientifically rigorous testing of orthomolecular medicine has led to its practices being classed with other forms of alternative medicine and regarded as unscientific.
(分子整合医学に関しての科学的に厳密な形式でなされた治験の存在がないために、分子整合医学を
 実践することは他の代替医療とともに位置づけられ、非科学的なものとして考えられている。)
It has been described as food faddism and quackery, with critics arguing that it is based upon an "exaggerated belief in the effects of nutrition upon health and disease."
(それが「健康と疾病に栄養素が与える影響に関しての大げさな信じこみ」に基づくものだという
 批判的な論議に基づき、分子整合医学はフードファディズム、いんちきであるとされている)
Orthomolecular practitioners will often use dubious diagnostic methods to define what substances are "correct"; one example is hair analysis, which produces spurious results when used in this fashion.
(分子整合医学の実践者はその内容が正しいことを明示するために、疑問性のある診断手法を用いる
 ことがある。一例は毛髪分析であり、それを用いてもっともらしい結果を導き出す。)
Proponents of orthomolecular medicine contend that, unlike some other forms of alternative medicine such as homeopathy, their ideas are at least biologically based, do not involve magical thinking,and are capable of generating testable hypotheses.
(分子整合医学の支持者は、それが例えばホメオパシーのような代替医療の別の形式と異なり、
 少なくとも生物学的な根拠を持ち、魔術的な思考を含むものではなく、検証可能な仮説を
 生み出す可能性があるものである、とあくまで主張している)
Orthomolecular is not a standard medical term, and clinical use of specific nutrients is considered a form of chemoprevention (to prevent or delay development of disease) or chemotherapy (to treat an existing condition).
(オーソモレキュラーは、スタンダードな医学用語ではない。特定の栄養素の臨床的使用は、予防的
 化学療法(病気を防ぐ、または進行を遅らせるためのもの)または化学療法(現状ある状態を治療)
 の形式の一つであると考えられている。)

Views on safety and efficacy(安全性と有効性の観点から)
In general, the vitamin megadoses advocated by orthomolecular medicine are unsupported by scientific consensus.
(一般的に、分子整合医学がすすめる大量のビタミン(投与)に関しては、それを支持するだけの
 科学的な根拠はない。)
Some vitamins are toxic in high doses, including niacin (B3), Cholecalciferol (D) and tocopherol (E).
(一部のビタミン、例えばナイアシン(VitB3)、コレカルシフェロール(VitD)、トコフェロール(VitE)に
 関しては、高容量では毒性がある。)
The claims made by orthomolecular medicine proponents have been rejected by the medical community as unsubstantiated or false; as of 2009, current evidence does not support the efficacy of orthomolecular medicine in treating any disease.
(分子整合医学の支持者による主張は、すでに医学界からは確証がないかまたは間違っているもので
 あると退けられている。2009年、いかなる病気の治療においても分子整合医学の有用性をしめす
 根拠が存在しないとされている。)
Organizations critical of orthomolecular claims include the American Cancer Society, the American Psychiatric Association, the National Institute of Mental Health, the American Academy of Pediatrics,CHAMPUS, and the Canadian Paediatric Society.
(分子整合医学の主張に批判的な組織には、米国ガン協会、米国精神医学会、米国立精神衛生研究所、
 米国小児科学会、軍属保健医療画一サービス計画、カナダ小児科学会などが含まれる。)
The American Medical Association describes as "myths" the ideas that vitamin and mineral deficiencies are widespread, that the causes of most diseases are poor diets, and that most diseases can be prevented by nutritional supplements.
(米国医師会は、ビタミンとミネラルの欠乏症が広く存在し、殆どの疾患の原因が不十分な食事で
 殆どの疾患が栄養サプリメントで予防できるという考えを「根拠のない神話」と位置づけている)
Similarly, the American Cancer Society comments that the current scientific evidence does not "support use of orthomolecular therapy for most of the conditions for which it is promoted."
(同様に、米国ガン協会は、推奨されているほとんどの病状において、分子整合医学の治療の使用には
 現時点で科学的なエビデンスとしては支持されないとコメントしている。)
Some supplements have exhibited benefits for specific conditions, while a few have been confirmed to be harmful; the consumption of nutritious foods is the best recognized method to obtain vitamins, minerals, and nutrients crucial for good health.
(一部のサプリメントは特定の病状に対し効果を示すが、一方で有害性が判明しているものもある。
 健康に必要なビタミン、ミネラル、他の栄養素を摂取するための方法で最善と認識されているのは
 栄養の多い食物を摂取することであるとされている。)
Barrie Cassileth, an adviser on alternative medicine to the National Institutes of Health, stated that "scientific research has found no benefit from orthomolecular therapy for any disease,"[55] and medical textbooks also report that there is "no evidence that megavitamin or orthomolecular therapy is effective in treating any disease."
(米国衛生研究所の代替医療顧問であるBarrie Cassilethは、以下のようにコメントしている。
 「科学的研究では、分子整合医学治療がどんな疾患の治療に対しても有用性は見いだせていない。
 そして医学書にはまた「ビタミン大量療法または分子整合医学治療が何らかの疾患治療において
 有用であるというエビデンスは存在しない」と記載されている。)
A 1973 task force of the American Psychiatric Association unanimously concluded:
(1973年に米国精神医学会の分会では満場一致で以下のように結論づけている。)
This review and critique has carefully examined the literature produced by megavitamin proponents and by those who have attempted to replicate their basic and clinical work.
(ビタミン大量療法賛同者による論文は注意深く観察され、基礎研究や臨床研究で再現性についても
 検討された)
It concludes in this regard that the credibility of the megavitamin proponents is low.
(そして以下の点で、ビタミン大量療法の支持に関しては信頼性が低いと結論づけた。)
Their credibility is further diminished by a consistent refusal over the past decade to perform controlled experiments and to report their new results in a scientifically acceptable fashion.
(分子整合医学側は過去10年以上に渡って、対照治験を行うことや科学的だとみなされる手法を用いての
 新たな研究結果を報告することを一貫して拒んでおり、それによってその信頼性はさらに低下する。)
Under these circumstances this Task Force considers the massive publicity which they promulgate via radio, the lay press and popular books, using catch phrases which are really misnomers like "megavitamin therapy" and "orthomolecular treatment," to be deplorable.
(これらの状況により、この分会は、彼らがラジオや一般紙、書籍を通じ「ビタミン大量療法」や
 「分子整合医学的治療」といった全く誤ったキャッチフレーズを用いた大規模な宣伝に関して、
 嘆かわしいものであると考えざるを得ない。)
The American Academy of Pediatrics labelled orthomolecular medicine a "cult" in 1976, in response to claims that orthomolecular medicine could cure childhood psychoses and learning disorders.
(米国小児科学会は1976年に分子整合医学側の「小児期の精神疾患や学習障害は分子整合医学で
 治癒することができる」という主張に対し、「カルト」であると結論づけている。)
Proponents of orthomolecular medicine counter that some vitamins and nutrients are now used in medicine as treatments for specific diseases, such as megadose niacin and fish oil for dyslipidemias, and megavitamin therapies for a group of rare inborn errors of metabolism.
(対して分子整合医学の支持者は、一部のビタミンや栄養素は現在も特定の疾患、例えば脂質異常症に
 対するナイアシンや魚油の大量投与療法や、稀な先天性代謝異常疾患に対するビタミン大量療法の
 ような場合に治療として用いられていると反論する。)
A review in the Annals of Internal Medicine concluded that while some therapies might be beneficial, others might be harmful or interfere with effective medical therapy.
(the Annals of Internal Medicine<内科の専門誌>の批評は、一部の(分子整合医学的)治療は有用かも
 しれないが、ほかは有害であるか、もしくは他の有効な治療手法へ影響をおよぼすものである可能性が
 ある、と結論づけている。)
A recent study of over 161,000 individuals provided, in the words of the authors, "convincing evidence that multivitamin use has little or no influence on the risk of common cancers, cardiovascular disease, or total mortality in postmenopausal women."
(16万1000人を対象とした最近の研究における著者の言葉を引用すると、「更年期以後の女性において
 総合ビタミン剤の服用は一般的な癌のリスクや、心血管系疾患、全死亡率に殆どあるいは全く影響を
 与えることが出来なかった」)
A recent meta-analysis in JAMA suggested that supplementation with combinations of antioxidant vitamins (beta-carotene, vitamin A, and vitamin E) may increase mortality, although with respect to beta-carotene this conclusion may be due to the known harmful effect in smokers.[74]
(最近の自動車工業会におけるメタ解析の結果からは、複合抗酸化ビタミン(ベータカロチン、ビタミンA、
 ビタミンE)のサプリメント服用は、喫煙者の場合ベータカロチンに関する既知の有害作用に
 より死亡率を増加させる可能性があることを示唆している。)

<Wikipedia引用はここまで>



しかし「カルト」扱いなんですね(汗)@米国小児科学会

低血糖症をはじめとするご自身の治療を行っていく上で栄養療法に有効性を感じたり、
信じて分子整合医学的な栄養療法を継続される方に対して、この文章を使って、
個人的に異を唱えたり否定しているつもりはありません。

ただし、分子整合医学が一般的にこのような記述がされている学問領域であるということは
(たとえその治療を選択するにしても)知っておいたほうが良い事実だと思います。

現在分子整合医学を推進する立場の医師や研究者たちは、なぜ自分たちが認められないかに関して
製薬業界からの陰謀説まで唱えていたりするようですが(これもWikipediaからの引用です)、
本当にそれだけの理由で、これだけの医学領域や学会から分子整合医学が否定されているのか?

それはそれぞれの方が自身で充分に調べた上で、肯定派あるいは否定派の一方だけの意見を読んで
鵜呑みにすることなく、ご自身なりの分子整合医学に関する結論を出していただければと思います。


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