タンザニア甲子園大会。 | ONE WORLD!! im from 秋田。

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世界一周から帰国!体験談から日常のことまでいろいろ書いてます。




2014/12/06.7




ムワンザ・キリマンジャロ・ダルエスサラーム・ザンジバル・ソンギヤ
タンザニア各地から6校が集まって2日間かけてタンザニア甲子園大会が開催。

開会式では優勝杯と準優勝杯が飾られました。






打ち合わせには無かった入場行進が行われて、いっきに大会ムードが高まりました。








※手書きのプレートがいい仕事してる!


開会式では日本から来た審判の方からの提案で「国歌斉唱」をすることに。





国際大会を目指すのであれば国歌斉唱は必ず歌った方がいい。
タンザニア人としての誇りを持ってプレイすることを覚えさせる。と。


大会中にはたくさんのタンザニアのメディアの方も取材にやってきました。
野球を広げる為にはメディアの力を借りることも大切になってきます。






1人でも多くの人に「ベースボール」が何か知ってもらいたいな。




大会が開催されるグラウンドの一角には
学校の収入源に一役かっている畑があるんです。





これがなかなかやっかいでしたね。
レフト方向に飛んで行ったボールを追いかけるのに
畑があるからぐるーっと回って取りにいかないと行けないんです。

もうこっちに飛ばしただけで2塁打,3塁打になっちゃってましたね。


後から聞いたんだけど、日本から来た審判の人の声があまりにも大きくて
選手達はちょっとびびっちゃってたみたい。笑
ただでさえ試合緊張するのに、なんとなく「間違っちゃいけない」って思って普段より固くなってたらしいよ。






大会中気がついたのは、前回よりも裸足でプレイする子が少なくなっていたこと。






靴を持っているけど「走りにくいから」って脱いじゃう子もやっぱりいるんだよね。
今回は数人しか見かけなかった。

あと、ヘルメット。走塁するときにサイズが合わないからグラグラしちゃって走るのに邪魔だからって
スタートと同時にポイって投げちゃうの。
これは本当に危ないよね。なんのためのヘルメットなんだっていう話。
ただでさえ送球エラーが多いんだから、ヘルメットは絶対に脱いじゃ駄目だよね・・・・


面白かった試合は意外にも初出場のザンジバルチームの試合。

ザンジバルチームは二日目に試合が行われたんだけど
彼ら1日目に初めて他のチームが試合するところを見て

「俺たちには無理だよ・・・」って思って
かなり意気消沈してしまったみたいなの。

そりゃ野球初めてまだ2ヶ月。日本みたいに野球を見た事がある段階から始めるならまだしも
「野球」そのものを知らないところから始めてるからね。



でも試合当日「とりあえず楽しんでこい!」ってコーチに送り出されてグラウンドに向かった子供達。

なんと!!初回相手の攻撃を3人で抑えたの!!!
もう大人達はみんなで拍手喝采。

「ピッチャーはキャッチャーのミットに投げる」って教えられてるから
ちゃんとストライクが入るんだよね。
結構いい球投げる子で、ストライクゾーンだから打っても内野ゴロで。
うーんタンザニア期待のルーキーだね!!

その後も外野フライをしっかり補給したり
ショートゴロからバッターランナーをアウトにしたり
コーチ達も想像もしてなかったナイスプレーがたくさん!!



打つ方も、完全にボール球なのに
「ボールが来たら打て」って教えられてるから
ほぼ全てのボールを全力で打ちに行くの。


まだ始めて二ヶ月の子供達から

「これが楽しんでやる野球なのかなぁ」

って考えさせられたよ。


でも、やっぱりまだまだ始めたばかり。
3アウト取ったのに交代するのを忘れて
コーチたちに「戻ってこーーーい!」って呼ばれちゃったり。






フォアボールなのに次の球をずっと待っていたり。

ルールを覚えるのは難しいよね。

コーチ達がびっくりしたのは
ピッチャーが教えてもいない「牽制」をしたこと。
牽制の仕方がわかってないから明らかにボークなんだけど。笑

どうやら前日に他のチームの試合を見て覚えたらしいんだよね。


やっぱり「見て覚える」ことも大事だよね。
試合相手がいないどころか、テレビ放送なんてやってないからさ。
テレビ放送があったら、ルールはもちろん、打ち方や投げ方も覚えるんだろうな。
「見本」がいないって大変だと思う。





今回の大会中なんとタンザニア初の公式審判が誕生しました。






今タンザニアで野球を教えているのは日本人。
でも、タンザニアに根付かせ広げて行く為には指導者としてタンザニア人を育成しないといけない。
今回、日本から世界で活躍する審判の方が来たのをきっかけに
公式審判を誕生させました。
NPBの審判が着用している防具、ユニフォーム一式を彼にプレゼント!

コールの仕方、目の使い方を習って今大会でも1試合球審としてジャッジしていました。

タンザニア野球に1つの歴史が刻まれた瞬間です☆



私も再びスコアラーとして参加させてもらって感じたことは
前回よりもスコアが書きやすかったこと。
つまり、野球らしい野球になってきたんです。

前回は送球すればエラー。カバーがいないからみんなでボール追いかけて
誰が、どのポジションの子が投げたのか全然わからなくて、スコアがわけわかんなくなってたんだよね。
今回はそういうのがゼロではないけど少なかった。

子供達の成長を感じたよ。


初出場のザンジバルチームは見事に勝利して
自分たちの地元に帰ってからの練習がもの凄く楽しくなったみたい。

私が大好きなロンドーニというチームは
この大会を最後にコーチ不在に。
どうか、どうか練習を続けて、次の大会にも参加して欲しいな。

閉会式では、ケニアで行われる世界大会予選に出場するための
ナショナルチームのメンバーが選考。発表されました。





自分たちのチームから仲間の名前が呼ばれるとみんなで拍手して喜んでいました。
始めての国外での試合。それも、世界大会予選。
彼らは翌日から合宿が待っています!!!






キリマンジャロのチームはチームの合い言葉が

「GENKI DASHITE」

なんです。
指導されていた日本人コーチから教わったかけ声。
今はタンザニアコーチだけになっているけど、変わらずに続いています。

日本から遠く離れたタンザニアで、「日本野球」が確実に根付き始めてるんだな。と実感。





たくさんの人が野球で「夢」を持つ日がくるといいな。





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