L’Artisan Parfumeur présentait hier au soir, à Tokyo, Caligna, l’unique parfum de sa Collection de Grasse.
CALIGNA カリーニャラルチザン パフューム L'Artisan Parfumeur の新作フレグランス発表会に出席して参りました。
昨年から« retour aux sources »をテーマに”香水の揺りかご”と呼ばれる南フランスの街、グラース、そしてプロヴァンスにフォーカスしているラルチザン パフューム。ブランドは1976年に化学者でありパフューマーの Monsieur Jean Laporte ジャン ラポルト氏によりパリで誕生しましたが« Grasse »という言葉はブランド名にもある Artisan アルチザン=職人という精神を呼び覚ます魔法の言葉だったようです。

$地引由美の「香水の選び方・まとい方」
グラースの香料産業発展のきっかけとなった革手袋のディスプレイ

CALIGNA カリーニャ とはプロヴァンス地方の言葉で『求愛』。情熱にあふれて、切なくて、ドキドキして、感情が揺さぶられるコミュニケーション。グラースで聞くCALIGNA カリーニャという言葉は、地中海から吹き上がり、松の木の緑の中を通過してグラースに届くやさしい風の中で、木の枝にとまる二羽の鳥が囁き合うようなイメージです。

$地引由美の「香水の選び方・まとい方」
ウェルカムカクテル”カリーニャ”はパスティス、オレンジフラワーウォーター÷トニック

パフューマーは今回初めて ラルチザン パフューム L'Artisan Parfumeur のクリエイションを担当した Madame Dora Baghriche-Arnaud ドラ バグリシュ アルノ氏。Firmenich フィルメニッヒ社の新進パフューマーです。フィルメニッヒ社が新しく開発したクラリセージの香料をトップノートでダイヤモンドのように輝かせるためにイチジク、マンダリン、そして一滴のバラの雫を。ミドルノートでは灌木のレンティスク、スミレ、そして私も大好きなグラースの La Bastide Saint Antoine ラ バスティード サンタントワーヌ でドラさんが味わったジャスミンのマーマレードの香料が。アニマリックではないグルマンなジャスミンは新しい感覚です。ベースノートではオークチップ、アンブロックス、そして南仏ならではの松の葉の香り。
ドラさんのアーティスティックなセンスに溢れる香りはグラースの夜明けから間もなく、澄んだ空気にのって運ばれて来る開き始めたジャスミンの花が語る言葉、そしてキラキラと輝く朝日のきらめきが表現されているようで、日本の女性はきっと大好きな香り。そして男性が心を許したくなる香りであること間違いありません。

きっと、思わず愛の言葉を囁かせてしまう香り。

$地引由美の「香水の選び方・まとい方」
Madame Dora Baghriche-Arnaud ドラ バグリシュ アルノ氏と

素晴らしいゲストの方ともご一緒することが出来て幸せな時間でした。
服飾史家でエッセイストの中野 香織さんとグラース インスティチュート オブ パフューマリー 日本代表の今井 直子さんとご一緒に。

$地引由美の「香水の選び方・まとい方」

フレグランスをイメージする『フェイス』として女性の写真をビジュアルとしたのはブランドとして初のこと。そしてラグジュアリーなシルバーペーパーのパッケージも新しい一章が始まる予感を彩ります。

CALIGNA カリーニャ
オードパルファン 100ml 24,150円
発売日:
2013年4月24日(水)
ラルチザン パフューム表参道本店、伊勢丹新宿店、銀座三越、阪急うめだ本店
2013年5月8日(水)
全国発売
お問い合わせ:
ラルチザン パフューム表参道本店 TEL 03-6419-9373