監督: ソフィア・コッポラ
脚本: ソフィア・コッポラ
主演: ケイティ・チャン、 イズラエル・ブルサール、エマ・ワトソン、クレア・ジュリアン
公開: 2013年
これ、色んな見方が出来る映画だと思う。
2008~9年にかけて実際にハリウッドであったティーンエイジャーのセレブ邸窃盗グループ。
被害額は3億円くらいらしい。
普通の泥棒と違うところは、現金はほとんど盗らない、盗品をあまり金に換えない、
そして盗んだブランド物を身につけてFacebookなどのSNSに写真をUPする。
その実話を俳優で映画にしただけと言えばそれだけ。 パリス・ヒルトンも本人として出てるし。
だから、あるきっかけでセレブ邸に忍び込むことに成功し、
面白みを覚えてエスカレートしていき、仲間も増えていき、
話が大きくなって警察も動くようになり、やがて捕まって裁判、そして服役。
ただ、実際に起こった事件を90分にまとめて見せてくれる。
ドキュメンタリーのような乗りで見たら、淡々と流れていく話で、だから何?
この事件の背景は何だろうと考え出すと、考える部分が色々出てくる。
この窃盗グループは映画タイトルのブリングリングと呼ばれている。
そのリーダー、映画ではレベッカ、実際の事件ではKorean AmericanのRachel Jungeon Lee。
グループメンバーのほとんどは、捕まって有罪になっても反省の言葉もなく、
自分が将来、セレブの一人になるようなことを語ってばかり。
それぞれの家庭もハリウッド近くの住宅地にあり、一般的に見れば豊かな地域に住んでいる。
しかし、TVなどで見るスーパーセレブではないことも事実。
社会の格差のひとつ。
アフリカ・南アメリカ・中東などで少年兵を生み出したりする格差からすれば小さいが。
しかし、そういった若者が求めている将来は、どちらも実現しないもの。
だから、この映画の評価が難しい。
ドキュメンタリーと見れば☆☆。 考えるきっかけを与える素材と考えれば☆☆☆☆。
やっぱり、ソフィア・コッポラさんですね~というのが正直な印象です。
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