ドルフィン 波をやり過ごせ | サーフィン上達法 初心者・初級者編

ドルフィン 波をやり過ごせ

前回はドルフィンは波が通り過ぎるのを、ひたすら待つのですとお伝えしました。



いかがだったでしょうか。すでにそのようなイメージをお持ちの方にとればあまりにも当たり前のことですので、何をいまさらでしょう。




ですが、私の周りの初心者にドルフィンのイメージを訪ねると、波の下を潜って波の向こうにでる。と答えるかたが圧倒的におおいのです。




波があまり大きくなければ(腰くらい)までであれば、あまり深く潜る必要はないので、弧を描く必要はまったくありません。




では、具体的に方法を書いていきます。




波は腰のビーチブレイク、うねりがまだまとまっていないので、波数が多いです。その分パワーはありません。そんなに深く潜らなくてもよさそうです。



一緒に入った、友達は沖に出てこっちに向かって早くこいと手招きしています。



足の着くぎりぎりまで歩いて、仕方なしにパドルを始めました。



早速一つ目のスープです。5メートルほど前で波が割れました。スープになって私を押し戻そうと迫ってきます。




もう来るなよと思いながら、習いたてのドルフィンをします。昨日読んだブログ「サーフィン上達法初心者・初級者編」の記事を思い出します。



こんな状況が将来あなたの身に降りかかります。



早速始めます。




波があなたに向かって進んでくるので、少し早めに用意します。波のスピードにもよりますが、(大きい方がスピードは速いです。)頭の中で波のスピードをイメージしてタイミングを計ってください。



ここはなかなか紙面ではお届け出来ない部分です。でも大丈夫です。回数をこなせばタイミングは必ず、考えなくても出来るようになりますから。安心してください。



ここはじぶんのタイミングで行きましょう。



わたしなら2メートルくらい手前で始めます。



まず、両手をつきます。着く場所は、腕を伸ばしきった時に、肩の真下に手が来る位置にしましょう。そこが一番体重がかかります。(ちなみにテイクオフの時はもう少し後ろです。)



左右の位置は微妙ですが、もぐった時に板のレールをつかみたいので、レールから薬指と小指がはみ出している位の位置が良いですね。



沈めたあと板を持つ必要があるので、デッキについていると駄目です。(ちなみにテイクオフの時はデッキに手のひらを全て乗せます。)



ただし今はレールを持ってはいけません。手のひらで押して小指側は浮いています。沈んでからレールを握ります。




そして腕立て伏せの要領で腕をのばし、胸を反ります。




ここが一番だいじです。自分から鎮めようと、腕で押してノーズを沈めては駄目です。



勝手に沈むまで待ってください。



こんな感覚です。腕立てをします。腕を伸ばします。その両手の位置に胸や頭などの上半身の重さがかかってきました。


板がじっくり沈んで行きます。



この沈んで行くのを待つという行為が非常に大事です。浮力のある板に乗っている方は特にそうですが、なかなか沈まないので自分から押そうとしてしまいがちです。




じっくり待ちましょう。ファンボードや女性の方がのる板は浮力があるので、時間がかかります。少し早めに用意し始めましょう。



続きです。



腕立ての土台になっていた板のノーズ付近は徐々に沈んで行きます。手首がかくれ、肘がかくれ、脇の付け根くらいまで来ました。スープは直前まで迫っています。



初心者の方は、この姿勢をいつまでもとっているケースが多いです。駄目です。斜めになった板にスープがあたり押し戻されます。板を海面と平行にする必要があります。



どうするの。



脇のあたりに水面がきたあたりから、腰を後方に下げます。この時両膝が支点になります。両膝の位置を変えずに、体を後方に移すのですから、行き場を失った体は上に上がります。



膝を支点にして太腿を立てていきます。それと同時に腰が後ろに下がります。



背中を板と平行にするのです。するとどうなるでしょう。




頭の次に重い、腰とお尻が後方にさがり、テールも徐々に沈み始めます。



逆にノーズは重さを失ったわけですから、沈むのがそこで終わります。ノーズの深さにテールが追いつき

海底と平行になります。



板が完全に波の下に沈みました。どこまでも沈んで行けばよいのですが、そうは行きません。このまま沈んで行くなら幾ら大きい波がきても、おなじ方法で良いのですが、そうはいかないのです。深く沈める方法は今回はかきません。



ではなぜ沈まないのでしょう。それは、水中に体が入るからです。空中にある体は重いので充分板に重さを伝えることができるのですが、水中に沈んだ瞬間体は重さを失います。板をそれ以上沈めることができないのです。



ですのでせいぜい沈んでも、腕を目一杯のばした深さまでです。



でも波が腰程度ならそれくらい沈めば充分です。ここまで来たらもう完成です。



あとは腕と足を一気に緩めて板に貼りつきます。体を落として沈んでいる板に寝そべるのです。




ぎりぎり間に合いました。間一髪セーフです。後は出来るだけ水中にとどまるようにして、波が過ぎて行くのをまつだけです。




ここで前回のイメージが効いてきます。波の向こう側にでる必要はないのです。その意識がドルフィンを難しいものにしています。



じっと耐えていれば、波は通りすぎて行きます。




ドルフィンの練習する機会はテイクオフより圧倒的に多いです。



頑張ってゲティングして、ものにしてください。


上手く決まれば意外に気持ち良いですよ。



では頑張ってください。



もし解らない事があれば、ご質問してください。



では。

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