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「部活と勉強の両立ができない悩みと、両立のコツ」
両立できない生徒には「上手な時間の使い方」を教えるのがとても有効です。しかし、これには負の側面があります。
時間の上手な使い方をするというのは、すなわち「今より効率的な生き方をする」ことです。1日の密度は濃くなりますし、できることも増えます。しかし、代わりに余裕や柔軟性が減ってしまうこともあります。
製造業は仕事をどんどん効率的にした結果、ベルトコンベアで同じ作業をし続けるという形に行き着きました。
しかし、そのことが「人生の充実」「仕事のやりがい」につながったかというと、必ずしもそうではありませんよね。
効率化の行き着く先は、常に幸せや進歩とは限らないのですね。
実際、家事を今よりもっともっと効率化して、3時間かかっていたことを1時間でやれるようになったとしましょう。
そうして生まれた空き時間を「よし、趣味に使おう!」と思っていたら、家族に「もっと隅々まで丁寧に家事をしてよ」「時間あるならパートでもしろよ」「暇なら俺の仕事を手伝えよ」と強制されたらどうでしょう。
やりがいのある仕事ならまだしも、 やりたくもない仕事で余計な疲れとストレスを得るのは誰でも嫌なはずです。
生徒が今の生活を効率化して、空いた時間で「勉強をさせられる」のと、上の例とどれほどの違いがあるでしょう?
両立は、確かに親や教師から見れば「理想的」です。
「文武両道」などと言う言葉があちこちの学校や塾にも貼ってあるくらいですからね。
しかし、それが生徒から見て同様に「理想的」とは限りません。
少なくとも「それを求めていない生徒」にとっては、余計な義務が増えることと同じで、それよりはむしろ「たった1つのこと(=部活)」をやっていたいのです。
それは消極的な逃げの側面もありますが、やりたいことをやるという積極性のあらわれでもあります。
(少なくとも、ゲームや非行に逃避するよりはずっと前向きですからね)
ですから、「両立したいけど、うまくできない生徒」なのか、「そもそもしたいとさえ思っていない生徒」なのかをきちんと見極めないといけないのですね。
口で言うだけで心から「両立したい」と思っていないような生徒の場合・・・つまり、両立どうこう以前に、単に勉強しない生徒の場合には、全く別の対処法が必要となります。
そして、大多数の生徒がこちらに当てはまるでしょう。
では、そういう生徒にはどう対処するのが良いのでしょうか?
・両立以前に単に勉強しない生徒には、普通に対処する
こちらの場合は、どうやって両立するかの「両立のための方法論」以前にどうやって勉強をするように持っていくかという話が来ます。
つまりは「普通の勉強しない生徒と同じ」ですね(笑)
こちらも、自分の立場に置き換えてみると分かりやすいと思います。
仕事から帰って何もしない夫(妻)がいるとしましょう。そういう人に対して、効率的な時間の使い方やコツをアドバイスしたら家事をやるようになるかというと、まずあり得ないでしょう。
一応今でも家事をしないで日常が回っているわけですから、必要性もやる気も感じないことをわざわざ時間を作ってまでやるはずがないですよね。
そして、もし家事をしない夫(妻)が突然やる気になっても、今までしたことがないなら家事はできません。
また、生きていく上でどうしてもやらせる必要があることならば「強制的にやらせる」ことも必要です。
家事は賛否両論があるでしょうが、健康となれば誰もが納得いくはずです。例えば、夫がまだ若いのに食べ過ぎで寿命を縮めるほどの不健康な状態なら、妻は強制的にでも食事管理をするべきで、好きに飲み食いさせることが優しさではありませんよね。
生徒もこれらと同じで、具体的には「やる気を起こさせる」「やり方が分からないならそれを教える」「逃げているならしっかりやらせる」などの適切な指導をしていくことが大切なのですね。
(そして、このあたりの具体策は、過去のメールマガジンや各種メールセミナーなどでもお伝えしてきたとおりです)
さて、ここまでが「勉強と部活の両立」に関する親の心得・心構えというか、知っておくべきことですね。
これを踏まえて御返事の続きに入っていきます。
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