理解やスピードの遅い生徒を早く(速く)する勉強法 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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みんさんからのご相談への御返事です。
お待たせいたしました。
 



中学2年の息子です。
勉強のほうはとても頑張っています。一年一学期の中間テストの国語は平均点以下でしたのに、そこからぐんぐんと成績を上げ、二年の先月の中間テストでは五教科総合学年1位でした(240名中)
それでも学区のレベル的は名古屋市内でも低いほうで、もう何年も尾張地区公立高校最上位の旭丘の合格者が出ていないと聞きました。
名古屋地区では県全体の模試は行われておらず、4つほどの模試に分かれており、子どものレベルが読みにくい状況です。
しかも、息子いわく「俺は学習の飲み込みが他の生徒より遅くて、塾の先生に納得するまで教えてもらって学校の授業を受けてやっと理解する。でも教えてもらったことは絶対に忘れないし、間違えたところは何度も見直す」と言うので、いわゆる天才タイプではないように思えます。
そんな状態なのであまりに高いレベルの高校を受験してもはたしてみんなの進度についていけるのか少々心配ではあります。
これから三年生になってテスト勉強と受験勉強をしていきますが、高校になっても役に立つ勉強の進め方についてアドバイス頂けたら嬉しいです。
もちろん学校の先生や塾の先生にもお聞きするつもりですが少しでも多くも方からいろんなお話をお聞きしたくて投稿させていただきました。
宜しくお願いいたします。

 



 学年1位とは素晴らしいですね。もちろん、旭丘くらいになると、学年1位ばかりが集まるようなところですから、レベルの低い学区の1位では少し物足りないのもおっしゃるとおりです。
 なお、過去に合格者が出ていないのは、上位の生徒が別の理由で他校を希望していたり、私立などに流れていった可能性もあります。ですから、お聞きした過去のデータだけで「そのままいくと受からない」とまでは言いがたいですね。

 

名古屋地区では県全体の模試は行われておらず、4つほどの模試に分かれており、子どものレベルが読みにくい状況です。

 

 4つの模試とは「新・中統テスト、新統テスト、愛知全県模試、中学統一テスト」のことですね。
 強豪塾も多いだけに、分散して大変だと思います。新・中統テスト:佐鳴予備校、名進研、山王学院 全県模試:野田塾、明倫ゼミナール 中学統一テスト:河合塾などですか。他に、独自模試を行なっている大手塾もあります。きれいに分散しているのが分かりますね

 わざと分散させることで、生徒・保護者だけでの進路の判断が難しくなり、情報を持っている塾業界が儲かる構図になっている面もありそうなところです。

 

息子いわく「俺は学習の飲み込みが他の生徒より遅くて、塾の先生に納得するまで教えてもらって学校の授業を受けてやっと理解する。でも教えてもらったことは絶対に忘れないし、間違えたところは何度も見直す」と言うので、いわゆる天才タイプではないように思えます。

そんな状態なのであまりに高いレベルの高校を受験してもはたしてみんなの進度についていけるのか少々心配ではあります。

 

 絶対に忘れないと言い切れるのは素晴らしいですね。先のことを考えると、器用にこなすタイプよりもずっと伸びますよ。

 ただ、同じ「遅い」でも生徒によってかなり差があります。お子さんの場合は、いくら遅いと言っても下位の生徒とは違うでしょうから、おそらく中学レベルで困ることはないと思います。

 しかし、ご心配のように、高校進学後に進度が速くて困ることは起こり得ますね。

 

 それでも、本人の努力でクリアできる場合もありますし、そもそも「高校までにスピードをつけておく」ようにすれば済む話ですから、今からであればそこまで心配はいらないでしょう。

 

これから三年生になってテスト勉強と受験勉強をしていきますが、高校になっても役に立つ勉強の進め方についてアドバイス頂けたら嬉しいです。

 

 このテーマだと、書くことが山ほどあって絞り切れないのが悩ましいですね(笑)
 実際に私が指導する時も、もともと上位の生徒なら受験は受かって当たり前で、大学受験やその後の人生に役立つ内容をどれだけ指導できるかが勝負だと思って指導します。

 ですから、伝えたい事が多すぎて絞りきれませんし、生徒の現状によってつけたい力や勉強法が変わってしまいます。

 ちなみに過去の極端な例だと、高2くらいの内容まで教えた生徒もいれば、小学校の内容に戻って教えた生徒もいます。

 単純に先に進めば良いというわけではなく、生徒の強みを伸ばして足りない部分を補うという両方向から考えることが大切です。

 そういう意味でも、余計に話が絞りづらいところですね。


 ですが、せっかく上で「速さ」の話が出ましたから、今回はその点について書いてみましょう。

 

 

 もともと「遅さ」も生徒の個性の1つです。ただ遅いだけでなく、それによって正確さや独創性がプラスされるのであれば、決してマイナスではありません。
 しかし、勉強や受験となると、どうしても一定の早さ(速さ)が求められます。※以下は「速さ」で統一しますね

 けれども、ご安心ください。

 遅い生徒を速くすることは、指導で可能です。

 

 もちろん超えられないラインもあれば、そもそも変えるべきでない部分もありますから、何でもかんでも速くすることが正しいわけではありません。

 しかし、勉強や受験に必要な速さであれば、指導に一定の時間さえかければちゃんと身につきます。

 さて、ここで勘違いする生徒・保護者が(先生も?)多いのですが、速さと言っても、テキパキ動いて問題をさっさと解くことではありません。

 それも必要ですが、もっと必要なことが他にたくさんあります。

 

 まずは「(具体的に)こういった速さを身につけたい」という意識を持って、日々の生活や勉強に取り組むことが、全体のスピードアップにつながるでしょう。(私が指導する場合は、狙ってそこに負荷をかけます)

 それでは、どんな速さが必要かと言えば、例えばこんなものです。 

 

 

続きは、正会員の専用書庫でどうぞ。

 「受験や高校進学後に必要な速さ(早さ)を身につけるコツ」

 

 

 このあたりの指導の詳細は、拙著「子供の速さを育てる学習法 ~変化の激しいスピード時代を生き抜くために~」をお読みください。・・・というのは冗談です(笑)

 そんな著書は存在しませんが、どこかにありそうなタイトルですね。(今時の本は内容が軽いですから、ここに書いた内容をふくらませるだけでも1冊の本になりそうですけれども)

 

 こういったあたりを親御さんが細かいところまで意識的にやるのは難しいと思いますが、賢い生徒なら本人が意識するだけでもだいぶ違ってくると思います。

 そして、こういった力を勉強や日常生活を通してつけていくのが、大事な「本当の勉強」の1つだと思います。

 

 

もちろん学校の先生や塾の先生にもお聞きするつもりですが少しでも多くも方からいろんなお話をお聞きしたくて投稿させていただきました。

 一般的な記事を「多数の中の1つ」として読んでいただくのは全然構いませんが、個人的に聞かれる場合には「多数の中の1つ」は明言されないほうが良いと思いますよ(笑)

 私もよく記事で書いているように、勉強でも今後の人生でも「得た情報」の全てを鵜呑みにすることなく、しっかりと取捨選択をすることが大切です。

 しかし、聞かれる立場の人間からすると、「特別なもの」として聞かれるのでないと答えがいがないですし、初めから「多数の中の1つ」に終わることが分かっている助言をするのは虚しいですからね。

 

 ・・・などと、授業で言うようなことを書いてしまってすみません(笑)

 

 もちろん、みんさんに悪気があってされたこととは、つゆほども思っていませんからご安心ください。

 それどころか失礼の無いように配慮されて書かれた結果だと思いますし、その温かいお心遣いはとても伝わっております。

(こちらのご相談以前にも、丁寧なコメントをいただいていますからね)

 

 では、なぜあえて書いたかと言うと、これから相談される方や、今後新たに読まれるであろう訪問者の方向けにです。

 よくある二言三言の軽い助言ならともかく、私の場合はノウハウを出し惜しみしていませんし、時間もそれこそ何十分もかけて書いているため(笑)、軽い気持ちで相談をいただくのは不本意だったりします。

 

 もともと私は金儲けが目的で教育に携わっていません。

 今後、開業したり一部のサービスを有料化するとしても、生活費が得られれば十分だと考えています。

 だからこそ「他の誰でもなく、この人にこそ聞きたい!」と、信頼と強い想いを寄せてくださる方々だけを対象にやっていきたいと思っていますから、ぜひともよろしくお願いいたします。

 

 そういうわけで少しひねくれた御返事(?笑)になりましたが、「1つの意見」として、できるだけ他にはない新しい見方を提供したいと思ってこうなりました。

 むしろ教師のほうが役に立ちそうな内容になってしまい、保護者の方からすると期待はずれの可能性も高いため、その場合はどうかお許しくださいませ。

 


~コメント欄での対応~

1. アドバイスありがとうございました

アドバイス、ありがとうございます。
早速息子と読ませていただきました。
先生のご気分を害する文章になりましたこと、まずはお詫び申し上げます。
そのうえで、お気遣いいただき感謝しております。
息子も感激して「すごい、偉大な先生だ」「よし!明日からそうするぞ!話すのも早くして『あ・の・ね』じゃなく、『あのね』って話すわ」(笑)と若干ずれたアドバイスの受け取り方ではありますが(^^ゞ、意識して生活してみると言っていますので、様子を見守ってまた報告させていただきます。
子供の速さを育てる学習法 ~変化の激しいスピード時代を生き抜くために~
ぜひとも読ませていただきたいです。(笑)
バカ正直な親子はすぐに本屋に走ろうとしていました。(・_・;)
とても参考になりましたし、今後の課題を見つめるきっかけにもなりました。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

 

 

 

 

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