テストや入試に出る問題は、実はほとんど決まっている | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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「中学生向け、絶対に成績が上がる勉強法」
 



・成績を上げることは簡単なこと。
・社会に出ると、思考力、判断力、創造力、分析力、表現力・・・といった様々な力が必要とされるが、テストで問われているのは、記憶力と計算力、それに論理力の一部など、とても偏った力である。
・今のテストは、人間よりもコンピュータにやらせたほうがはるかに高得点になる。


大雑把に言うと、前回はこういった内容でした。

実際、社会も理科も、はては英語のかなりの部分も「暗記」ですよね。
記憶力で勝負したら、人間がコンピュータに勝てることは絶対にありません。

「そうは言っても、コンピュータでは数学の問題や記述式の問題はできないだろう」

そう思いますか?

ところがそうでも無いのです。


・テストや入試に出る問題は、実はほとんど決まっている

実は、数学などの記述問題も、出る問題は大抵決まっているのです。
それこそ過去の問題のデータベースを試験会場に持っていけるのであれば、数字や表現の違うところだけ書きなおせば簡単に正解できます。

理科や社会の記述問題は全く同じもののほうが多いくらいですし、英作文も基本英文で全て事足ります。

苦戦するのは、せいぜい国語や英語の読解の要約問題くらいでしょうが、それでも文章内の言葉を使ったり別の言葉に言い換えたりすればできてしまいますからね。


そもそも「応用力」というのは、意外と大きな幅があります。
応用と言われると難しいイメージがありますが、その幅が小さいものならば、そんなに力がなくても何とかなってしまうのです。

例えば、あなたが家から学校まで歩いて行く道を覚えたとしましょう。

そこで「それでは走って行ってみてください」と言われたら、全く問題ありませんよね?
「自転車で行ってみてください」と言われても、ほとんど問題なく行けるはずです。

しかし、「重い荷物を背負って行ってください」と言われると、辿りつけない人も出てくるでしょう。
「目隠しをして行ってください」と言われたら一気に難しく、しかも危険になります。
「自動車で行ってください」と言われたら、「そもそも運転できないよ」という話です(笑)

同じ「家から学校までの道を行く」でも、応用のさせ方によって難易度は全然違うのです。

ちょっと例が大げさでしたが、これはテストも同じです。
重い荷物を運ぶなら「体力」がいりますし、目隠しで行くなら「目隠しで進む技術」がいります。

複数の力が問われる・・・これが融合問題ですね。

さらに車で行くなら「運転免許」と「車で走れる道の道順」がいります。
免許は取るのも大変ですし、車を持っていないと車で走れる道順なんて考えつきもしません。

応用とは言え、知らない人はほとんどできない・・・これが発展問題ですね。


そして、公立高校入試であれば、そこまで難しいものは滅多に出ません。

もちろん、その生徒が「初めて見る問題」だと難しく感じることもありますよ。しかし「前に似たような問題を解いたことがある」ならば、それは歩きを自転車に変える程度のものですよね。

そして、入試に出る問題はそのほとんどが「過去にどこかで出された問題」や「見た目は違うけど、おおよそ似たような問題」です。その程度の問題は、「応用力があるかどうか」よりも「覚えているかいないか」という話なのですね。

つまり「頭が良いか悪いか」ではなく、「単に事前の勉強が足りない」だけなのです。

入試と言うと「頭の良さを測る」というイメージがありますが、時間の限られた入試で「見たこともない問題を、思考力や表現力を駆使して解く・・・などと言うのは、相当の天才しかできません。

例えば数学の定理1つとっても、過去の大数学者たちが何十年もかかって発見したものばかりです。今の中学生は、過去の大天才たちよりも賢い・・・と言うことはあり得ませんよね。単に「知っているからできる」のです。

頭の中のデータベースにある「覚えた知識」や「過去に解いた問題」を引っ張ってきたり、練習して体で覚えこんだものを発揮したりして解くのが入試なのですね。超人的なひらめきや、天才的なセンスは無くても何とかなるのです。

その証拠に、超難関校へ合格するのは、その時点での英才ばかりのはずなのに、卒業する頃には目に見えて大きな差がついてきますよね。入試が測るのは、本当の頭の良さや生徒の可能性ではなく、その時点での「覚えた量、身につけた量」に過ぎないのです。

良いか悪いかは別として、それが今の入試の現実なのですね。

「覚えた量、身につけた量」を測るテストはどうなんだ?・・・という気もするでしょうが、純粋な頭の良さを測るテストだと、努力よりも才能のある生徒が有利になります。これはこれで問題がありますよね(笑)

少なくとも、習ったことが出るテストであれば、そういうテストよりは「努力で逆転できる」のは間違いありません。いくら才能がある生徒でも、コツコツ覚えていかなければ点がとれないのですからね。そういう意味では、スポーツや仕事など他のことと比べると、頑張った成果がそのまま出やすいのが勉強なのです。


それでは、そんなテストに向けて、どんな勉強をするのが最適なのでしょうか?


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