もちろん100mSvは論外ですが、年間1mSv以下であれば本当に完全に大丈夫なのでしょうか?

自然放射線量が1mSv/年なのに、さらに原発から1mSv放出されると年間2mSvです。
原発事故以前より被曝は確かに増えます。では東京から避難すべきでしょうか?
結論から言うと私なら(家族を含め)避難はしません。
その理由を書きます。(以下は全て内部被曝を含めた話です

①まず国内の県平均です。以下の様にばらつきがあります。
 こまかく測ればもう少しバラツキは大きいはずです。
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


②殆どの地域では年間1mSv±0.1mSv程度の範囲にあることが判ります。
 通常、自分や家族がこの範囲のどこに住んでいるかなど気にしません。
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③例えば東京ぐらいの地域を仮定します。もともと0.1μSv/hだったのが0.2μSv/hに増え、
 そこで1年暮らしたとします。でもそれはこれまで暮らした「数年分の貯金」程度です。
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④このまま事故が終息すれば東京の「汚染」は低下してゆくはずです。
 今後東京で住むことにより合計4~5mSv「損」をするかも知れませんが、
 福岡県などに30年住み続けることよりは「まだ安上がり」なレベルとも言えます。
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 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-04-01-08
 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-08-02

⑤ちなみにICRPの勧告では
 「自然放射能が年1mSvなことを考慮して一般公衆の被曝限度を年1mSvとする」
 という判った様な判らないような説明です。
 ・合計1mSvという意味なら日本の半分はそもそも達成できていませんし、
 ・合計2mSvという意味なら「一生にわたる被曝」としては国内平均よりは高すぎでしょう。
  (「世界と比べてまだ低いんだから我慢しろ」と命ずる権利は誰にも無いはずです)
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結論としては

・東京などの様に0.1μSv/hだったのが0.2μSv/hに増えたぐらいの地域の場合、
 汚染が数年以内であれば避難するメリットはないと思います。

・ただし側溝や水たまり、落ち葉、高台の芝生、、、など相対的に線量が高い可能性が
 ある場所は、数ヶ月程度は子供は避けておく方が望ましいでしょう。
 (数ヶ月すれば詳細な汚染状況が判ってくると思います)

「事故以前の東京と全く同じ」とは言えませんが
「事故以前の福岡と殆ど同じ」程度のリスクと考えます

「内部被曝を含め1mSv/年を越えない」というのは数年以内なら許容できると思います。
(もちろん「東電のばらまいたセシウムは1粒でもイヤ!」という人はダメですがw)