癌治療法に関する幾つかの質問について、私が考えていることを記載しておきたい。
世間話程度に考えて頂けると幸いである。まず、質問項目は、

・仙骨患部は、もしもリニアック照射だったら結果はどうだったか?
・温熱療法はどうか?間質性肺炎などの副作用はないか?
・血管内治療はどうか?骨転移にも適応がある様だが?
・ゾメタはどうか?と、いうもの。
ゾメタについては実は現在実行中なので追って報告する予定である。ここでは省略する。

一口に「肺内多発転移」と言っても下図に示すように様相はかなり異なり、選択肢も異なる。
(腺癌様画像はハンフリーさんのブログからの無断転載である。何卒お許し頂ければと存じます。
 http://a-y-g.blogspot.com/2008_10_01_archive.html
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ-hs090303


・血管内治療は私も検討しており、関空の近くのIGTゲートクリニックには予約の電話を
 した事もある。昨年の春頃だったが、外来相談は約2週間待ちであった。
 血管塞栓術は全国の病院で行われているが、IGT病院は「詰めるビーズが細かい」との宣伝文句。
 「とにかく話を聞いてみよう」と思ったが、その頃から骨盤の患部が増悪しキャンセルした。

・図の様な腺癌様患部には塞栓術は恐らく適応にならない。私の骨転移の様に広範に張り出した
 患部にも効果は無いと思う。塞栓すべき血管が特定できないのでやむ得ない。

・他方、図の扁平上皮癌的な患部には適応があるかも知れない。特に図の私の例は血節が近く、
 ラジオ波ではアンテナによる出血が懸念される。やや根治性に劣るかもしれないが、
 やるとすればむしろカテーテル塞栓術だろうと考えている。

・温熱療法は原理的には見込みがあると思っているが、現状の機器では殆ど利益が無いと
 感じている。マイクロ波は放射線とは異なり、間質性肺炎などを増悪させるとは
 考えられていない。が、もしも私だったら既に肺炎の所見等があれば避けると思う。
 明確な根拠は無いが、大してメリットの無い治療の為に思わぬ不利益が出るのは避けたい。

・仙骨転移に対してはリニアックでは(有害事象の制限から)30Gyが限度である。
 私の癌は放射線にも感受性が高いが、それでも恐らく半分くらいに縮小するのが限界で
 あったと思う。半年制御がせいぜいだったろうと想像している。
(勿論、重粒子であっても局所制御できる可能性は低いと思っている。追加処置を検討中。)