2007年9月20日:放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 電話相談
抗癌剤治療後の初回PET(9月19日SUV=2.31)後、放医研病院に電話相談。
・血行性転移があったが一度寛解した事
・他手法で制御困難な部位に再発の兆候が有ること
・紹介元主治医の理解・協力は得られること
を伝え適応可能性を伺う。「紹介状と医療情報が用意できれば診療相談は受けられる」とのこと。
10月15日であれば予約可能との回答を頂く。がんセンター主治医に相談し必要書類準備。
10月15日:診療相談での放医研側医師所見は、
・抗癌剤がかなり効いており、局所治療にメリットはある。
・しかしながら転移巣の再燃可能性もあり照射後の抗癌剤治療も念頭に入れるべきである。
・抗癌剤の効果から考えると放射線への感受性も高く、陽子線あるいはX線による照射でも充分な
効果が得られる可能性が高い。総合的に判断し引き続きがんセンターで治療するべきでは?
との意見であった。
私の回答・希望は、
・がんセンター主治医の理解と追加治療等の協力は確約できている。
・体積換算で99.9%の癌細胞は消失した。残存している成分が「単なる確率的な生き残り」であれば
先生の仰る通りである。しかしながら活性度や分化度の異なる成分であったり、あるいは癌幹細胞
といった「性質の違い」による耐性であった場合は事情が異なる。
・追加抗癌剤の可能性を踏まえると身体的侵襲は最小限に抑えたい。是非照射を検討頂きたい。
と申し出た。
結局結論は出ず、
・そもそも次回PETで再発するかどうか?を見極めた上で再度呼吸器担当医師と個別相談。
・その為の呼吸器外来予約を11月上旬~中旬にセットする。
という事だけを決め終了。次回最新のPET結果を持参し再度相談となる。
私の癌治療に対するイメージは「アイガー北壁」の「下り」である。添付図の様にアイガーは
グリンデルワルドの「町はずれ」にそびえ立っている。サンダルと短パンで崖の麓まで行ける。
しかし標高3975mのこの北壁(約1800mの岩壁)は1938年になるまで誰も登れなかった。
ユングフラウの初登頂が1811年、モンブランが1786年なことを考えるとその困難さが判る。
私は末期癌にかかった。手を伸ばせば届きそうな日常のすぐ隣に居る。しかしそこは限りなく死に
近い「山頂」である。(特別な2%を除き)殆ど降りてくる事は出来ず、約束されたルートも無い。
抗癌剤により8合目近辺までは下れたかも知れない。しかしこの先の難所・急所ではザイルやハシゴ
も必要な場面がある。重粒子線はその1つの選択肢になると考えた。
抗癌剤治療後の初回PET(9月19日SUV=2.31)後、放医研病院に電話相談。
・血行性転移があったが一度寛解した事
・他手法で制御困難な部位に再発の兆候が有ること
・紹介元主治医の理解・協力は得られること
を伝え適応可能性を伺う。「紹介状と医療情報が用意できれば診療相談は受けられる」とのこと。
10月15日であれば予約可能との回答を頂く。がんセンター主治医に相談し必要書類準備。
10月15日:診療相談での放医研側医師所見は、
・抗癌剤がかなり効いており、局所治療にメリットはある。
・しかしながら転移巣の再燃可能性もあり照射後の抗癌剤治療も念頭に入れるべきである。
・抗癌剤の効果から考えると放射線への感受性も高く、陽子線あるいはX線による照射でも充分な
効果が得られる可能性が高い。総合的に判断し引き続きがんセンターで治療するべきでは?
との意見であった。
私の回答・希望は、
・がんセンター主治医の理解と追加治療等の協力は確約できている。
・体積換算で99.9%の癌細胞は消失した。残存している成分が「単なる確率的な生き残り」であれば
先生の仰る通りである。しかしながら活性度や分化度の異なる成分であったり、あるいは癌幹細胞
といった「性質の違い」による耐性であった場合は事情が異なる。
・追加抗癌剤の可能性を踏まえると身体的侵襲は最小限に抑えたい。是非照射を検討頂きたい。
と申し出た。
結局結論は出ず、
・そもそも次回PETで再発するかどうか?を見極めた上で再度呼吸器担当医師と個別相談。
・その為の呼吸器外来予約を11月上旬~中旬にセットする。
という事だけを決め終了。次回最新のPET結果を持参し再度相談となる。
私の癌治療に対するイメージは「アイガー北壁」の「下り」である。添付図の様にアイガーは
グリンデルワルドの「町はずれ」にそびえ立っている。サンダルと短パンで崖の麓まで行ける。
しかし標高3975mのこの北壁(約1800mの岩壁)は1938年になるまで誰も登れなかった。
ユングフラウの初登頂が1811年、モンブランが1786年なことを考えるとその困難さが判る。
私は末期癌にかかった。手を伸ばせば届きそうな日常のすぐ隣に居る。しかしそこは限りなく死に
近い「山頂」である。(特別な2%を除き)殆ど降りてくる事は出来ず、約束されたルートも無い。
抗癌剤により8合目近辺までは下れたかも知れない。しかしこの先の難所・急所ではザイルやハシゴ
も必要な場面がある。重粒子線はその1つの選択肢になると考えた。