2007年4月1~6日:
・がんセンター肝胆膵グループ医師との面談:
ビリルビン高値(5mg/dL:正常値は1mg/dL以下)があることから、主治医の手配
で説明を頂く。ビリルビンはヘモグロビン分解後の老廃物。分解過多や排出不全、
または腸内循環に影響する疾患の指標とのこと。他の血液検査が正常値であること
から「体質性黄疸」と考えるのが自然との判断。経過に注意しながら抗癌剤を投与
することになる。
(Wikipediaによると、活性酸素やフリーラジカルの酸化ストレスから細胞を保護
する機能も指摘されているらしい。がんの進行と関連があるのか?)
・(上司の友人の)クリニック再診:
これまでの経過説明。ビリルビン高値について議論。一応エコー検査を実施。
1cm大の胆石が2個発見される。診断としては「ビリルビン高値とは関係なさそう。
経過観察で問題ない」とのこと。(「上司の友人」は肝臓専門医)
・がんセンター免疫グループ医師との面談:
免疫療法の適用可能性を伺っていたことから、主治医の手配で面談して頂く。
「正しくコントロールされた条件で実施し、かつメリットが明確に評価された研究は
非常に少ない。が、1~2コース様子を見て効果が無いようなら治療できるように
手配しても良い。リンパ球やワクチンを用いる方式に対して、抗癌剤1~2コースの
実施は問題ないと考えている」、とのこと。
・大量抗癌剤治療調査:
末梢血幹細胞移植併用大量抗癌剤治療(90年代に多くの症例が試された。
死亡率が10%のオーダーに達する高リスクな治療でありながら、再発等予後が
良くないので最近はあまり例が無い。)の論文で目にとまったモノがあった為、
執筆者の先生に説明を伺いに訪ねる。
「論文に書いたような著効例もあったが、全国的に予後が問題になり、最近は施術して
いない。若年でもあることから可能性が有るようなら受け入れても良い。しかしながら、
先ずは抗癌剤治療を行うべき。効果と副作用のバランスを見極めるのが必須。
また、自家移植する幹細胞もむしろ1~2コース後のbabyの方が良いと考えている」、
とのこと。
がんセンターの主治医は広範な知識と経験を有するだけで無く、合理的・効率的な判断能力を兼ね備えている。考え方やスピード感(年齢も?)が私と似ており、全くストレス無く対話が可能である。医師や治療法に疑問や不満は全くない。にも関わらず上記のような「準備作業」が私には必須であった。
「数ヶ月延命し、統計通り死ぬ」のなら特に考える必要は無い。だが(無謀にも)寛解を目指す以上、考えられるオプションは全て確認し、準備しておきたいと考えた。
この準備作業により、抗癌剤治療に対する位置付けを自分なりに整理する事ができた。
すなわち「後戻りの出来ない1発勝負のジェットコースター」では無く、
「正しく取り扱えば役に立つ1枚目のカード」として、全力で取り組む決心が固まった。
・がんセンター肝胆膵グループ医師との面談:
ビリルビン高値(5mg/dL:正常値は1mg/dL以下)があることから、主治医の手配
で説明を頂く。ビリルビンはヘモグロビン分解後の老廃物。分解過多や排出不全、
または腸内循環に影響する疾患の指標とのこと。他の血液検査が正常値であること
から「体質性黄疸」と考えるのが自然との判断。経過に注意しながら抗癌剤を投与
することになる。
(Wikipediaによると、活性酸素やフリーラジカルの酸化ストレスから細胞を保護
する機能も指摘されているらしい。がんの進行と関連があるのか?)
・(上司の友人の)クリニック再診:
これまでの経過説明。ビリルビン高値について議論。一応エコー検査を実施。
1cm大の胆石が2個発見される。診断としては「ビリルビン高値とは関係なさそう。
経過観察で問題ない」とのこと。(「上司の友人」は肝臓専門医)
・がんセンター免疫グループ医師との面談:
免疫療法の適用可能性を伺っていたことから、主治医の手配で面談して頂く。
「正しくコントロールされた条件で実施し、かつメリットが明確に評価された研究は
非常に少ない。が、1~2コース様子を見て効果が無いようなら治療できるように
手配しても良い。リンパ球やワクチンを用いる方式に対して、抗癌剤1~2コースの
実施は問題ないと考えている」、とのこと。
・大量抗癌剤治療調査:
末梢血幹細胞移植併用大量抗癌剤治療(90年代に多くの症例が試された。
死亡率が10%のオーダーに達する高リスクな治療でありながら、再発等予後が
良くないので最近はあまり例が無い。)の論文で目にとまったモノがあった為、
執筆者の先生に説明を伺いに訪ねる。
「論文に書いたような著効例もあったが、全国的に予後が問題になり、最近は施術して
いない。若年でもあることから可能性が有るようなら受け入れても良い。しかしながら、
先ずは抗癌剤治療を行うべき。効果と副作用のバランスを見極めるのが必須。
また、自家移植する幹細胞もむしろ1~2コース後のbabyの方が良いと考えている」、
とのこと。
がんセンターの主治医は広範な知識と経験を有するだけで無く、合理的・効率的な判断能力を兼ね備えている。考え方やスピード感(年齢も?)が私と似ており、全くストレス無く対話が可能である。医師や治療法に疑問や不満は全くない。にも関わらず上記のような「準備作業」が私には必須であった。
「数ヶ月延命し、統計通り死ぬ」のなら特に考える必要は無い。だが(無謀にも)寛解を目指す以上、考えられるオプションは全て確認し、準備しておきたいと考えた。
この準備作業により、抗癌剤治療に対する位置付けを自分なりに整理する事ができた。
すなわち「後戻りの出来ない1発勝負のジェットコースター」では無く、
「正しく取り扱えば役に立つ1枚目のカード」として、全力で取り組む決心が固まった。