朝日新聞は、杉山審議官の発言(説明と質疑応答)を掲載し、その発言の内容について外務省に抗議しました。
朝日新聞2016年2月19日
国連女性差別撤廃委員会における杉山審議官の主な発言
http://www.asahi.com/articles/ASJ2L7JGBJ2LUHBI02H.html
国連委で慰安婦報道言及、外務省に申し入れ 朝日新聞社
http://www.asahi.com/articles/ASJ2L46V7J2LUTIL00Y.html

読売新聞
2月18日
慰安婦証言は「捏造」「想像の産物」と反論
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160218-OYT1T50025.html
2月19日
政府慰安婦説明 誤解払拭へ国際発信を強めよ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160219-OYT1T50007.html

NHK 2月17日
政府 国連で慰安婦問題の日韓合意を説明
政府は、スイスで開かれている女性差別の撤廃を目指す国連の委員会で、慰安婦問題に関する日韓両政府の合意について説明したうえで軍や政府当局による強制連行は確認できなかったという見解を示して、日本の立場に改めて理解を求めました。

これは、女性差別撤廃条約の締約国の取り組みを検討する国連の委員会が16日、スイスのジュネーブで開いた日本に対する審議で、日本の代表団が述べたものです。
この中で政府代表団の団長を務める外務省の杉山外務審議官は慰安婦問題について「長年の間、日韓の懸案であったが去年12月の日韓外相会談で最終的かつ不可逆的に解決することで合意した」と述べ、両国が合意内容を誠実に実行するため取り組んでいると説明しました。
このあと各国の専門家で構成する委員から、韓国以外の被害者に対する補償などについて質問が出ると、杉山外務審議官は「慰安婦問題に関する本格的な事実調査をした結果、日本政府が発見した資料には軍や政府当局が行った強制連行は確認できなかった」と述べて、日本の立場に改めて理解を求めました。
審議ではこのほか、夫婦の別姓や女性の再婚の禁止期間、それに国会議員に占める女性の割合などが取り上げられ、国連の委員会では審議の結果などをもとに日本政府の取り組みを総括し来月7日に公表する方針です。

杉山外務審議官「一層の努力を注いでいきたい」
日本の審議のあと、外務省の杉山外務審議官は記者団に対し、慰安婦問題について、「日韓の合意から日を置かずして、関連する誤解やいくつかの明確にすべき点を明らかにできたことはよかったと思う」と述べました。
さらに、杉山外務審議官は、日韓双方の努力によって重要な合意を実行に移していきたい考えを強調したうえで、「30分くらいの時間ですべて説明できたとは思えないので、国際社会の理解を得られるよう一層の努力を注いでいきたい」と述べ、日本政府の考え方をさらに発信し、国際社会に理解してもらう取り組みを続けていく考えを示しました。

国連の委員会委員 日本の対応を評価
日本政府の対応について国連の委員会の委員の1人で、エジプト人のガブル議長はNHKの取材に対し、「日本政府や代表団は、われわれの疑問に答えを提供しようと努めていた」としたうえで、「委員会としての目的は女性に対する日本での認識の向上や政府との共同作業であり、友好的に実現できたと思う」と述べ、一連の審査における日本の対応を評価しました。
そのうえで慰安婦問題に関する日本政府の説明については、「私は評価する立場になく、委員会として評価し判断することではあるが、日韓の合意は考慮に値する」と述べ、委員会として合意内容を検討したうえで、来月7日に取りまとめる日本の取り組みへの総括にも反映させたい考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160217/k10010411961000.html

赤旗 2月17日
日本政府「慰安婦」強制連行を否定
国連委で強い批判
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-02-18/2016021801_07_1.html

日本政府説明に関する韓国メディア記事「韓国国内は沈静化に向かっている?」
中央日報 2月18日
引き潮のように消えた水曜集会の人の波…「共に戦う」と言った人々はどこに行ったのか=韓国
http://japanese.joins.com/article/222/212222.html
聯合ニュース 2月17日
国連委で日本が慰安婦問題説明 韓国「被害者癒やす行動を」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2016/02/17/0400000000AJP20160217003500882.HTML
ハンギョレ 2月17日
日本、国連で慰安婦強制動員をまた否定
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/23350.html

杉田水脈前衆議院議員レポート
100人もの左翼軍団がジュネーブに押しかけた。
(非常に物価が高く、食事だけでも1日1万円かかるとの報告があります。)
http://sugitamio.net/


 今回の委員会では、第7回第8回の報告審査に関し、委員会から寄せられた質問に日本政府が回答したもので、「慰安婦問題」はこれらの質問の一つです。
「外務省回答書」
http://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_teppai/pdf/response_7-8_j.pdf
質問1 女性の地位向上の措置
質問2 女性による平等な参加
質問3 男性と女性の実質的平等の実現を促進するための措置
質問4 高齢、障害者、移住者、少数民族、宗教的少数派などの女性に対する戦略
    メディアの女性を性的対象とする表現、公人の性差別・性的発言などに対する措置
質問5 性犯罪の定義見直しと強姦罪の罰則引上げの措置
質問6 配偶者暴力保護の実態報告
質問7 女児や女性に対する強姦や性暴力のTVゲームや漫画の販売禁止への措置
質問8 マイノリティ、先住民、移住女性などへの支援サービス措置
質問9 慰安婦の強制連行について
    2015年12月28日 日韓料外相記者発表

質問10 人身売買、売春の実態報告
質問11 売春業を犯罪と見なさない売春防止法の改定の意図を示せ
質問12 政治的・公的活動への女性の参画を増やすことを目的としたクオータ制の取り組み状況
質問13 大学など学問分野への女性の参加推進状況
質問14 追加的措置
    女性の労働市場への参画拡大、男女間賃金格差の解消、雇用均等政策、女性の就業継続、パートタイム労働対策、「正社員実現加速プロジェクト」の推進、性の育児・家事への参画促進、育児の質の確保、社会保険の適用拡大、女性による無償労働の貨幣評価額の調査

質問15 中絶の法的条件、実際の情報提供
質問16 性と生殖の健康と権利に関する報告(避妊、不妊)
質問17 福島原発事故における女性(妊娠中を含む)の健康に及ぼす影響報告
質問18 自然災害管理における男女平等の参画の状況
質問19 難民と庇護申請者の女性への対応(亡命、拘留)
質問20 高齢、移住者、少数民族m障害者などの保護措置
質問21 婚姻適齢、夫婦別性、女性の再婚禁止期間、父親の子供養育費支払い、非嫡出子などの措置