2011年7月2日（土）に東京キネマ倶楽部で開催されたKelly SIMONZのライブレポートを3回に渡ってお届けする。既にオフィシャルブログで動画が公開されており、是非鑑賞することをお薦めしたい。
◆セットリスト
◇第1部 バンドセクションI
Opening Drum Solo
M1 Ex.8 （超絶ギタリスト養成ギプス Instrumental）
M2 TIME
M3 Girl...I Give My Life For You
M4 Forever
M5 Now Your Turn(My Favorite Songs version)
◇第2部 アコースティックセクション
M6 All In One Piece (Instrumental)
M7 Now and Forever (Richard Marx)
M8 Ride The Storm (MANIC EDEN)
M9 Fool For Your Loving ～ワインレッドの恋～Fool For... (Whitesnake, 安全地帯)
◇第3部 バンドセクションII
M10 Pray For The Moon (Instrumental)
M11 Angel Eyes
M12 Cry For You (Instrumental)
M13 Opus#1 (Instrumental)
M14 Fly Away
◇Encore
M15 Blue Monday (Instrumental)
M16 Silent Scream
M17 Ex.41（超絶ギタリスト養成ギプス Instrumental）
◇Special Encore
M18 We all fall down (Blue Murder)
客席はアコースティックセクションがあるからか、テーブルとイスが用意されており、座りながらのるというのがちょっと違和感もある。（もっとも、イスに座っているので楽なのはありがたい。年齢を重ねると長時間のスタンディングは疲れるんですよね…）
18:30、YOSUKE氏のドラムソロでスタート。抜けの良い音で速いパッセージを流れるように紡いでいく。メタルらしい深めの残響が心地良い。
1曲目は教則本『超絶ギタリスト養成ギプス』よりEX.8。意外な選曲だ。教則本の曲とは言え、いかにもギターの運指練習用の曲ではなく、クラシックの作曲家のようにエチュードと言えども曲として完成しており、鑑賞できる『作品』である。この部分についてはKelly本人も拘っている部分だが、彼の作曲能力が遺憾なく発揮されていると感じている。ロックの王道をいくようなギターリフで、コードヴィブラートがクール。メロディ／ソロはいろんな音価を含みながら速いパッセージ、ハイテクニックを盛り込んでいる。キメのフレーズにユニゾンするリズムセクションも生え、客席は座っていながらも一気にヒートアップするのが分かる。
打ち込みのサウンドが流れた後、グルーヴィなベースが響く。メジャー1stアルバム、"Silent Scream"よりTIMEだ。ギターの、16ビートのカッティングとホーンセクションの絡みがクールな曲だ。
「Kellyの声は太くなってるね」とは古くからのファンのコメントだが、確かに安定したいい声が出ていた。グルーヴィなパートから一転してクラシカルなギターのメロディへ、ミュート気味のギターサウンドで分散和音を奏でる。この落差が心地よい。
一転して、グルーヴィなサウンドに戻り、インプロヴァイズしたブルージーなギターソロへ。それにしても、Timのアクションはカッコイイ。写真のようなセクシーなポーズもお手の物、曲に集中したいと思いつつも、いいポーズを見ると写真を撮りたくなってしまう。今回はオフィシャルに許可を貰って写真を撮らせて貰ったが、500枚撮っていた。魅力的な被写体3人である。MCでは『オオサカン』、大阪人の軽妙なトークで会場の笑いを誘う。（個人的にはトークもフルで収録したDVDが欲しい。）
同じく"Silent Scream"より、Girl...I Give My Life For You。Kellyの甘い声で女性ファンを楽しませるバラード。楽曲にあった泣きのソロも魅力だ。ギターを弾いているであろうファンは指が動いている。次の曲も同じく"Silent Scream"よりForever。この楽曲もアメリカンな雰囲気ではない、欧州系の泣きのハードロック。コンパクトなギターソロの泣きメロも素晴らしい。
Now Your Turnは"My Favorite Songs"のヴァージョン。アルバム"The Rule Of Right"ヴァージョンのファンも多く、ファンの意見が分かれているらしく「両方イイと言って欲しい」とKellyが漏らしていた。"My Favorite Songs"のようなアレンジができるのもKellyの魅力の一つ。凡百のメタルギタリストにはできない技だ。このヴァージョンだけ聴くと、とてもメタルヴァージョンが想像できないくらいアレンジである。聞き比べると楽しいし、作曲や編曲する人は是非聞き比べて欲しい。ちなみにKellyは2バスメタル曲でも、アコースティックギターと歌で作曲することが多いと聞く。
Yosukeのドラムはメタル系楽曲に比べ、押さえたビート。楽曲に求められるサウンドを作り出している。第一部はここで終了。第2部のアコースティックセクションのリポートはまた後日。
LIVE REPORT No.1 Kelly SIMONZ "The NEXT.. EVOLUTION" 2nd July 2011
LIVE REPORT No.2 Kelly SIMONZ "The NEXT.. EVOLUTION" 2nd July 2011
LIVE REPORT No.3 Kelly SIMONZ "The NEXT.. EVOLUTION" 2nd July 2011
※写真はオフィシャルの許可を撮って撮影しております。
Kelly SIMONZ Official blog
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