China2049 | 小さな思いを多くの人に、漫画小説研究同人会「ティア工房」

小さな思いを多くの人に、漫画小説研究同人会「ティア工房」

誰でも小さな思いを持っています。

一つ一つの思いでは何もできなくても、たくさん集まれば何かできるかもしれません。

だから、小さな思いを多くの人に伝えたい。


作者のマイケル・ピルズベリー氏は、アメリカのスパイみたいなもので、
CIAのエクセプショナル・パフォーマンス賞を受賞したらしいです。
元々「パンダハガー(親中派)」のひとりだったらしく、この「パンダハガー」は、ちょっと、キーワードかも。

中華人民共和国の1949年から100年間で世界の派遣を取るという話。
フィクションじゃないですよ。
ま、最近の中国の動きを見ていると、フィクションとは思えないですが。

この本は、今年の9月に出版されたようですが、日経ビジネスでも、この計画は公知であるかのように記事の中に載ってました。

さて、内容ですが、兵法36計もそうですが、そもそも、中国の戦略は三国志から学んでいることが多いとのこと。
特に、レッドクリフ(の映画は見てませんが)の元となった赤壁の戦いのように、まず、情報操作で相手の大船団を繋いで動けなくし、火をつけて一気に燃やしてしまうように、いかに、自陣にダメージを与えずに相手に勝つかというところに頭を使うのが、痛快らしい。

その2049の目標のために、先進国から技術供与を受け、特許侵害し、WTOに加盟しているのに、自国市場はロクに開放しないということが書かれています。

ただ、アメリカには全く策略がなく、世界平和を望んでいるような記載は、やはり、これもプロパガンダかと思いました。
出版されて二か月なのに、Kindleで読めるようになってたりするし。

アメリカと武力衝突があった場合でも、ネットワーク関係を破壊することで、中国が有利になるようなことも書かれてありました。
通信衛星を破壊する方法とか、サイバーテロの方法とか。
私は、この辺、全然知らないので納得しましたが、実際は、そんな簡単にはいかないと思います。
そもそも、この本は、刊行前に、FBIとかの検閲を受けているらしい。

これも、アメリカ側の策略が入っているのだと思いますが、中国にしてもアメリカにしても、自国の繁栄のために、国際的に、色んな情報操作をしているのに、日本はそういうことをしてないので、うらやましいと思いました。


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