ある女性の体重についてのお話
私がご指名を頂き、その女性を担当させて頂く様になったのは今年の3月でした。
初回のトレーニング前に私が告げられたその女性の一番のリクエストは、『仕事上の大きな目標があるので、7月迄に体重を8キロ落としたい』という事でした。
その女性は女優さんを目指している方で、仕事関係者からとにかく体型の事を指摘されたそうです。
かつては私自身も芸能界にいた人間なので、おっしゃられた意味は容易に理解出来ました。
私はトレーナーの視点から、体重というただの数値を追い続ける事の危険性、肉体、精神共にもたらす悪影響についてもお話しました。
彼女は昔拒食症になり、病院での治療を受けた経験もあったとの事だったので、まずは彼女の意識を根底から変える様にアプローチしました。
私は初めに彼女と幾つかの約束をしました。
■『絶対に体重という数値だけにとらわれない事』
■『私がトレーニングでご一緒出来るのは週2回、1週間168時間分のたった1.5時間=トレーニング以外の時間は全て自己責任だと理解する事』
■『上記の2つの約束さえ守って頂ければ、トレーニングに関わる事、そして体重という数値も含む結果についての全責任は私にあるという事』
そしてトレーニングがスタートしました。彼女は一度も休む事無くハードなトレーニングをこなし、私との約束も忠実に守って下さいました。
彼女は拒食症に苦しんだ経験もあったので、無理な食事制限等も一切課しませんでした。
その代わり、トレーニング前に彼女が私に話してくる内容、表情、その他どんな些細な変化も見過ごしませんでした。
必要に応じてトレーニングメニューや強度等を微調整し、メンタル面でのケアも欠かしませんでした。
私はたったの一度も彼女に体重についての質問をした事がありませんでした。そもそも一番初めにも彼女の体重を聞きませんでした。
勿論お客様のリクエストである以上常に必ずそれは頭にありますが、トレーナーとしては体重という数値だけには全くとらわれません。
極端な言い方をすれば興味がありません。
一番重要視するのは『理想の結果』に導く為の『過程』です。
■正しい『過程』の先には必ず『理想の結果』があります!
今日彼女とのトレーニング後に、今更ながら初めて体重についての質問をしました。
■☆☆約2ヶ月で-5キロ達成!!☆☆
勿論まだ途中結果ですが、私も彼女も油断さえしなければ残り-3キロは十分射程圏内です。
彼女は自分自身の意識を根底から変えて下さったので、私もトレーナーとして必ず彼女にとっての『理想の結果』を出します。
■私の第一の願いは『全てのお客様が"健康的に"理想の結果を手に入れる』という事です!
TEAM8代表:並川孝太