尊敬する鄭義信さんの芝居を観劇した。
新国立劇場の客席は満杯だった。
DOGの若い人も観たいと申し出たが、
すでに朝からキャンセル待ちの状態だ。
研ぎ澄まされた感性と
湧き出るパッションが
舞台からひしひしと伝わってくる。
ラストの×××から×××が
なんと素敵なことか。
ああ、私もこんな舞台を創りたいな……と思った。
ていうか、元々、新宿梁山泊の
『人魚伝説』で一緒に上海公演へ行ったりして、
映画のシナリオを手掛けてると訊いて、
義信さんの真似をし始めたのが
私がシナリオライターになるきっかけだった。
あれから何年かたち、
義信さんの『映像都市』はDOGで何回もやらせてもらっている。
私の作品のバイブルといっても過言ではない。
そんな作品に出演できる俳優は幸福だ。
近々、また違う鄭義信作品を演出させてもらうので、
みんなチャレンジしてくれ。
因みに出演している根岸季衣さんは
つかこうへいさんの『蒲田行進曲』で小夏を演じた方だ。
当時を思い出してしまうくらい、
はつらつと演じていらっしゃって、
また、映画やドラマで出会えるといいな。