東京23区の造り酒屋 若松屋 | leraのブログ

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東京







23区の造り酒屋 若松屋

 23区には造り酒屋が2軒あるらしい。


 1軒は北区で、もう1軒は港区芝にあり、「東京港醸造」と言い商号を「若松屋」と言う。








 若松屋の創業は文化9年と言うから1812年である。


 ところが100年続いた造り酒屋を廃業してしまい、再開させたのは2005年である。








 品名の「江戸開城」は地元の人ならほとんどの人が知っているが、地元以外の人はピンと来ない。東京都の「山吹の里」と同じ。





 JR田町駅の三田口を出て第一京浜を右手(新橋方面)へ行ったところに薩摩藩邸があった。都電の電停も「薩摩ケ原」だったと記憶


している。


 その薩摩藩邸で西郷隆盛と勝海舟が会談し江戸城の無血開城が話し合われたのだ。田町駅のエスカレーターを降りる左手にそのレリーフもあるが、地元の人以外にはあまり知られていない。








 若松屋に西郷隆盛を始め、幕末三舟と言われた勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟と坂本竜馬が若松屋に来ていたと言う。


 若松屋は薩摩藩出入り商として濁り酒と芋焼酎を醸造していて、それが現在製品になっている。つまり幕末の志士たちと同じ酒が呑めるのである。








 画像のものは35日に出来た「生酒」。未開封でも要冷蔵だし、ビン内発酵が進んでいるのでビンを横にできないし、地域限定で若松屋本店でしか買えないヤッカイ物。


 爽やかな酸味がありほのかな甘みに微炭酸が調和する。