1963年11月22日のダラスから始まる。

エアフォース・ワンの中で、アメリカ合衆国の若き大統領ジョン・F・ケネディの妻として、ジャッキーことジャックリーンは、スピーチの練習をしていた。

ケネディへの反感が強い南部で、夫の政治活動をサポートしようと意気込んでいたのだ。



{B21F9979-0681-4739-A236-805D922CB97D}
しかし、誰もが予想だにしながった未来が突然訪れたのである。


世界中で最も多くの人々が、テレビなどで繰り返し見た、オープンカーでのパレード。

そして、あの忌まわしき銃弾が、ケネディ大統領の命を奪う。

ジャッキーの膝に崩れ落ちたケネディへ、何度も呼びかけるジャッキー。



{C2AE70C7-7F9D-4935-873A-500E1E715B9D}
その日、側近から血だらけの服を変えるように言われても、彼女は着替えなかった。

愛すべきケネディがされたことを、全世界へ訴え知ってもらう為に…。


帰りの飛行機の中では、ジョンソン副大統領の宣誓に立会い、ワシントンに戻るとすぐに司法解剖。



{1E6465FC-E2CB-4FD5-9202-992ED47CAAD8}
その夜、全てを脱ぎ捨て、シャワーを浴びながらさめざめと泣くジャッキー。



{B8D22AA1-3015-4E66-8484-AA55F08A0929}
あんなに、もてはやされたケネディ大統領が亡くなった瞬間から、政府関係者は、当然の如く新大統領の周りへ。

その求心力の変化を、あからさまに感じるジャッキーだった。

悲劇と不信。


そして、ホワイトハウスを追われるように退去するのだった。

ケネディが大統領に就任して、わずか2年と10ヶ月あまり。



{B0442792-15D9-4C41-8AEC-9371501E0C4C}
彼女は最後の使命を果たそうと、強い意志を持って進む。

ケネディ大統領が、100年経っても忘れられない偉大な人物となる為に、リンカーン大統領の葬儀を取り入れる。

荘厳な馬車と、馬に先導され、セント・マシューズ大聖堂まで歩く美しい葬列。

娘のキャロラインには、「パパは悪い人に傷つけられてもう帰ってこないから、兵士のように勇敢にならなければならない」と言い聞かせる。



{F761A75C-0E37-41B6-8BF0-2A8A497B1BA0}
主演は、「ブラック・スワン」のナタリーポートマン。
素晴らしい実力派女優である。


あの一週間が、全てという脚本家オッペンハイム。
パブロ・ラライン監督の映像。
プロデューサーのアロノフスキーは、すべてを統合し、最高の作品を作った。


背景に流れるアーサー王のミュージカル曲「キャメロット」

「偉大な大統領は、これからも登場するでしょう。でも、キャメロット(輝かしい時)は、二度とない」

栄光と繁栄の象徴のケネディ家

そして、世界を変えた大統領のジョン・F・ケネディ。

その後ろで、波乱万丈の生涯を過ごしたジャッキー。

改めて、感慨深いものがあった。

7月7日金曜日まで、ムービーオン山形では上映中。