エマ・ワトソンの歌声が、こんなに澄んでいて愛らしく、心にしみ込んで来るとは…。


1991年、ディズニー・アニメーション「美女と野獣」は、アニメーション初のアカデミー作品
賞にノミネートされた傑作。


「美女と野獣」は、1740年グリム童話の一編である。
その後、フランスで何度か映画化された。

今回は、1991年のアニメーションを、より華麗に、より知的に、心が洗われる映画として完成した。



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ベル役のエマ・ワトソンは、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」でスクリーン・デビュー。
ハーマイオニー役で、全8作品に出演する。

まさか、こんなにも魅力的で、歌い踊れる女優になったことに、大感動である。



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小さな村で、父モーリスと暮らすベル。
ある日、市場に出かけた父モーリスが、氷に閉ざされた野獣の城に閉じ込められてしまう。



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その野獣こそ、「寒さをしのがせてくれたら、一輪のバラを差し上げましょう」と、嵐の日に城を訪ねて来た老婆を、拒絶した傲慢な王子が呪いをかけられた姿であった。

そして、その城も呪いの城として、人々から忘れ去られていった。



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その呪いを解く方法は、「人を愛し、愛される人になること」
最後のバラの花びらが落ちるまでの間に、それができなければ、永遠に元には戻れない。

醜い野獣は、誰からも愛される筈はないと、傲慢で野蛮な行動を直そうともしない。



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そんな中、ベルとの出会いは、少しずつ野獣の心を変えていく。

ベルも、最初は大嫌いだった野獣の優しさや勇気を知っていく。



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運命は、大きく動こうとしていた。

2人の未来に、幸せは訪れるのか…。

有名な物語だけに、ほとんどの人が結末は知っているが、何故か目を離せない。



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そして、ストーリーそのものよりも、登場人物の仕草や歌声に魅力が満載なのである。


それこそが、100億円を超える興行収入となった理由だろう。


そして、ビル・コンドン監督は、テクノロジーの進化が、この映画の実写化を成功に導いてくれたと言う。

城の中の、時計や置物や茶碗など、全てがCG化することが可能となるし、野獣そのものもそうである。

ディズニーならではの演出、ディズニーならではの美しくエモーショナルな音楽、そしてディズニーならではの魔法の映画。

今年一番、心が綺麗になるような映画である。

MX4Dで観るのもいいが、できれば字幕版で、エマ・ワトソンの生歌声を、是非聞いてもらいたい。



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この日の最後のレイトショーを観た。
もうすぐ午前0時になる。

ムービーオンの灯りも消える。



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雨が降ったようである。

雨の駐車場に明かりが写る。

とてもロマンチックな気持ちになり、車に乗り込んだのであった。