パスラボ山形ワイヴァンズの今シーズン最後のホーム戦が、明日と明後日(4月22日と23日)に、天童市の山形県総合運動公園アリーナにて行われる。

相手は、最近絶好調の茨城ロボッツである。


先週のB2東地区最下位の岩手ビッグブルズから2連敗をし、3位から4位へと順位を下げたワイヴァンズ。

ロッカールームで泣いていた選手や、自分を責めた選手もいた。
ブースターやファンに申し訳ないと、隠れる様に会場を後にしたスタッフもいた。
ヘッドコーチも、怒りをぶちまけていた。


4月18日の火曜日、棟方ヘッドコーチの現状を直接聞き、本人にとっての大きな問題を抱えていることも知り、スタッフやフロントと話し合いを重ね、Bリーグへも届け、ヘッドコーチには家庭の事情に専念していただくことになった。

そして、アシスタントコーチの石川裕一に、最終ホーム戦の茨城ロボッツ戦の指揮官を命じた。

大きなチームとしての決断である。

昨日のプレスリリースの通りである。



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水曜日の夜、選手たち全員、スタッフとフロント、ダイバーシティメディアの局長以上を一同に集め、これまでの経緯とこれからについて話をする。



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最終のホームゲームにヘッドコーチがいないという異常事態だけに、選手たちがどんな思いを持つのか…。



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みんな真剣に、自分の言葉を一言も逃さない様に、しっかり話を聞いてくれた。

翔の通訳だけが、重なって響いていた。



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静かな、とても静かな空気。

選手たちの、不安や戸惑い、あるいは情動が、その静かな空気を通って、痛いほど感じた。



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自分は、最後に、誰の為に戦うのか?
残り試合の1秒1秒を、どれだけ大切に戦うのかを、自らに問うて欲しい…そう話す。

そして、自分がプロバスケットボールチームのプロの選手として、自分のキャリアの為に戦って欲しい!

最後に、プレーオフには出られなかったけれど、このチームのために、ワイヴァンズのために、一緒に戦って欲しいと気持ちを伝えた。



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そして、選手、スタッフ全員が、それぞれの思いを話す。


自分たちはプロの選手。
与えられた環境で最高のパフォーマンスを魅せる。
ここまで支えていただき、応援してくれたブースターやファンに、恩返しができるプレーを見せたい。
この決断が、これで良かったと言われるものにしなければならない!
ワイヴァンズのために、命がけで戦う!
連敗で、バラバラだったチームワクークを、もう一度まとまって戦うきっかけにしよう。
石川裕一を男にしよう!


みんな、とてもポジティブな発言をしてくれた!

様々な葛藤は、胸にしまい、彼らは最後はチームの為に、まとまってくれたのだ。



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石川裕一アシスタントコーチからは、「僕を信じてついてきてほしい!」との言葉があり、キャプテンの正成から、「チームの為に、ファンの為に!」との発言があり、みんなが立ち上がり、「1、2、3、ワイヴァンズ!」と大きな声で、気持ちをひとつにした。

コーリーも、怪我をしたことでチームに迷惑をかけていることなどを話していたが、いつもいつも、チームが万全な状況で戦うことは難しい。

この3年間で学んだことである。


でも、いつも、それを助けてくれたのは、選手の純粋な気持ちと、困難に立ち向かう勇気だった。

そして、それを支援してくれるファンとブースターであった。

今週末の土曜日と日曜日の2日間、是非、パスラボ山形ワイヴァンズへ力を貸してほしいと願う。

会場から、まだ若い選手たちを、応援してもらえればこの上ない喜びである。