昨日の午前中、母親の実家の宮城県女川町の港から、高速船で15分の出島から、海の幸が届く。

すでに、2011年、3.11の東日本大震災から5年半。

母親の実家や、自分が小学校の夏休みに過ごした風景は、まるで変わってしまった。

家は流されたか、今は、仮設住宅から復興住宅まで進んだそうだ。

見える風景に止まらず、実は深刻なのは、海の中が津波で破壊されたのである。

だから、海の中の生き物が全滅したのである。

海藻は、まだまだ生えきっていない。
つまり、海藻を食べている貝や魚は、まだ昔には戻っていない。



しかし、昨日は出島から、小ぶりのアワビが届いたのである。

さっそく、アワビを刺身にして食べる。



アワビの肝も、酢醤油で食べる。



アワビの硬い部位は、砂糖醤油で煮る。



サバも届き、塩焼きを大根おろしで食べる。



鱧(ハモ)を蒲焼きにする。

鱧は、1年に2回の旬がある。

1回目は6月から7月。
2回目は秋。

秋の鱧は、脂がのって美味しい。


三陸沖は、日本の海の幸の宝庫のひとつである。

海が蘇える兆しを感じられたことが、とても嬉しい。

自然は、ゆっくり時間をかけて、回復していくのだろう。

自然も、人の心も、共同体も、少しでも元に戻って欲しいと、心より願いたい。