見逃してしまった映画を、先日、体調が悪くなった時に、DVDを借りて2日間にわたり鑑賞した。

アカデミーシリーズと言うか、1本目が、今年度のアカデミー賞で、作品賞と脚本賞をW受賞した、映画「スポットライト」である。



監督は、トーマス・マッカーシー。

アメリカだけでなく、世界の中でも、絶大なる力を持つカトリック教会。

ボストン・グローブ紙に、新編集長が着任してから、ある神父の性的虐待を掘り下げる方針を打ち出す。

独自の取材を積み上げている「スポットライト」を手掛ける4人の記者たちと、それを隠蔽しようとする人々との戦いである。




実話に基づく映画であり、だからこそ、張りつめた、サスペンスの空気感が、驚きを連続させ、あっという間に見終えてしまった。



正義とは何か?

ジャーナリズムと、善意者たる教会のタブー、そして、アメリカ社会との戦いであった。

必見である。




次は、アカデミー主演女優賞を獲得した「ルーム」

監督はレニーエイブラハムソン。



アカデミー主演女優賞を取ったのだから、ブリー・ラーソンの演技はとても素晴らしかった。



しかし、子役の、ジェイコブ・トレンブレイが、素晴らしすぎて、鳥肌ものだった。



主な登場人物は、ほとんどなく、彼女と彼…つまり、この母子それぞれの「役割取得…コールバーグ理論」と「共依存」が、外の世界と閉鎖された空間の中で、歪(いびつ)に形成されることが、とても印象に残った映画であった。

しかし、歪であるからこそ、愛情の強さが、良いも悪いも、際立ってしまうのである。


これも、面白い映画である!


この2つの映画は、体調不良で、休んだからこそ出会えたのであり、怪我の功名になったのである。