母の親戚の立谷としえさんが、宮城県から来て、カツオを捌いてくれた。

冷凍ではなく、昨日女川の市場に揚がった巻き編みでとったカツオである。

普通、カツオは1本釣りというイメージがあるが、何本も釣るうちに、最初に釣ったカツオの粋が悪くなる。

ところが、巻き編みだと、一気にカツオを網で取るため、鮮度が落ちない。



思わず、ひときれ、ふたきれと、食べてしまう。

マジ旨!である。



カツオほど、鮮度が重要な魚はない!

甘さを感じるカツオ。
2、3日絶つと、こんな味が出ない。


女川は、カツオ船と、クジラ船の町だった。

木村町長の時、原子力発電所ができた。
そこから、カツオ船も、クジラ船も、しだいに女川に入らなくなって行く。

昔は、カツオぶしも女川町の特産品。


そして、あの東日本大震災。
すべてがもっていかれた。


そんなことに、思いを馳せながら、カツオを頬張ったのである。